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赤い猫 (講談社文庫 に 2-10)

日本推理作家協会賞

赤い猫 (講談社文庫 に 2-10)

仁木悦子

富豪の老婦人の家に住み込みで雇われた沼手多佳子が、思いがけず遺産を受け継いだことから、幼い日に母を奪った事件の真相へ近づいていく短編ミステリー。老婦人の鋭い推理と、多佳子の過去に沈む痛みが結びつき、謎解きの鮮やかさと人情味を併せ持つ作品である。

安楽椅子探偵遺産と秘密母の死の真相人情ミステリー

作品情報

車椅子の老婦人が、遺産に隠された過去と殺人の記憶を静かに解きほぐしていく。

『赤い猫』は、日本推理作家協会賞短編賞を受けた表題作を中心に、仁木悦子の明るく端正な本格ミステリーの魅力をまとめた短編集である。表題作では、住み込みで老婦人の相手をすることになった多佳子が、思いがけない遺産と母の死の記憶をめぐる謎に直面する。犯罪の影を扱いながら、人物へのまなざしは冷たくならず、安楽椅子探偵ものの知的な面白さと、過去を抱えた人々への共感が同じ物語の中で響き合う。

レビュー要約

  • 陰惨な事件を扱いながらも読後感は重くなりすぎず、伏線の丁寧さと温かな人物描写を評価する声が多い。表題作は短編集の中でもとくに印象的で、古さよりも懐かしさや品のよさを感じさせる作品として受け止められている。

  • 謎解きだけでなく、老婦人と若い女性の結びつきや、仁木作品らしいやわらかな語り口に惹かれる読者が目立つ。短編ごとに探偵役や趣向が変わり、シリーズ人物との再会を楽しむ読み方もされている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1984-04-01
ページ数
294ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784061832138
ISBN-10
4061832131
価格
40 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 赤い猫 (講談社文庫 に 2-10) : 仁木 悦子: 本

レビュー

  • 赤い猫

    古い本ですが、大変美品で満足しています。内容もとてもよかったです。

  • どの話も読みやすい

    短編なので仕方ないが、話は薄い。それでも読み進める楽しさがあって良かった。

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