日本の文学賞

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連鎖 (講談社文庫 し 42-1)

江戸川乱歩賞

連鎖 (講談社文庫 し 42-1)

真保裕一

放射能汚染食品の流通の闇を追う元食品衛生監視員の闘いを描く、社会派ハードボイルド・ミステリー。

社会派ミステリー汚染食品企業犯罪追跡劇

作品情報

汚染食品の流通を追ううちに、真相は政治と企業の闇へとつながっていく。

第37回江戸川乱歩賞受賞作。食品衛生の現場にいた男が、汚染食品の横流しを手がかりに、流通の闇へ踏み込んでいく。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1994-07-07
ページ数
407ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.6 x 14.8 cm
ISBN-13
9784061857193
ISBN-10
4061857193
価格
53 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品がヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた!厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の横流しの真相突明に乗りだした羽川にやがて死の脅迫が……。重量感にあふれた、意外性豊かな、第37回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド・ミステリー。

レビュー

  • 傑作

    最近、何となくパッとした感じの小説に巡り合わないので、昔夢中に なった一冊を思わず、もう一回読み返してしまいました。 再確認させていただきました。傑作です。 十年以上、私の脳裏に残ったスピード感、裏切られ感。 再現される舞台と、その中に引き込まれ、真っただ中に巻き込まれて いく自分が、いつの間にか作品の中にいました。 食品Gメン。厚生省の中に、こんな部署があり、こんな活動をしている。 結び付く一つ一つの事件の流れと、人と人とのつながり。 最後に実を結んだその果実とは。 という展開。お勧めです。 95点。 再読して、敢えて減点になったのは、枝里子さんと主人公の関係は、 はっきり言って余計だった、かな。

  • ラストの羽川の演説に感動

    汚染食品の横流しを追う検疫官。 主人公と友人との因縁や、端々の台詞のハードボイルドなかっこよさ。 脇を固める人物たちも生き生きとしていて○。 そして終盤のどんでん返し。 結末での演説に、とってつけた感を感じてしまったものの、 良作だと思います。

  • 殺人したニンゲンの後の人間的考察。謙虚であること。

    テレビで本を取り上げる番組に出てきた作家は、作家らしい雰囲気を持っていなかった。 しかし、犯人が捕まって、刑務所から出てきて、それまでのことをどう考えるかを 考える作品がないといって、書いたという新作を紹介していた。 どうも、その表現が気に入った。 「殺人」という行為。そのあとの人間的考察が、おもしろい。 汚染された食品は、日本でどのようにくい止められるのか? 食品Gメンは、捜査権を持っていても限界がある。 放射能で汚染された食品が、いろんなルートを通って、日本にやってくる。 日本は、ある意味では、汚染食品の天国かもしれない。 牛肉、ココア調整品。 どのようなルートで、日本にやってくるのか? 当然、水面下のことを知りながら、輸入する人がいる。 羽川という検疫所につとめる食品衛生検査官が小役人を主人公にする。 小役人に、何ができるのか? ある意味では、食糧の自給率を守れというより、 食料がこうやってすれすれのものがきているという実体を、 推理小説の中で暴くという手法は、おもしろい。 作者は、「謙虚で、虚勢を張ることがない。」主人公が好きだという。

  • 捻り過ぎ

    面白いが少し詰め込み過ぎだ。全員犯罪者にしなければ気が済まなかったのか。篠田までで良かったと思う そこまででもかなり詰め込んでいると思うが、蛇足が長過ぎるように感じた

  • 複雑

    食絡みのネタは身近な物だけあって、薀蓄も含め楽しく読めた ストーリーはやりすぎなくらい入り組んでおり、二転三転といえば響きはいいが 人によっては読んでいてややだれるかもしれない まあそれでも乱歩賞作品の中では評価できる方の作品ではあるだろう

  • 連鎖

    大変面白かった。作品紹介は次のとおり。江戸川乱歩賞史上初の本格ハードボイルド。友人のルポライターの自殺に見舞われた食品検査官が、自殺の真相を探るうちに食肉汚染問題にからむ疑惑にまきこまれていく――ハードボイルド・ミステリー傑作。 一般文学通算788作品目の読書完。2012/07/16

  • 昨今の食肉問題

    ホワイトアウトで一躍有名になった真保裕一江戸川乱歩受賞作。 この著者の作品はすご~く波があるけど、秀作のひとつ。 受賞作だけあって、満足できる内容だと思う。 91年に書いたと思えない、最近の話題作といっても違和感がなく読める。 役人の律儀さが出てる。

  • まぁまぁ

    デビュー作として見ればそれなりにおもしろいと思ったが、前半から中盤にかけてはちょっとだれ気味の感じがする。伏線をはるためだとは思うのだが、もう少し簡潔に説明してもらえないかと思ってしまった。ただ、後半にアクションの要素が多くなるとテンポ良く楽しめた。謎解き等は申し訳ないがそれほど”えっ!”って感じではなくありがちな内容ではないでしょうか?ただ、トリックの説明に関しては描写が詳細で実際にそのようなことがおきても不思議ではないなと思わせるところはさすがだなと思いました。

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