眠れない子 (わくわくライブラリー)
『眠れない子』は、夜眠れず町を歩く小学五年生のタクを主人公にした児童文学である。不思議な「光る家」への憧れを通じ、都市に暮らす子どもの孤独、心の渇き、現実と幻想の境目を描く。
作品情報
眠れない夜に見つけた光る家が、少年の孤独な心を静かに揺らしていく。
講談社の「わくわくライブラリー」として刊行された大石真の児童文学。深夜の町を歩くタクが、幸福感に包まれた光る家に出会い、もう一度そこへ行きたいと願う。身近な街の風景から不思議な空間へ踏み出す構成が、子どもの心細さと希望を結びつけている。
レビュー要約
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少年の心理描写を丁寧に受け止める声があり、現実の厳しさと幻想的な救いの距離感が印象に残る作品として読まれている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1990-03-01
- ページ数
- 221ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061956360
- ISBN-10
- 4061956361
- 価格
- 1320 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第28回(1990年) 野間児童文芸賞 受賞
レビュー
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何でこんな児童小説を書けるのだろう?
大石真さんの本は、小学5年生の時に学校の図書室で借りた「ひばり団地のテントウムシ」が とても心にのこっていました。 大人になって、ふと思い出し、Amazonで入手して何十年かぶりに再読しました。 子供の頃の感動を思い出しつつも、新たな感銘もあって、他の作品も読み漁り始めました。 そして、出会ったのがこの「眠れない子」です。 一読して、何とも素晴らしい作品でした。衝撃的でもありました。 タイトルにつけた通り、作者の類い希な才能に今さらながら驚かされます。 不思議さと、鋭さと、温かさが根底に流れているような物語です。 やはり、現代の子供たちに読んでほしい。 名作は、いつの時代でも通じるから名作なのだと思います。 スマホなんてストーリーに出てこなくていいのです。 こういう不思議な世界と物語があって、 でもそれは現実に起こることかも知れなくて、 そして、かなしみとか不安の先にある 光を感じられたら、 その子にとって一生の宝になるような気がします。
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児童書?
これは本当に子ども向けなのでしょうか? もちろん子どもが読んでも充分おもしろいとは思うのですが、大人になって読み返しても、きっとおもしろいです。 全体的に漂う、夜の雰囲気、不安な気持ち、不思議な町。 登場する大人たち、子どもたちも、とてもリアルです。 現在入手は困難のようですが、たいていの図書館には置いてある名作だと思いますので、ぜひご一読をおススメします。
関連する文学賞
- 日本児童文学者協会賞 第31回(1991年) ・特別賞
- 野間児童文芸賞 第28回(1990年) ・受賞