思想としての東京: 近代文学史論ノート (講談社文芸文庫 いB 2)
『思想としての東京』は、磯田光一が近代文学を通して東京という都市を読み解く評論。地図、文学作品、流行歌などを手がかりに、地方としての東京が中央としての東京へ変容していく過程と、その変化が日本人の心理に残した軋みを考察する。
東京近代文学都市論文学史近代化批評
作品情報
東京は単なる都市ではなく、日本の近代化をめぐる欲望と錯視を映す思想として読まれる。
『思想としての東京』は、副題に「近代文学史論ノート」を掲げる磯田光一の代表的評論。明治以降の東京が、地方性を失いながら中央として機能していく過程を、文学と都市の双方から照らし出す。東京をめぐる憧れ、羞恥、排除と同化の力学を、日本近代文学の成立と重ねて論じる一冊である。
レビュー要約
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都市論と文学史を横断する視点が評価されている。東京をめぐる心理や近代化の構造を、文学テキストから読みほどく密度の高い批評として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1990-03-01
- ページ数
- 215ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061960701
- ISBN-10
- 4061960709
- 価格
- 968 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
明治100年、〈東京〉という地方性の崩壊過程を辿り、地図・文学作品・流行歌を通して、〈東京〉に絡む日本人の複雑な心理を抽出、対象化し、都市先住者の側の眼で、日本の近代化の“軋み”とその象徴〈東京〉の呪縛力を解明。名著『永井荷風』の前史として、近代日本文学史の根底を激しく揺さぶった画期的「東京論」。芸術選奨受賞。
レビュー
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Good!!
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「東京」とは何だったのか
東京の誕生とそのイメージの推移を、地図表現、標準語の成立と東京方言の分離、歌謡曲の歌詞、文学表現などに探る。そこには日本人にとっての中央とは何か、近代とは何かが貼り付いている。そして取り残された地方や前近代はいかに底流化し、噴出し、持続していったか。