作品情報
戦時下のリヨンを舞台に、信仰と悪の問題へ切り込む遠藤周作の芥川賞受賞作である。
『白い人』は、遠藤周作の芥川賞受賞作であり、戦後初のフランス留学生だった著者の体験と思想的関心を背景にした初期作品である。講談社文芸文庫『白い人・黄色い人』は、同作を含む初期作品集として1996年4月に刊行され、ISBN 9784061963658、262ページ、電子版ありとして講談社公式ページで確認できる。NDLサーチでも、同書が「白い人」を収録する文庫として確認できる。
レビュー要約
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遠藤文学の中心となる西洋思想、原罪、善悪の対立を初期から明確に示す作品として紹介されている。暴力と信仰の問題を、観念だけでなく人物の残酷な行動に託して描く点が重い読後感を生む。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1996-04-10
- ページ数
- 262ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061963658
- ISBN-10
- 4061963651
- 価格
- 1980 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第2次世界大戦中のドイツ占領下のリヨンで,友人の神学生をナチの拷問にゆだねるサディスティックな青年に託して,西洋思想の原罪的宿命、善と悪の対立を追求した「白い人」(芥川賞),汎神論的風土に生きる日本人にとっての、キリスト教の神の意味を問う「黄色い人」の他、「アデンまで」「学生」を収めた遠藤文学の全てのモチーフを包含する初期作品集。
レビュー
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若さはあるものの主題はしっかりと。
人間とはなんと卑小でなんと傷つきやすい生き物なんだろうか。生きるということはかくも悲しく辛いものなんだろうか‥ 信じるということとは?神とは結局のところなんなのだろうか? 遠藤周作のテーマがこの作品にすでにしっかりと刻まれている。
関連する文学賞
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