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第33回(1955年) 受賞受賞作: 白い人
『白い人』は、遠藤周作が第二次世界大戦中のドイツ占領下リヨンを舞台に、西洋思想における原罪、善悪、信仰の問題を鋭く描いた初期作品である。ナチの暴力と神学生をめぐる残酷な状況を通して、後年の遠藤文学に通じるキリスト教と人間の弱さへの問いが現れている。
戦時下のリヨンを舞台に、信仰と悪の問題へ切り込む遠藤周作の芥川賞受賞作である。
262ページキリスト教原罪戦時下のリヨン善と悪信仰の揺らぎ
遠藤 周作
えんどう しゅうさく
Endo Shusaku
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1923-03-27 (東京府北豊島郡西巣鴨町)
- 死没
- 1996-09-29 (東京都新宿区信濃町 慶應義塾大学病院) 73歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 宗教
- カトリック 1935年受洗 (洗礼名: パウロ)
- 居住地歴
- 満洲関東州大連 → 町田市玉川学園
経歴
- 職業
- 小説家
- 活動期間
- 1953年〜1996年
- 所属
- 日本ペンクラブ, 日本芸術院
- 所属団体
- 日本ペンクラブ会長, 日本芸術院会員
- 影響を受けた人物
- グレアム・グリーン
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 上智大学予科甲類 | — | — | — | 1941–1942 | 日本 |
| 慶應義塾大学文学部仏文科 | 文学部 | 仏文科 | 学士 | 1943–1948 | 日本 |
| リヨン大学 | — | — | — | 1950–1953 | フランス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1955 | 芥川龍之介賞 | 白い人 | — | 文藝春秋 | 受賞 |
| 1958 | 新潮社文学賞 | 海と毒薬 | — | 新潮社 | 受賞 |
| 1958 | 毎日出版文化賞 | 海と毒薬 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 1966 | 谷崎潤一郎賞 | 沈黙 | — | 文藝春秋 | 受賞 |
| 1979 | 読売文学賞 | キリストの誕生 | — | 読売新聞社 | 受賞 |
| 1979 | 日本芸術院賞 | マリー・アントワネットの生涯 | — | 日本芸術院 | 受賞 |
| 1980 | 野間文芸賞 | 侍 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 1994 | 毎日芸術賞 | 影に対して | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 1995 | 文化勲章 | — | — | 日本政府 | 受章 |
受賞・候補エディション
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第12回(1958年) 受賞受賞作: 海と毒薬
『海と毒薬』は、遠藤周作による評論・随筆・学術書である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。
『海と毒薬』は、遠藤周作の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。
社会文化思想
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第5回(1958年) 受賞受賞作: 海と毒薬
海と毒薬は遠藤周作による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。
遠藤周作による受賞作。
受賞作刊行状況作品背景 -
第12回(1965年) 候補受賞作: 留學
フランス留学の経験を背景に、日本人が西欧文化とキリスト教に向き合う時の隔たりを描く小説。遠藤周作が生涯追究した、信仰と日本の精神風土のずれが物語の中心に置かれる。
異国で学ぶことは、知識を得るだけでなく、自分の内側の距離を知ることでもある。
320ページ留学信仰西欧と日本孤独 -
第13回(1966年) 候補
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第2回(1966年) 受賞受賞作: 沈黙
『沈黙』は、キリシタン禁制下の日本に潜入したポルトガル人司祭が、信徒への迫害と神の沈黙に直面する遠藤周作の長編小説である。信仰、背教、異文化の断絶を、弱さを抱えた人間の問題として深く掘り下げる。
神はなぜ沈黙するのか。殉教と背教の狭間で、人間の弱さと信仰を問い続ける長編。
320ページ信仰背教キリシタン弾圧神の沈黙
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第35回(1979年) 受賞受賞作: 作家としての業績
『作家としての業績』は遠藤周作による作品で、1979-1回の受賞作として位置づけられる。
『作家としての業績』は、遠藤周作の表現と受賞当時の文学的関心を伝える作品である。
文学賞人物時代
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第33回(1980年) 受賞受賞作: 侍
藩主の命を受けた侍が、ローマ法王への親書を携えて太平洋を渡り、メキシコ、スペイン、ローマへ向かう歴史小説。宣教師ベラスコに導かれた長い旅の果て、キリシタン禁制と鎖国へ傾いた故国が待ち受け、政治と信仰の狭間で男の生が揺さぶられる。
七年に及ぶ旅の果て、侍は信仰と権力の渦にのみ込まれた故国へ帰る。
512ページ信仰支倉常長慶長遣欧使節キリシタン禁制運命
作品
代表作
白い人
1955年 小説芥川賞受賞作の短編小説。
海と毒薬
1958年 小説生体解剖事件を描く長編。
沈黙
1966年 小説江戸時代のキリシタン弾圧を描く大作。
- [映画] 沈黙 / マーティン・スコセッシ (2016)
侍
1980年 小説宣教師をめぐる物語。
深い河
1993年 小説インド巡礼を通して信仰と人間を描く。
- [映画] 深い河 / 熊井啓 (1995)
翻案
- 映画『沈黙』
- 映画『深い河』
作風・主題
- 文体
- キリスト教文学歴史小説
- 頻出モチーフ
- 罪救済信仰の葛藤
健康
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肺結核1952–1953入院・手術を経験
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腹膜透析1993–1996療養生活を強いられた
評価・遺産
日本にキリスト教文学を根付かせた作家として評価される。
記念館・博物館
- 遠藤周作文学館 長崎県長崎市外海町 2000年開館
関連学会
- 日本ペンクラブ
資料所蔵先
- 遠藤周作文学館資料室
大衆文化への影響
- 『Deep River』楽曲
引用
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だぶだぶの洋服を和服に仕立て直す作業
出典: 随筆『合わない洋服』 (1967年)
豆知識
- ユーモア随筆でも知られる
- グレアム・グリーンに評価された