日本の文学賞

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運転士

芥川龍之介賞

運転士

藤原智美

地下鉄運転士の身体感覚と都市の地下空間を通して、現代の生活者の孤独と欲望を描く小説。闇のトンネルと駅の光が、規律と官能のあいだにある都市の表情を浮かび上がらせる。

地下鉄都市生活身体感覚孤独

作品情報

地下を走る列車の速度が、都市生活者の内面を照らし出す。

『運転士』は藤原智美の芥川賞受賞作。講談社単行本は1992年刊行で、「王を撃て」も収録する。講談社文庫版も刊行され、電子版も提供されている。

レビュー要約

  • 硬質な都市描写と官能的な文体が印象を残す。地下鉄という閉じた職場を通じて、現代社会の規律や不安を凝縮している点が読まれている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1992-08-01
ページ数
205ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062061124
ISBN-10
4062061120
価格
411 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第107回(平成4年度上半期) 芥川賞受賞

レビュー

  • 日常の中の幻想

    地下鉄の「運転士」さんを取巻く妖しくもリアリティーのある作品世界には、すっかり引き込まれてしまいました。SFでもミステリーでもホラーでもないんだけれど、思わず文章から目を離してしまいたくなるような怖さがたまりません。共に収録されている「王を撃て」の方は、非現実的な作品世界を持ちながら圧倒的なリアリティーで迫ってきて、こちらこちらで圧巻です。

  • レールの上を走るということ

    芥川賞受賞作を、20年ぶりに読み返してみる 規則正しい反復が続く毎日というものは果たして幸せな毎日なのであろうか ドライバーと呼ばれる人々はたくさんいる その中で、定められたレールを走る地下鉄の運転士 このテーマを語るにおいて最もふさわしい存在なのかもしれない 生きる意味を考えさせられた 安部公房の世界観との類似を語る人も居るようだが、 それも判る気がする筆致である

  • 賞にたる内容。

    機械のように生活する主人公をとおして、現代を描いている。秀作。よく調査もされている。どちらかというと、表題作より、収録の「王を撃て」の方が、インパクトが強かった。

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