作品情報
贈答に添えられた言葉から、人と人のあいだにある静かな心が見えてくる。
講談社から刊行された野間文芸賞受賞作。竹西寛子が贈答の文化と言葉の働きを手がかりに、人の心の交わりを読み解く。
レビュー要約
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古典の素養に支えられた文章の品位と、身近な行為を深く読み解く姿勢が評価されている。静かな語りの中に、人生を見つめる確かな強さがある。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2002-11-01
- ページ数
- 310ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062115216
- ISBN-10
- 4062115212
- 価格
- 3670 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/古典/日本の古典/古代・中世文学/古典文学研究
日本人は、このような言葉で生きてきた。 贈るうたと返すうた。日常生活の一部として詠み交わされてきたうたを数多の歌集や源氏物語など物語・日記の中に辿り、日本人の心の歴史にふれる傑作古典エッセイ
レビュー
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古代人の心模様
平安時代から鎌倉時代の和歌にみえる贈答歌をテーマにしたエッセイ。 うたを詠み交わすことで気持ちを伝えあっていた時代の、勅撰和歌集、物語、日記や私歌集に展開される、人々の心の交流を描きます。 男女の愛やすれ違い、男同士の友情、政治状況を背景にした複雑な人間関係、近しい人の死を悼む哀悼の思いなど、うたというかたちでしか伝えられない心模様を繊細な感性ですくいとっています。 コミニュケーションという言葉だけでは見えてこない、対話を通じて起こる心の変化と、思いがけない場所に連れて行かれる不思議というものがしみじみ伝わってくる本です。
関連する文学賞
- 野間文芸賞 第56回(2003年) ・受賞