作品情報
北壁に刻まれた栄光の陰から、登山者たちの秘密が浮かび上がる。
講談社から刊行された山岳ミステリー集で、表題作のほか「黒部の羆」「雪の慰霊碑」を収録。文庫版も刊行されている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2005-03-18
- ページ数
- 240ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062128025
- ISBN-10
- 4062128020
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
すべての謎は、あの山が知っている! 天才クライマーに降りかかった悲運の死。標高7000mの北壁で、彼が見たものは何か。 『ホワイトアウト』から10年。渾身の山岳ミステリー 世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。死と背中合わせのその北壁を、たった1人で制覇した天才クライマー。その業績に疑問を投じる一編のノンフィクションに封印された真実とは……。 表題作ほか全3編。山岳ミステリー集
レビュー
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最高
リアル
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架空にもほどがある
3作の山岳短編集。 注目はやはり「灰色の北壁」だろうがここに登場する山、「ホワイト・タワー」と呼ばれる海抜7981mのカスール・ベーラ、初登頂者日本人という設定。 どんな山かと調べてみるとこれがなんと架空の山。 これには騙された。 これが架空の山ならばヒマラヤのその他を紹介した山の名、海抜、初登頂者、年代などが全て架空に見えてくる。 さすがにエベレスト、K2は山の知識がない小生でもわかるが参った。 もっとはっきりヒマラヤの○○山、海抜15000mとして書いた方が明快だった。 一般文学通算2420作品目の感想。2020/08/13 15:00
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え~ぇ、、そーなのか~!
山岳小説は、冬山→寒い→滑落→雪崩→遭難→孤独→救助→死。 そんな連想しか浮かばない。 すべて負のイメージで暗い。そんな先入観を持って読んだ。 3つの山岳物語。 ミステリーと言うか結末当たりで’’何これ?’’的な驚きがある。 必ず読み返すだろう「黒部の羆」、 まさか!!そっちだったのか「灰色の北壁」、 え~ぇ、それは行き過ぎだろう!俺は無理「雪の慰霊碑」。 井上靖『氷壁』などの正当派?山岳小説とはチョット違った視点で読者を楽しませてくれる。 でも新田次郎賞も納得できる。 「黒部の羆」は泣けました。
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時間を忘れます
ネタバレになりますので詳しくは書けませんが、面白いと言うかなかなか考えさせる内容です。
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文面
新田二郎が大好きで読んでおりましたが、 それに近い物でした。 迫力に少々物足りなさを感じました。
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一番好きかも^^
ホワイトアウトも良かったけど、 此方の方が、山男の心情が良く出ていて 心に残りました。 コミックで「岳」を読んだばかりだったので 登山の過酷さもチョットは分かりましたので 尚更、印象に残ったのかも知れません。 文体も好きなのです。なにか相性のいい作家って いますが、出会えて良かったです。 人間関係の煩わしさ、美しさも、余韻が残りました。
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うまい!
舞台は山。 でもそこに描かれているのは人々の深い思い。 その思いが、3篇3様に描かれています。 第1話「黒部の羆」は、 大学山岳部員の遭難と、その救助に向かう、 山岳救助隊を引退した伝説の救助隊員黒部の羆の物語。 この物語の最後の数ページに大きな鍵が。 思わず「うまい!」と思ってしましました。 第2話は本の表題ともなっている「灰色の北壁」 主人公と真保氏が思わず重なります。 大きな山のミステリー「マロリー氏のカメラ」の要素も盛り込まれ。。。 山登りの場面はないのに、北壁を制覇せんとする登山者の緊迫感迫る思いが ヒシヒシと伝わってきます。 第3話は、遭難した息子とその父親の話。 妻を病気で亡くし、一人残った息子もまた山に連れ去られ、 一人残った父親は、息子の3回忌に墓に息子の愛したバーボンを備え、 家を綺麗に片付け息子が遭難をした山に向かいます。 すべてに絶望をして、息子の元に行こうとしての登山なのか。。。 この結末は私には少し意外でした。 いずれも最後まで一気に読ませる作品ばかりです。
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山に全てがある
写真の真実は人の愛情を越えたところにある。 そんなことをじっくり考えさせられたのだ。 着想というか発想の素晴らしいが作品を引き締めてくれる。 新保さんの小説のリアリティは素晴らしい。
関連する文学賞
- 新田次郎文学賞 第25回(2006年) ・受賞