作品情報
食べることを、大人の優雅さと悪の知恵として語る。
『FRaU』連載を改題し加筆したエッセイ集。外食、ひとりの食事、恋と味覚をめぐり、女性に向けた美食の作法を辛口に語る。
レビュー要約
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食を通じて生き方を語る挑発性と、軽妙な文体の面白さが読まれている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2005-05-26
- ページ数
- 372ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062128728
- ISBN-10
- 4062128721
- 価格
- 1575 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
いかに食べるか。それは人生の最重要問題!味覚の鍛え方から、フランス料理や寿司の食べ方まで、「食」にまつわるさまざまな論点から、人気評論家が本当の「美食」とは何かを指南。美食店ガイドつき。
レビュー
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最高に面白いです。
タイトルに「女」が付いているものの、「悪の〜術」の待望の美食編といってよい。 内容の本幹は、他のシリーズ同様「食に対して意識的であれ」というもの。 別に高額、贅沢な食事をする必要は無いが、ラーメン屋に行列するのは(いかに美味しくても)恥ずかしいことだ、というあたりが、まさに正論である。 「食べないという麗しい選択」の章は爆笑必至で、また旅行の際に妙な手作りの情熱のこもったモノを持ち込まれては困る、というのも全くその通り。 個人的には「ブランド洋食器を買うのはおやめなさい」の章が、いちばん勉強になった。 「太宰治は、同級生が見ていて辛くなるほど食い意地が張っていた」など、欄外の注釈も読みごたえたっぷり。新書だった「悪の〜術」シリーズと違って、高価な単行本だが、購入して損は無いです。 なお蛇足ながら、雑誌「Straight,」2006年1月号の「福田和也の、とんかつは裏切らない」は最高の記事だった。将来の単行本収録を強く望みます。
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下品で粗野なエッセイです
福田先生のことはよく存じ上げません。食味エッセイとしては品のないものとなっています。矮小なのです。 白洲正子氏を品格の極致としているのはその通りでだと思います。白洲氏は、食べ物のことを書くことは品性の観点から控えていました。吉田健一氏や古川ロッパ氏の食味エッセイには品格を感じますが、福田先生のエッセイは品格とか美意識からも最も遠いところにあると思いました。魯山人の下世話さには通じるところがあります。
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ちょっとイヤみ
ファーストクラスに乗ってフランスまでグルメ旅行に行ける身分の人が書く食のエッセイだと割り切れば庶民でも楽しめる本です。ラーメンに行列する(=待っている)時間もコストのうち、という考え方は納得です。言葉には結構気を遣っているように見えますが、「チゲ鍋」という表現を見たときはずっこけました。 こういう人と食事をともにする人は大変だろうなぁ。 一人で食事をしてかつ孤独感を出さない方法って結局ないんじゃないの、と一応つっこんどきます。
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参考にならない
氏の食に対する造詣の深さには感心するが、碩学ぶりをご自慢しているようで、鼻持ちならない。 もっとも、自ら私は厭味です、と述べているが。 私も何度か訪問した店出ており、評価が一致する部分があるが、ワインの蘊蓄やら高級店の評価が多く、 一般人は一生行くこともない店や飲むこともないワインを評価されてもはてさて。 中流階級を自負する方にはお勧めできない。 また、自らを上流、グルマンを自負する方では、自らの趣味を罵倒されかねない評価が出ているので、ザガット・サーベイやミシュランガイドブックと思って読むのは止めたほうが精神衛生上よろしいかと思う。
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共感する内容ではなかった。
著名なアートディレクターの旦那様のマネージャーとしてご活躍されている方が ブログで紹介されていたので、手に取った1冊。 本気で書かれた本なのか、私には理解することの出来ない何か手の込んだ冗談 なのか、全く解せない内容だった。 推薦していた彼女の知性まで疑ってしまう程。 まず最初に、文体が合わず、イライラしてしまった。 「たしかに」、「もちろん」という言葉を省いたら、ページ数を5分の1は、 圧縮できそうな勢い。 私は「○○という意見があることを重々理解しています」と物分りの良い姿勢を いちおう見せてから、延々と持論を展開するので、ご自分のご意見だけを主張 された方がすっきりして良いと思う。これで、2分の1まで、まとめられそう。 それ位薄い内容。
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食への揺るぎなきこだわりを感じる
「悪の対話術」「悪の恋愛術」「悪の読書術」に続くシリーズ最新刊です。 さてこの本、何がいいって、まずタイトルがいいですよね。 悪女、そして美食。 なんともエロチックでミステリアスでアダルトな雰囲気を醸し出しています。 前3部作に引き続き「悪の美食術」でもよかったはずですが、ここであえて「悪女の美食術」にしたところがにくい。 それから次に、本のカバー。 この真っ赤なカバーには一目惚れしました。 しかもこれ、画像ではよくわかりませんが表面には素敵な立体的なデザインが施されているんです。 もうこの表紙を眺めているだけで幸せです。 と、そんなこんなで、ほとんどジャケ買いしてしまったわけですが、肝心の内容に関してはもちろんいつもの福田節全開。 基本哲学は「悪の〜」シリーズと同じで、ひとつひとつの言動に徹底的に意識的になれ、というもの。 食についての妥協や惰性を一切許さず、しっかりした目的意識と美意識を持って一食一食を真面目に捉えていくことこそが、悪女(つまりは素敵な大人の女性)にふさわしい食のあり方だそうです。 彼の議論や例示は極端で偏っているものが多いので、読者によっては好き嫌いが激しいかと思いますが、一度この世界観にハマると抜けられなくなるのでご注意を。 ちなみにこの本にはフレンチを中心に有名レストラン・料亭等の情報が満載されています。 また食に関する蘊蓄もふんだんに盛り込まれています。 ということで、ちょっとしたグルメ本として読んでもおもしろいと思いますよ♪
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ちょっとヒステリックなかんじ・・
文体はおだやかに、やや上からモノを言うといった書きぶりですが、時にものすごいヒステリックな言い方で 何かを又は誰かを批評していると感じました。 この方が、食べ物や食器ワインお店との付き合いに時間を割いてきたこと、大事にしたことはわかりますが、 その土台となった生活の背景、ストーリー的なものがほとんど無く延々と自らの「見方」に付き合わされるので、 最後の方はちょっと食傷気味でした。またこの手の良い本に特有の「行間から筆者の人間味が滲み出る」等が 全く感じられず、慇懃無礼までいかないけどなんだか高慢な印象しかのこりません。 間違ってもこの方と一緒に食事したくは無いです。観察されているみたいで嫌だし、もしかしたら延々と 薀蓄聞かされるでしょうから。 あと、これはちょっと違うって言われそうだけど、昼間のワイドショー出てコメント垂れ流している人が 「悪女の・・」なんてタイトルでこんな本出すこと自体、なんだか企画が安っぽい感じなんですけど、気づかないのかな〜。
関連する文学賞
- 講談社エッセイ賞 第22回(2006年) ・受賞