日本の文学賞

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カラフルな闇

講談社児童文学新人賞

カラフルな闇

まはら三桃

中学一年の志帆は、不安定な母を支えながら、自分の不安や孤独を抱えている。街に現れたという「闇魔女」の噂と、風変わりな先輩との出会いを通して、少女の心の色合いが少しずつ浮かび上がる。

児童文学思春期家族不安自己発見

作品情報

不安を抱えた少女が、自分の色を探して歩き出す青春児童文学。

受賞時の題名は「オールドモーブな夜だから」。刊行時に『カラフルな闇』へ改題され、まはら三桃のデビュー作となった。講談社公式で、受賞作を改題した第46回講談社児童文学新人賞佳作受賞作と確認できる。

レビュー要約

  • 少女の不安定な感情を色彩のイメージに重ねて描く点が印象的とされている。重い家庭状況を扱いながらも、若者たちが手探りで進む姿に焦点を置いている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2006-04-20
ページ数
175ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062133289
ISBN-10
4062133288
価格
2148 JPY
カテゴリ
本/絵本・児童書/読み物/童話・文学

かっこいいじゃん、闇魔女。 第46回講談社児童文学新人賞佳作受賞作! 気まぐれな母親は、赤。私の過去を知るあの人は、紫。不幸をもたらす「闇魔女」にゆれる、女子中学生・志帆の複雑な色模様をうつしとる。

レビュー

  • 揺れる少女の心理を繊細な筆致で☆☆

    本書は、鹿児島児童文学者の会を中心に活動する著者による 中高生を対象としたミステリー風味の作品です。 主人公は、両親が離婚し 現在は、感情の起伏が激しい母親と暮らしている女子中学生。 彼女の唯一の楽しみは、市内を騒がせる「闇魔女」の噂を集めること。 そんな彼女は、ある日、親友が思いを寄せる先輩が、 思い出したくもない「あの人」だと知ってしまう。 「見ると幸せになる」とも、「不幸になる」とも言われる闇魔女 果たして、闇魔女は本当にいるのか?、そしてその正体は? 家族、クラス、友人― さまざまな人間関係の中で揺れ動き、 時には迷いながらも成長する少女の姿を描きます 主人公と先輩の関係 かなりエキセントリックな母と別れた父の関係 それぞれの恋模様も気になりましたが それ以上に印象深かったのは、闇魔女の正体と出没した理由。 正直なところ、まったく予想していなかった展開に驚愕するとともに、 その繊細な心理描写に強く心を打たれました。 「同じ色はないけど、どこかしらつながっている。 だから、、ちょっとずつは、わかりあえる」 それぞれの差異を認めつつも、わかりあうことへの希望を捨てない 著者のメッセージがストレートに伝わる本書。 中高生の方はもちろん、大人の読者も児童書と敬遠することなく、 ぜひ、読んでいただきたい著作です。

  • 13歳の微妙な心の揺れが活き活きと描かれている

    志帆は中学一年生。母と二人暮らし。母は友達のブティックに勤めてはいるが、離婚後、調子の善し悪しがはっきりしていて、よく休む。そんな母を理解していないわけではないが、志帆の心は重い。町に闇魔女が出るって噂が中学でははやっている。見た人は幸せになるという説と不幸になるという説。ある日志帆は、クラスメイトから、闇魔女に似ていると言われてしまう。13歳の微妙な心の揺れが活き活きと描かれている佳作。

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