夜明けの落語 (講談社・文学の扉)
人前で話すことが苦手な小学四年生の暁音が、同じ日直の三島くんの落語をきっかけに変わっていく物語。話すこと、聞くこと、仲よくなることの入口を落語が開く。
作品情報
落語との出会いが、声を出すのが苦手な少女の朝を明るくする。
講談社・文学の扉の一冊として刊行。図書館書誌とカーリルで ISBN、ページ数、出版年月を確認した。
レビュー要約
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話すのが苦手な子どもの不安を、落語という表現の楽しさに結びつけて描く点が読みやすい。学校生活の悩みを前向きに扱う児童文学として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2012-05-23
- ページ数
- 234ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 15.8 x 2 x 20.8 cm
- ISBN-13
- 9784062832236
- ISBN-10
- 4062832232
- 価格
- 350 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物
第52回講談社児童文学新人賞で、選考委員はやみねかおる先生の絶賛を受け、佳作を受賞した19歳の現役大学生、みうらかれんさんのデビュー作です。人前でしゃべるのが苦手で、「5分間スピーチ」の順番がまわってくるのが怖くてしかたがない小学4年生の暁音(あかね)が、同級生の男子から落語を教えてもらい、少しずつ変わりはじめます。どこにでもいそうな小学生の成長を、ユーモラスに、感動的に描いたさわやかな作品です。 「何回読み返しても涙が出ました」――はやみねかおる 講談社児童文学新人賞佳作を受賞した、現役大学生のデビュー作! 第52回講談社児童文学新人賞で佳作を受賞した19歳の現役大学生、みうらかれんさんのデビュー作です。 主人公は小学4年生の暁音(あかね)。人前でしゃべるのが苦手で、クラスで「5分間スピーチ」をする順番がまわってくるのが怖くてしかたがない。暁音のスピーチの日、ちょっと変わり者の男子・三島が、機転をきかせて、かわりに落語を披露して暁音を助けてくれる。三島とふれあう中で、しだいに落語の楽しさを知った暁音は、次のスピーチの回で、「寿限無」を話すことを決心する――。 どこにでもいそうな小学生の成長を、ユーモラスに、感動的に描いた作品です。 イラストは大島妙子さんに、登場する子どもたちの表情を豊かに描いていただきました。 新人賞の選考では、選考委員のはやみねかおる先生が特にこの作品を絶賛されました。はやみねかおるファンの読者にも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。 ※小学4年生以上の漢字にルビ付き
1993年1月11日生まれ。19歳。兵庫県芦屋市在住。兵庫県立神戸高等学校卒業後、2011年、大阪芸術大学文芸学科に入学。現在、在学中。同年、「夜明けの落語」で第52回講談社児童文学新人賞佳作を受賞(筆名は伊達水鏡(だて すいきょう))。 1959年、東京都に生まれる。出版社勤務を経て、1993年『たなかさんちのおひっこし』(あかね書房)で絵本作家デビュー。著書多数。
レビュー
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落語と同じく、臨場感ある作品!!
児童向け図書 小学校4年生の暁音(あかね)は人前で話をするのが何よりもこわい女の子。 嫌いなスピーチの順番が自分にまわってきた時、落語好きの男の子に助けられたことをきっかけに、どんどんと落語に惹かれていく。 それでも、人前で話すことはもちろん、自分の思いを家族以外の人に伝えることなんてなかなかできない暁音。 子どもながらの純情な友情の物語が落語を通して展開されていく。 女の子は、クラスで落語を一席行うことになったのだが、この結末が圧巻! 人生初のスピーチの場、そこで選択された落語・・・。 非常に臨場感ある展開に読者もドキドキすること間違いないだろう。 また、そこにある友情に、つい涙腺が緩んでしまう。 主人公の女の子と同じく、人前で話をすることが苦手な人にも勇気を分け与えてくれる、おすすめの物語だ。 第52回講談社児童文学新人賞入賞作 19歳の現役大学生 みうら かれん による注目のデビュー作。
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運動だって勉強だって、人生だってきっかけ次第
運動だって勉強だって、人生だってきっかけ次第。だからいろいろなきっかけが訪れるよう、間口を拡げておけるといい。親としてはそんなことを思いながら小学5年生の娘と寝る前に読みました。
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素晴らしいデビュー!
暁音(あかね)は話すのが苦手です。なのに担任は、日直が最後に5分間のスピーチをするように決めました。とてもできない暁音。と日直の相方三島くんが暁音の時間分も落語をしてしのいでくれます。それから暁音は三浦くんの練習のために落語を聞くようになり、やがて自分も始めますが、彼女を心配した親友の初音の一言で・・・。 困難の克服、友情のもつれ、世界を愛すること。自分を信じること。児童文学の王道要素がバランス良く描かれ、ちゃんと事件を回収しています。 児童文学って、どうなんだろう? って最近迷い始めた親や、司書や、教師や、書店員はこれを読めば大丈夫。積み重なってきた迷いがリセットされますよ。もちろん、子どもには愉快で染みる。
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落語に興味のない人も読んでほしい
帯に「しゃべるのが苦手な子は、クラスに必ずいます」という、はやみねかおるさんの言葉がある。いくつになっても人に思いを伝えることは難しい。とくに小学生の頃は、気持ちが純粋な分、言葉や視線が遠慮なく飛び交い、その勢いに押されて、言いたいことが言えなくなることがあった。そんなとき、背中をそっと押してくれるのが何なのかは、人それぞれだろう。主人公・暁音の場合は落語だった。でも、その落語を教えてくれたのは、話す勇気をくれたのは……。そう、この本は胸がキュンとする友情の物語です。落語の楽しさ、笑いがそれを優しく包みます。だから、落語が好きな人はもちろん、落語って何がおもしろいんだろうと思っている人にも、友だちにうまく気持ちが伝えられない人にも、ぜひ読んでほしいと思います。