日本の文学賞

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高瀬庄左衛門御留書

山本周五郎賞

高瀬庄左衛門御留書

砂原浩太朗

神山藩の郡方・高瀬庄左衛門を軸に、静かな暮らしの奥へ藩政の政争が忍び寄る時代小説。

時代小説藩政家族誇り人間ドラマ

作品情報

老武士の日常に、藩政の嵐が少しずつ差し込んでいく。

講談社の文芸単行本。神山藩の郡方を務める高瀬庄左衛門の暮らしと、そこへ迫る藩内の権力関係を描く。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2021-01-20
ページ数
338ページ
言語
日本語
サイズ
13.46 x 2.79 x 19.05 cm
ISBN-13
9784065192733
ISBN-10
4065192730
価格
1813 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

◎第165回直木賞候補作◎ ◎「本の雑誌」2021年上半期ベスト10で第1位!!◎ 美しく生きるとは、誇りを持ち続けるとは何かを問う、正統派時代小説。 藤沢周平、乙川優三郎、葉室麟ら偉大な先達に連なる新星、ここに誕生。 「こんな時代小説を待っていた」の声多数! 2021年6月5日(土)朝日新聞「売れてる本」に掲載! 神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。50歳を前にして妻を亡くし、さらに息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。 「心が洗われる」というのは、こういう感覚を言うのだと実感した。ーー作家・江上剛(朝日新聞6月5日) この人がこれから作品をどんどん出していくのがドキドキするし嬉しい。すごい時代に立ち会っている気がする。次回作も必ず読みたい! ーー北上次郎(YouTube「北上ラジオ」) 誰でも歳を取れば、違う生き方もあってのではとの悔悟を抱くもの。その迷いにどう向き合うか。考えさせられた。ーー記者・佐藤憲一(読売新聞1月19日) 私は、作者がこれからの時代小説界をリードしていく存在になることを信じて疑わない。 ーー縄田一男(産経新聞2/21) 美しい物語だ。穏やかで、静かで、そして強い物語だ。ーー大矢博子(「小説すばる」3月号) 生きることの喜び、悲しみ、諦め、希望をすべてのみ込んだ時代小説ーー内藤麻里子(毎日新聞2/7) 主人公もさることながら脇の人物たちもよく書き込まれ魅力がある。ーー川本三郎(毎日新聞2/20) 人はどう生き、どう老いていくべきかの指針となる。(紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥さん) 全日本人に読んでほしい。(旭屋書店池袋店 礒部ゆきえさん【ダ・ヴィンチニュース3月6日】) 心情が清らかに流れ続けながら、激動の大河浪漫があり、心奪われました。ずっと浸っていたいこの至福の感覚を、たくさんに人に味わってもらいたい。(うさぎや矢板店 山田恵理子さん) 様々な制限の中で生き、迷いながら歩み続け、心のわだかまりが少しずつ溶ける有り様に、自分の心にも穏やかな風が入り込んだ。時代小説のすばらしさを感じた。(正文館書店本店 鶴田真さん) 厳しい現実を突き付けながらも生きることの温かさと優しさを感じさせてくれる。(くまざわ書店錦糸町店 阿久津武信さん) 人生に沁みわたり、心に刻まれる、誰もが待ち望んだ時代小説の傑作。 武家もの時代小説の新潮流、砂原浩太朗「神山藩シリーズ」第1作。

1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライター・編集・校正者となる。2016年「いのちがけ」で第2回「決戦!小説大賞」を受賞しデビュー。2018年『いのちがけ 加賀百万石の礎』を刊行。本作が2作目となる。

レビュー

  • 読み応えあり、オススメ!

    重いエピソードはあるが、多くの登場人物は淡々と静かに描写されており、それが一層読み手の感情に染み入る。登場人物も魅力的で昨今の時代(武士)小説の中ではじっくり読めるものでした。藤沢 周平の好きな人にはオススメです。

  • 時代小説らしくないです

    時代小説ですが、読みやすく現代小説を読んでいるように違和感がないです。内容もエンタメ性が高く面白かったです。

  • 生きることの難しさ

    辛く、切なく、運命のなすままに生きてゆく姿に感銘。

  • 薄味です。

    新しい作家に挑戦しましたが、女性の表現がイマイチ。おじさんの夢物語

  • 安心して読める。

    外連味のない落ち着いた文章で、武家物として落ち着いた雰囲気で安心して読めました。藤沢周平さんが好きなのですが、おなじようなテンポというか調子を感じました。

  • 読み進む楽しみ

    筆の運びがゆっくりと丁寧で、風景描写や剣の立ち会いなども細心に描かれ、読み進む楽しみがある。 また、上の写真にのせたように、文庫版のカバー装画とカバーデザインが、本の内容に添っていてとてもよかったと思う。絵は山雀と梅の花でしょうか。

  • 文化文政期の江戸時代。下級武士の次男三男。家付き娘の養子。上役同輩にひたすら頭を下げる人生。

    養子に行けないと、浪人。野良犬。 家では、養子先の両親、お家様の女房の顔色をうかがい、 お役目大事、上役同輩の差配に従順、大過なく勤め、 子供に同じ思いをさせながら、辛抱させて、 自分は隠居して、還暦を迎えられるだろうか? 紙の需要が高まりつつあるので、楮や雁皮を栽培しよう。 若者の意見は、何より大切である。 権現様と本田佐渡の作った社会。 著者は、見事に描いて、見せてくれている。 吐き気がする。 260年も、良く我慢したものだ。

  • 葉室麟さんの再来。

    話に最後まで引き込まれました。 砂田浩太朗さんを知らなかったので、文庫の「いのちがけ」も急いで読み、これも感動。 黛3兄弟など、砂田さんの本を読みたいと思っていますが、残念ながら文庫ではありません。 横になって寝る前に本を読む習慣になって以降、新刊は重くて、文庫しか読まなくなっっています。 気長に、文庫になることを待っています。

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