アザミ
新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――? SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく現代人の姿を鋭く描いた「逆」推し事小説。ネットにとらわれて生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。
作品情報
戦争より、芸能人の不祥事、炎上。やめられない、不健全なこの快楽。SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく私たち――。
第68回群像新人文学賞受賞作。SNS社会に生きる今、戦争よりも芸能人の炎上につい目が向いてしまう現代人の心理を、新聞社の校閲者として働く主人公「アザミ」の日常を通して描く。炎上するアイドル「ミカエル楓」を「嫌い」になることで日常が変わっていく過程を、繊細かつ辛辣な筆致で描いた令和の日常系純文学。装画は特殊加工による全面キラキラ仕様の表紙が話題となった。
レビュー要約
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読者の評価は低い傾向にある。文章表現や独特の比喩を高く評価する声がある一方、物語の読了感の薄さや主人公への感情移入のしにくさを指摘する意見が多い。SNS炎上を題材とした類似作が増えるなか鮮度を感じにくいという声もある。
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選考委員の島田雅彦は「人間の凡庸化あるいは人間のAI化ともいえる事態が着々と進行している現在への辛辣な批評がなされていた」と評価した。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2025-08-28
- ページ数
- 160ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.4 x 1.6 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784065404300
- ISBN-10
- 4065404304
- 価格
- 1813 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
☆☆☆心当たりに胸がざわつく! 第68回 群像新人文学賞受賞作!!☆☆☆ 戦争より、芸能人の不祥事、炎上。やめられない、不健全なこの快楽。 SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく私たち――。 「逆」推し事小説にして、ネットに囚われ生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。 新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――?
1995年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2025年、『アザミ』で第68回群像新人文学賞を受賞。
レビュー
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明るくないよ~
amazon商品紹介より以下。 心当たりに胸がざわつく! 第68回 群像新人文学賞受賞作!! 戦争より、芸能人の不祥事、炎上。 やめられない、不健全なこの快楽。 SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく私たち――。 「逆」推し事小説にして、ネットに囚われ生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。 新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。 たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。 そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。 私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――? * 担々と日常を語るので、ある意味ではもういいやと眠くなってくる。 「アザミ」は主人公の名前で漢字では「生明」と書く。へえ~。対比かな。 訴えかけているもの。令和の日常と言うが決して明るくない。 ネットやSNS依存、炎上。共感できる部分もあるでしょう。 アザミを通してこれからのネット社会におけるコミュニケの部分、どうやって生きるか過ごすかを問うたものでもあります。 昭和や平成の人には令和の感覚が新鮮に思える。新聞を読む事ができないとか。 渇いてるね。空虚だね。複雑だね。 難しいね。様々な感想が持ち上がる。 エンタメ系ではなく文学好きな人向けです、言わずもがな。
関連する文学賞
- 群像新人文学賞 第68回(2025年) ・受賞