日本の文学賞

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群像新人文学賞 ぐんぞうしんじんぶんがくしょう

第68回(2025年)

純文学

受賞者

2名
綾木朱美 あやき あけみ 受賞

新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――? SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく現代人の姿を鋭く描いた「逆」推し事小説。ネットにとらわれて生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。

戦争より、芸能人の不祥事、炎上。やめられない、不健全なこの快楽。SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく私たち――。

160ページ
SNS依存炎上ネット社会校閲者アイドル文化現代の孤独令和の日常系文学
駒田隼也 こまだ じゅんや 受賞

シェアハウスに住む初瀬と蓮見、そして一羽の文鳥。ある日、同居人の蓮見が「おれ、死んでもうた。やから殺してくれへん?」と頼んでくる。夢と現、過去と現在、生と死が溶け合う独自の文体のなかで、初瀬が決断するまでの五十五日間を描いたデビュー作。第68回群像新人文学賞受賞作、第173回芥川龍之介賞候補作。

「おれ、死んでもうた。やから殺してくれへん?」彼の胸に耳を当てた。するとたしかに心臓が止まっていた――。

152ページ
生と死夢と現実シェアハウス記憶決断境界の溶解