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漢方小説 (集英社文庫)

すばる文学賞

漢方小説 (集英社文庫)

中島たい子

31歳の脚本家みのりが、原因不明の不調をきっかけに漢方診療へたどり着く。心身のゆらぎを軽妙に描いた第28回すばる文学賞受賞作。

漢方心身恋愛仕事回復

作品情報

体の不調から、心と人間関係のバランスを見つめ直す。

第28回すばる文学賞受賞作。2008年に集英社文庫として刊行。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2008-01-18
ページ数
176ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087462562
ISBN-10
4087462560
価格
616 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

ストレスだらけのあなたに贈る処方箋―― 31歳独身の脚本家みのりは、元彼の結婚話を聞いて以来、原因不明の体調不良に。行き着いたのは漢方診療所。身体が回復していく過程は、自分をふりかえる時間でもあり…。第28回すばる文学賞受賞作。

レビュー

  • 漢方薬という珍しいテーマの小説

    漢方薬という珍しいテーマを扱った小説です。知っている漢方の名前が出てきてとても興味深かったです。 ただ、あまりに枚数が少ないのであっけなく読み終わってしまって、もっと沢山のエピソードを加えてほしかったなと思いました。

  • 読む漢方薬

    私もこの小説の主人公と同じような体験をした。 自分の健康には自信があったのに、30代のときに 原因不明の体調不良に次々と襲われた。 あちこちドクターショッピングしても、 どれだけ検査をしても異常なし。 当時の私は、とにかく病名が欲しくて、 明確な原因が知りたくて、ネットや本などで 自分の症状を調べまくった。 結果「身体も心も絶えず変化し、微妙なバランスを 保っているもので、多少バランスが崩れるのは ごく当たり前のことだ」という結論に達するのに 何年もかかった。 そのとき、この本に出合えていれば もっと早く楽になれただろうに。 読み終わったあと、清々しい気分になり なぜか元気がでてくる。そして、 危うく揺れ動く心と密接につながった 肉体を持つ「人間」という存在が愛しくなる。 身体に優しい漢方薬のような小説である。

  • 漢方ってどんな感じ?という方にはおすすめ。

    31歳の働く独身女性が、はっきりした病名も分からず、複数の病院で検査を受けても異常なしの結果ばかりが帰ってくる日々を過ごしていた。 学生時代に喘息持ちだったことから、当時漢方医に通っていたことを思い出し、その漢方診療所へ行ってみることに。 そこで出会った漢方医との出会いを契機に、これまで異常なしだった診断結果ではなく、主人公独自の(個人レベルで見た)基礎体力や、暑がり寒がりなどの性質、生まれながらに弱いところなどは人によって異なるものであるという漢方の考え方を知っていく。 私自身も女性ホルモンのバランスが崩れたことで、体調を崩した経験から漢方の考え方に関心を少し持つようになりましたが、なかなか自分にどう取り入れたらいいか分からずにいたので、漢方関連の小説を読む事で、より親近感を持てるようになれたらなと思い、読みました。 漢方って普通の医学と何が違うの?と感じていた主人公に自分も同じ感覚で読み進めていく事ができました。漢方初心者の方にはおすすめです。 漢方に沿ったストーリーは良くても、主人公以外の人達とのストーリーはあまり感情移入できませんでした。その点がマイナス2の理由です。 最後に小説の中で、共感できた文章を2つ記載します。自分も体調崩したときに感じたことだったので、同じ境遇の方にも読んでいただければ、共感できると思います。 「具合が悪い時に『元気そう』って言われるの複雑だよね」 「ラジオの健康相談で、心臓に疾患を抱えていた相談者が、今飲んでいる薬を一生飲み続けなればいけないのだろうかと不安げに医師に尋ねていた。医師は、その薬は、一生飲み続けなくてはいけないが、深刻に考えず老眼鏡の様なものだと思いなさい、と答えていた。~(中略)~実際はコンタクトや毛染めや銀歯や、頼り放題で生きてるのに。」

  • 五行はじゃんけんのおっきい版

    美大卒、独身、原因不明の不調(虚弱)。 美大卒なのに文章の方が好き。 クラスターが近しく感じる。 そんな中島さんを何となく映し出している主人 公のみのりさん。一人で生きていくなんて毛頭な かった予定の女性が30代になっても独り身。そん な時に元彼の結婚の知らせ。心身の不調が襲って くる。 西洋医学では病名は見つかる事はないが、確か な不調を元に昔お世話になった東洋医学の門を叩 く。 途中、このまま飲み仲間とも大きな進展もなく エッセイかと思わせる展開なんだけれどもその仲 間との関係も中医学の五行の関係のようにバラン スだと最後結んでいる。 私はこの間合いが好きだなぁ。

  • とっても楽しい小説処方箋

    5ページに一度くらい必ず笑ってしまう楽しさあり。芥川賞候補作の中では一番先に読みました。漢方の一見怪しげな処方理由が実はとっても本質をついている。漢方薬についての知識もちょっとついた。日本が元気な中国に負けているのは、漢方のアバウトなバランス感覚で物事を見られないから?現代生活を送る自分に重なる部分、重ならない部分、読後は肩の力が抜けて10%は体が軽くなりました!

  • 読みやすい

    中医学の大まかな掴みがわかるのではないでしょうか。初心者で難しい文字ばかりだと内容が入ってこないという方に、いいかもしれません。小説としては、もう少し展開が欲しかったところですが、日常風景を描いてらっしゃるのでイメージしやすく、読み進め易いと思います。

  • 母用に購入

    母に頼まれて購入。地元の本屋には無かったそうなのでとても喜んでいました。

  • 共感できなかった

    これがすばる文学賞受賞作? と思うような小説でした。 読んでいてもあまり面白みが感じられない。 かといって全くつまらないというわけでもない。 可もなく不可もなく、というところでしょうか。 主人公の女性に、あまり共感できなかった。

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