日本の文学賞

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渇きの街 (集英社文庫)

日本推理作家協会賞

渇きの街 (集英社文庫)

北方謙三

『渇きの街』は、北方謙三の長編小説。道を踏み外した者たちの生き方を、乾いた文体と都会的な緊張感で描くハードボイルド色の濃い作品である。

ハードボイルド都市孤独

作品情報

乾いた街で、男たちの孤独と矜持がぶつかり合う。

集英社文庫版などで流通する北方謙三の受賞作。都会を舞台に、踏み外した道を進む人物たちの乾いた感情と葛藤を描く。

レビュー要約

  • 切れ味のある文体と男たちの生きざまを描く筆致が評価される。情緒よりも緊張感と行動の硬さを楽しむ読者に向く作品である。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
1988-10-20
ページ数
312ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087493863
ISBN-10
4087493865
価格
814 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

道ってやつは踏みはずすためにある。踏みはずしたところにも、また道がある―。気位、男の誇りを捨てきれずに自分の道を切り拓いてゆく男の激情!日本推理作家協会賞受賞作。(解説・生島治郎)

レビュー

  • 最高

    最高です

  • 「迫真のクライム・ノベル」であって、ハードボイルド小説ではないわな

    北方謙三氏の小説の中では、かなり異色の部類に入る作品だと思う。 まず、ハードボイルド小説じゃないよ、これは。 カバー後ろの簡単なストーリー紹介の末尾に「迫真のクライム・ノベル」と書いてあるけど、 まったくそのとおりの作品だと思う。 主人公の川本高志が、良い女の手に入れるために背伸びしすぎて悪事に手に染めていって、 なぜか途中でハードボイルドに目覚めて義侠的なことをするというお話。 川本高志自体が、超人揃いの北方作品の中では決して強いほうではないので魅力に欠けるし。 一個の作品としては勿論面白いけど、北方謙三氏の作品の中では正直不満の多い作品。 ただし、「老犬トレー」こと高樹警部が出てくるので、そこだけは見所。

  • 程度もよく……

    頼まれモノでしたので、中身は見ていません。状態はよいものでした。

  • かっこいい

    昔、北方謙三のハードボイルド小説にすっかりとりこになっていました。またあの頃の小説を読みたいと思いながら書店に行くと北方謙三の作風がすっかり変わっていてあの頃のハードボイルドは読めないのかと思いながらamazonを検索して見つけました。面白いです。自分はこんな風には生きられないけれど、こんな風な生き方に憧れを持ちます。自分がDVの夫との過酷な生活に耐えていた頃に、北方謙三のハードボイルド小説は私にパワーを与えてくれました。今、あらためて1冊1冊、読み返していきたいです。

  • 和製ハードボイルドの最高峰

    川本高志、25歳。 ボーイとして勤める高級クラブに駆け込んだ謎の男、室田との出会いをきっかけに暴力と欲望にまみれた世界にのめり込むハードボイルド作品。 本作の素晴らしいところは、ドライな作品のムードとウェットな人間関係を両立させ、独自の世界観を描いている点である。 そのため、人間ドラマとしての完成度も非常に高い。 もちろん、北方氏独特のリズムあるアクションシーンの描写も健在。 結末は、当然の結果と思ってしまうが、爽快感あふれる傑作である。

  • これが俺の生き方さ

    これはある意味アウトローの最高到達点だろう。この「渇きの街」は高志という主人公が自分の存在を賭けてぶつかっていく一人の男の話だ。一貫して存在がアウトローな主人公。よくあるヤクザ映画の、社会から逸脱するエネルギーもない、昔からの任侠のルールによりかかり義理人情を振りかざす集団の話などではない。ここでの主人公は賭けている。自分に賭け、そのための危険な道を歩いていく。北方氏の徹底されたリアリズムは感傷的ではない乾いた文体。真のアウトローの原点を見事に描いてる。しみったれたラブソングはいらない。ぜひ読んでみて

  • 読み始めたら止まりません。

    若さゆえの無鉄砲な感じが緻密に描かれていました。読んでいてハラハラさせられました。男性なら一度はこうなりたいと憧れ、女性なら一度はこういう生き方の人に惚れるのではないでしょうか。ただ内容の深みに少しかけたように思います。

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