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ピアニシモ (集英社文庫)

すばる文学賞

ピアニシモ (集英社文庫)

辻仁成

形だけの家庭と敵意に満ちた教室のなかで、転校生の少年が伝言ダイヤルで知り合った少女サキとのつながりを支えに、孤独と自立を描く青春小説。

孤独少年の成長伝言ダイヤル家庭と教室

作品情報

孤独を抱えた少年の心の荒野に、ひとつの声が小さな道をひらく。

第13回すばる文学賞受賞作。辻仁成のデビュー作として、家庭と学校のあいだで居場所を失った少年が、匿名のつながりを通して少しずつ世界を見つめ直す姿を描く。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
1992-05-20
ページ数
176ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087498110
ISBN-10
4087498115
価格
350 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

形だけの家庭と敵意に満ちた教室。転校生の僕の孤独を癒してくれるのは、伝言ダイヤルで知り合った少女サキだけだった…。第13回すばる文学賞受賞作。(解説・島田雅彦)

レビュー

  • 綺麗な状態でした。

    無事に届きました、有り難うございます!

  • 古本らしさに感激!

    とても状態の良い商品をありがとうございます。

  • 辻仁成氏の世界ピアニッシモ

    Instagramで辻仁成氏の投稿を何気なく観ていました。この方を知らなかった。男手で子育てをされている。料理🍳ももちろんされる。何よりこんなに著名な作家が、世に一石を投じておられる姿、生き方に興味を持ちました。発信されている文言は幾多の人々の心を癒し続けています。ピアニッシモは、辻さんのデビュー作。 いじめを題材にした、人間の様を描かれてます。 辻さんの発信する言葉の源泉が、垣間見られて、とても良かった。

  • 独特の表現

    辻仁成独特の比喩に圧倒される。 例えばそれは電車をモンスターに例えるシーンなどでいかんなく発揮されている。 もしかして、この人には本当にそう見えているのではないか?とさえ思える。 小説家・ロッカー・映画監督などなど、この人の顔はたくさんあるけれど、 世に出ていなければ、犯罪者になって精神鑑定を受けている人になりそうな気さえする。 いや、辻仁成のこと、好きですよ。

  • ◆25歳ぐらいまでに読んでおきたい青春小説

    ロック・ミュージシャンの辻仁成が、すばる文学賞を受賞したと知り、最初はほんの興味本位で読み始めた。 半分は冷やかしだ。こういうものは片手間に出来ることじゃないのだと、批判めいた気持ちも持っていたかもしれない。ミュージシャンと作家を両立してやっていくつもりなのかと動向を見守っていたのだが、最近の辻仁成を見ると、どうやら作家一本に的を絞ったようだ。 『ピアニシモ』は、2013年の現在再読してみると、1990年に初めて読んだ時とは全く違う感想を持つ、私にとっては珍しい作品だ。 当時はまだケータイもパソコンも今ほど普及していないから、秘密の交信の場として花形だったのは、伝言ダイヤルというシステムだ。これはもうほとんどが売春などに関するメッセージばかりで、小さな社会問題となっていた。 『ピアニシモ』では、十代の主人公トオルが、伝言ダイヤルで知り合ったサキとの電話のやりとりにすっかりハマってしまうというものだ。 匿名性の強い分、単なる電話だけのやりとりだと割り切ってしまえば、あるいはゲーム感覚でそのバーチャルな世界を堪能することが出来たであろう。だが主人公のトオルは、そうではなかった。 裕福な家庭に生まれ育ち、小遣いには事欠かないが、氷のように冷え切った親子関係に心の休まることはなく、学校でも凍るような視線を向けられ、友だちが誰一人としていない教室に針のむしろ状態だった。 そんな中、トオルの孤独を癒すのはヒカルだけ。 だがヒカルという存在は、トオルが自分の中で作り上げた、いわば幻でしかなく、実在しないものなのだ。 以前読んだ時は、なんという孤独な小説なのだろう、行き場のない若者をさらに荒廃の闇へと追い討ちをかけるものなのだろうかと、ずいぶん暗い気持ちになった。 青春とは、決してバラ色でないことぐらい知っていたはずだが、それでもこれほどまで狂信的な孤独を強要させる小説というものは、耐え難かった。 ところがどういうことか、今読むと、全く違う感想だ。 これはあくまで少年期における、度の過ぎた反抗期を描いたものなのでは?と思うわけだ。 皆少なからず若い時には苛められたり、親子喧嘩したり、友人に騙されたり、それこそありとあらゆる苦い体験をするのだ。そういうものを文学という名を借りた青春小説にまとめると、このような作品に生まれ変わるのだろう。 少年から大人に成長する時、誰もが自己否定と自己消失と自己憐憫に戸惑う。 どんな形であっても、人は大人になってゆく。気づかなかったことも、気づき始め、やがては孤独にも慣れてゆく。 人は一人で生まれ、一人で去ってゆくのだから。 『ピアニシモ』は、大人になってから読んでも、さして衝撃は受けない。できれば25歳ぐらいまでのうちに読んでおく方が、“青春とは何ぞや”をリアルに実感できる作品と成り得るものだ。

  • 1990年前後を思い出します、、

    辻仁成さん、エコーズのzooの歌詞でもそうだなぁと思うんですが、言葉尽くしての比喩表現、豊かだなぁと思います。主に前半、辻さんの比喩のイメージを頭に浮かべつつ、なるほどな、といちいち読み進めていたので、時間かかりました。 それが楽しいといえば楽しい。 また、私は辻さんより少し下世代ですが、当時の風俗、雰囲気をよく覚えているので、なんだかタイムスリップして懐かしくも切なくもなりました。。 で、何故本書を手に取ったかというと、思春期の気持ちの文章表現に興味があるからですが、、当時の自意識やら教室の独特な空気感、余すことなく描いてます。 私若い時にこの作品に出会っていたら、どんなに勇気つけられただろうと思いました。 当時は山田詠美さんとか読んでて、自分とは色の違う、もっと小器用な主人公に憧れていたような気がします。 男子は、こうやって不器用に足掻く思春期、小説として成り立つけど、女子の足掻きって描き方難しいのかな、、 、、この作品、最近亡くなった石原慎太郎氏が強く推して賞とったそうです。先程訃報の知らせの入った苦役列車の、西村賢太さんもそうですが、私はこの系の作品好きです。 、、にしても辻さんのツイート拝見しますが、思春期息子さんとの関わりに戸惑っておられる様子。答えはこの小説に全て描いてあるね、って思いました。 私もですが、家族を持ちすっかり大人になっちゃった辻さん、対してずっといい意味で変わらずに破天荒のまま逝かれた西村さん、対照的。

  • まあまあでした

    子供用に購入しました。わりときれいな状態で良かったです。本屋で探してもなかったので助かりました

  • 中学生が読むべき本!!

    この本は、塾の先生に紹介されて試しに買ってみたら。 結構どハマりしました。本の長さは、200ページ未満でした。自分は、あまり集中できない人間なのでこのぐらいの長さが良かったです。内容も思春期、反抗期の時期なので中学生が読むと結構タメになる本です。 是非読んでまたください。

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