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がらんどう

すばる文学賞

がらんどう

大谷朝子

恋愛感情を抱いたことがない平井と、3Dプリンターで死んだ犬のフィギュアを作る菅沼が、コロナ禍の共同生活のなかで互いの空洞を見つめていく。

コロナ禍共同生活女性家族空洞

作品情報

コロナ禍の共同生活が、満たされない心の輪郭を浮かび上がらせる。

第46回すばる文学賞受賞作。2023年に集英社から刊行され、恋愛や結婚、出産の型に収まれない二人の女の共同生活を描く。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2023-02-03
ページ数
120ページ
言語
日本語
サイズ
13.4 x 1.5 x 19.4 cm
ISBN-13
9784087718287
ISBN-10
408771828X
価格
1595 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

【第46回すばる文学賞受賞作】 最も読む快楽を感じた――岸本佐知子氏(翻訳家) 不穏な虚を抱えたパワーバランスを評価したい――堀江敏幸氏(作家) (選評より) 「ルームシェアっていうの、やらない? もっと広い部屋に住めるし、生活費も節約できるし、家事も分担できるよ」 「若い人たち同士ならわかるけど……本気なの?」 「四十過ぎた女二人が同居しちゃいけないって法律はないよ」 「でも、普通はしないよ」 人生で一度も恋愛感情を抱いたことがない平井と、副業として3Dプリンターで死んだ犬のフィギュアを作り続ける菅沼。 二人組アイドルグループ「KI Dash」の推し活で繋がった二人のコロナ禍での共同生活は、心地よく淡々と過ぎていくが―― 恋愛、結婚、出産、家族……どんな型にもうまくはまれない、でも、特別じゃない。 《今》を生きるすべての人へ、さまざまな属性を越えて響く“わたしたち”の物語。 ■著者紹介 大谷朝子(おおたに・あさこ) 1990年千葉県生まれ。2022年、本作で第46回すばる文学賞を受賞。

レビュー

  • おもしろい

    大変おもしろい。この人の次の作品も読みたい

  • 38歳独身女のリアルな心理描写

    精密な心理描写だった。日常会話もリアルで面白い。性嫌悪を伴う完全拒絶するタイプの性トラウマ持ちや、アセクシャルの人にも刺さると思う。何もかもに共感をしたが、自分と同じ感覚の人は少数派と思うので、特に男性に対する感覚、この年齢まで異性経験を持たない人は少ないだろうから、他の読者も強く共感するかまではわからない。共感できない人も少なくともこういう妙齢女性がいることを知る知識にはなるだろう。自分は多分デミセクシャル。物語の中だが自分の仲間がいたようで嬉しかった。

  • 次回作も楽しみに待ってます

    カフェで隣の席の話を盗み聞きしてるよう気分になりました。

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