日本の文学賞

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いまこの瞬間 愛しているということ

島清恋愛文学賞

いまこの瞬間 愛しているということ

辻仁成

感覚や感情を失っていく病を抱える女性と、彼女をめぐる愛の時間を描く長編。喪失へ向かう身体と、いま愛することの切実さが重なる。

恋愛喪失フランス現在

作品情報

失われていく感覚のなかで、愛の現在だけが強く光る。

辻仁成の長編小説。フランスで働く女性ハナの病と恋を軸に、時間、記憶、身体の変化のなかで愛をどう保つかを描く。

レビュー要約

  • 設定や題材への関心が強く、人物の迷いや社会的背景を丁寧に追う読み方が目立つ。展開の重さや専門性を負担に感じる読者もいるが、読後に残る余韻を評価する声がある。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2003-11-05
ページ数
344ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087753288
ISBN-10
408775328X
価格
86 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

三ツ星目前のシェフ・ジェロームのもとで修業中のハナ。ハナには恋人がいたが、情熱的なジェロームの告白により二人は結ばれる。しかしハナが病に倒れ…。至上の愛を描く、書き下ろし長編。

レビュー

  • 至高の愛の物語

    悲劇的なストーリーの中に至高の愛の可能性を描く筆者の文体が素晴らしい。ラストには心がふるえました。文庫化されて読み継がれてほしい作品です。

  • 永遠の愛

    読み終えた後、なぜだか心が震えてました。 じっとしていられなくて、この感情をどう表現したら いいかわかりませんでした。 ひさしぶりです、この読後感。 いいようのない感動をおぼえました。 ふたりの感情描写には、確かに欠けます。 でもあのラストはすんなり私の中に落ちていきました。 永遠の愛はふたりの中にあるのです。

  • とても美しい物語り。涙が溢れて…。

    この作品はホントに感動しました。私は普段からイタリアンやフレンチのレストランに行くことが多いので、三ツ星レストランの事や、料理の出来ていく様子なども、とても興味深く読みましたが、なんといっても主人公のハナに引き込まれました。ハナはとても魅力的で、いつも一生懸命生きてる!読む中で、ハナみたいに、いつも幸せを見つけだせたら人生は本当に素晴らしいと思いました。ハナが恋し、やがて愛し合うようになった、恋人ジェロームも、深い愛を教えてくれました。表現も美しい、そばに置いておきたい大切な一冊になること間違いなしの作品だと思います。読み終えたあと優しい気持ちになりました。

  • 大作

    フランスと日本の物理的な距離があろうとも、方や感覚を失う病に堕ちようとも、ひいては、この世から失うことになろうとも、心の奥底に宿ることの幸せを描いている。

  • 外国が舞台のラブストーリでありますよお〜。

    忘却もまた人生の素晴らしい贈り物のひとつであろう なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。

  • 涙零れました。

    ラストにはなんだか理解しがたい気持ちが込み上げてきて泣いてしまいました。 純愛のお話なのか、身近に想う恋愛物語なのか。 感じるのは人それぞれかもしれません。 けれど、自分の意見では一つの純愛物語だとお勧めします。 人には仕事がある。けれど、誰かを心から愛する心がある。 そのバランスで揺れ動く人々を描いた作品。 辻氏の作品としては性描写が薄く、人の心の葛藤を客観的に強く表現しています。 後半は一気に読んでしまいました。お勧めです!

  • 久々に泣きました。

    辻仁成さんの作品を読むのは本作で4作目ですが、これほど泣いたことはありません。本当の愛とは何なのか、考えさせられました。 人物描写や文が繊細で、どっぷり本の世界に引き込まれました。 結構厚みのある本ですが、じっくり味わえて満足できます。寝る前や一人の時間にオススメです。

  • パリ料理界の厳しさ

    「いまこの瞬間愛しているという」というどきどきするようなタイトルに、作者は「冷静と情熱のあいだに」などの辻 仁成・・・といえば、甘く切ないラブストーリーを想像してしまうのは、きっと私だけではないと思います。 けれど、この物語は、単なる甘く切ない恋愛小説と思って読んだ私は、物語の長さに、少し退屈してしまいました。 確かに、大筋的には、パリ在住の料理評論家によって語られるジェロームとハナという、二人の料理人の愛の軌跡…ひとことでいえば、せつない純愛もの!?といえるのでしょう。 けれど、第一にパリ料理界のこと、メニューや、料理の説明や、レストランの格付け(星)の決め方など、いかに、三ツ星を獲得するのが難しいか、が非常に詳しく書かれていて、テレビの情報番組ならば、すなおに「へぇ~」とうなるところなのですが、単純に恋愛小説を期待していた私には、正直まどろっこしかった・・・フランス料理をまともに食べたこともないような私には、そんなのどうでもいいじゃん!といいたくなりました。 第二にかんじんのジェロームがどうしてそこまでハナを愛したのか・・・が語られていないので納得いきませんでした。 ハナの病気には同情しましたし、その絶望も心が痛くなります。 それを、支えるジェロームの姿、生き方には感動もします。 でも、そこにある愛というのはあくまでも二人だけのもので、読者を寄せ付けないかんじがしました。 私はもっと共感して泣きたかったのに・・・ パリ料理界やフランス料理に興味ある方は必見かもしれません。 愛する人が病にある人にもお奨めかもしれません。 けれど、友人には薦めませんでした。

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