作品情報
がらくたのような断片が、人間の奥にある記憶を照らす。
文藝春秋からの初刊後、P+D BOOKS でも刊行。大庭みな子らしい幻想性と女性の内面の深さが、受賞作としての評価を支えている。
レビュー要約
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比喩の豊かさと不思議な空気が評価される。物語の輪郭を追うより、記憶や感覚の連なりを味わう作品として読まれる。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2022-04-14
- ページ数
- 244ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 12.8 x 1.6 x 18.2 cm
- ISBN-13
- 9784093524384
- ISBN-10
- 4093524386
- 価格
- 715 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
米国最北端の町で繰り広げられる人間ドラマ ――彼等はみんなその祖先に流れ者の血を持っているので、流れ者に対して寛容であり、理解もあった。―― 命からがらの逃避行でロシアから逃れ、中国、そしてアメリカ最北端へと流れ着いたマリヤ。マリアの飼う4頭のシベリア犬に飼い猫を殺されたにもかかわらず、友人づきあいをする日本人アヤ。そのアヤは、前夫との子を連れ日本に一時帰国するが、元夫とはやはり心を通わせることができず、親子ともどもさみしい思いを抱いてアメリカに戻る。 アヤとも知り合いのカルロスはスペイン、中米から自作のヨットで漂着し、そのまま居着いてしまった印刷屋の主人。ある日フェリーでやってきた東洋系の女性と知り合うが、彼女もまた、韓国系の母親と日本人の父親を持つ“漂流者”の一人だった――。 第14回女流文学賞を受賞した名作長編。
関連する文学賞
- 女流文学賞 第14回(1975年) ・受賞