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第59回(1968年) 受賞受賞作: 三匹の蟹
アメリカ滞在経験を背景に、異文化のなかに置かれた女性の孤独と自由への感覚を描く小説。乾いたユーモアと不安の気配が、会話や行動の細部から立ち上がる。
三匹の蟹は、大庭みな子の表現が受賞時の評価と結びついた作品である。
441ページ異文化女性の自立孤独
大庭みな子
おおば みなこ
Oba Minako
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1930-11-11 (東京市)
- 死没
- 2007-05-24 (入院先(不明)) 76歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京市 → 呉市 → 江田島市 → 豊川市 → 西条町 → アラスカ
経歴
- 職業
- 小説家
- 活動期間
- 1968年〜2007年
- 所属団体
- 日本芸術院, 日本ペンクラブ, 女流文学者会
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 津田塾大学 | 学芸学部 | 英文学科 | 学士 | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1968 | 群像新人文学賞 | 三匹の蟹 | — | — | 受賞 |
| 1968 | 芥川龍之介賞 | 三匹の蟹 | — | — | 受賞 |
| 1975 | 女流文学賞 | がらくた博物館 | — | — | 受賞 |
| 1982 | 谷崎潤一郎賞 | 寂兮寥兮(かたちもなく) | — | — | 受賞 |
| 1986 | 野間文芸賞 | 啼く鳥の | — | — | 受賞 |
| 1989 | 川端康成文学賞 | 海にゆらぐ糸 | — | — | 受賞 |
| 1991 | 読売文学賞 | 津田梅子 | — | — | 受賞 |
| 1996 | 川端康成文学賞 | 赤い満月 | — | — | 受賞 |
| 2003 | 紫式部文学賞 | 浦安うた日記 | — | — | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第11回(1968年) 受賞受賞作: 三匹の蟹
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第14回(1975年) 受賞受賞作: がらくた博物館
博物館に集められた雑多なもののように、人間の記憶や欲望の破片を配列する大庭みな子の小説。女性文学賞の受賞作として、日常と幻想の境を揺らす作風が際立つ。
がらくたのような断片が、人間の奥にある記憶を照らす。
244ページ女性文学記憶幻想日常
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第30回(1977年) 候補受賞作: 浦島草
浦島伝説を響かせながら、戦後の記憶、女性の身体感覚、原爆の影を重ねて描く長編小説。神話的な時間と現代の不安が交差し、大庭みな子の問題意識が濃く表れる。
浦島草は、大庭みな子の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。
467ページ浦島伝説原爆の記憶女性の身体 -
第39回(1986年) 受賞受賞作: 啼く鳥の
大庭みな子が人間関係の深層と生の不穏さを繊細に描く長編小説。鳥の声を思わせる題名の余韻の中で、記憶、愛、孤独が複雑に響き合う。
大庭みな子が人間関係の深層と生の不穏さを繊細に描く長編小説。
312ページ純文学記憶愛孤独
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第18回(1982年) 受賞受賞作: 寂兮寥兮
『寂兮寥兮』は、大庭みな子による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。
大庭みな子の『寂兮寥兮』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。
570ページ文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
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第16回(1989年) 受賞受賞作: 海にゆらぐ糸
『海にゆらぐ糸』は、大庭みな子の短編集で、川端康成文学賞受賞作を核に全七篇を収める。友人たちや自身の上に流れる時間の残像を、詩的な喚起力をもつ文章で描く。
海の揺らぎに重なる記憶と時間が、詩的な短編群として立ち上がる。
241ページ時間記憶海友人 -
第23回(1996年) 受賞受賞作: 赤い満月
『赤い満月』は大庭みな子による作品。
大庭みな子による『赤い満月』。
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第13回(2003年) 受賞受賞作: 浦安うた日記
大庭みな子が浦安での日々を綴った日記文学。老い、家族、身体、読書、季節の移ろいが淡く重なり、日常の記録がそのまま晩年の作家の精神の輪郭になっている。
浦安の日々の小さな記録が、晩年の作家の身体感覚と文学の時間を静かに映し出す。
282ページ日記文学老い家族浦安の暮らし
作品
代表作
三匹の蟹
1968年 小説アラスカでの市民生活を描いたデビュー作。
がらくた博物館
1975年 小説廃棄された物を通して人間の記憶を描く小説。
寂兮寥兮(かたちもなく)
1982年 小説時空を超えた人間関係と性の様態を探求する作品。
啼く鳥の
1986年 小説人間と自然の一体感を描いた作品。
浦安うた日記
2002年 小説浦安を舞台にした詩的日記作品。
作風・主題
- 文体
- リアリズムフェミニズム
- 頻出モチーフ
- 時間空間自然性
健康
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脳梗塞1996年左半身不随で車いす生活となった
評価・遺産
日本文学におけるフェミニズム啓蒙の先駆者で、多様な形式の文学を通じて人間と自然の一体感を探求した。
関連学会
- 日本芸術院
豆知識
- 1987年に芥川賞の初の女性選考委員となった。
- 夫・利雄が『終わりの蜜月』を発表した。