柔の恩人 「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界
女子柔道をオリンピック種目へ押し上げたラスティ・カノコギの人生を追うノンフィクションです。差別と貧困、柔道への情熱、スポーツ制度を変えるまでの孤独な闘いを描きます。
作品情報
柔の恩人──「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界は、受賞時の評価点を手がかりに作品世界へ入っていける一冊です。
女子柔道をオリンピック種目へ押し上げたラスティ・カノコギの人生を追うノンフィクションです。差別と貧困、柔道への情熱、スポーツ制度を変えるまでの孤独な闘いを描きます。 小学館から単行本として刊行された。
レビュー要約
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刊行情報と紹介文からは、受賞時に評価された題材の明確さと読み進めやすい構成がうかがえる。人物や状況の輪郭を追いやすい点が読みどころになっている。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2012-05-15
- ページ数
- 238ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784093897419
- ISBN-10
- 4093897417
- 価格
- 2222 JPY
- カテゴリ
- 本/スポーツ・アウトドア/スポーツ
オリンピック女子柔道躍進を支えた感動秘話 第18回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 女子柔道のオリンピック種目化のために闘ったユダヤ系アメリカ人女性柔道家、ラスティ・カノコギの生涯を描く感動のノンフィクション。彼女がいなければ、女子柔道は20年遅れていたかもしれない……。 「釘になるな、ハンマーになれ」それが、彼女の口癖だった。 幼少期は、差別と貧困のどん底にいた。少女時代は、街でけんかに明け暮れた。全てを擲った最初の結婚も失敗……。そんな彼女を救ってくれたのは、「JUDO」という名のスポーツだった。 やがて彼女は、柔道のために、自分の全人生と全財産を懸けた壮絶な闘いに挑んでいく――。 「(日本で)柔道を学ぶうちに、“内に秘めた強さ"というものがあることを知った。……他人に対して何かができることこそ、本当の強さだと知った」(ラスティの言葉より) 「強さ」とは、「力」だけではない。「強い」だけが貴いわけじゃない――。柔道のために孤軍奮闘し続けた、不屈のアメリカ人女性柔道家の知られざる人生の記録。 【編集担当からのおすすめ情報】 今夏のロンドン五輪でも日本の女子柔道選手――YAWARAちゃん――たちの活躍が期待されています。しかし、多くの選手たちが夢見るこの世界最高峰の舞台は、男子に遅れること30年近く、ようやく1992年のバルセロナ五輪で正式種目として認められました。その陰には、本書の主人公であるラスティ・カノコギさんの孤軍奮闘ともいうべき尽力があったのです。 彼女は、その偉大な功績により、2008年に日本政府から勲章を贈られます。しかし、翌09年秋に、静かにその生涯を閉じました。著者は、彼女が生前に残した未公開の手記と、それまでに重ねていたロングインタビューをもとに本書を書き上げました。 柔道のために尽力し続けた彼女が迎えた最期の描写は、涙なくして読めません。
レビュー
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新品
友人にプレゼントしました。 新品な本だったということでした。
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女子柔道の歴史と行動力に感動!!
毎日新聞のユダヤ人の特集記事で著者を知った。柔道経験者であり、この世界に興味がある。 日本人では為し得ないバイタリティがあり、女子柔道の歴史を知って感動した。 柔道指導者である長兄(7段)に是非進めたい。
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女子柔道の国際競技化について、日本人ではないアメリカ人が貢献したことに感銘した
こういう人が柔道の発展に力を尽くしていたとは、初めて知った。主人公・ラスティ・カノコギは、ユダヤ系アメリカ人女性で、女子柔道を発展させてオリンピック競技として採用される事にその人生を賭した、柔の恩人、である。著者はこの主人公の生き様を描くことにより、「第23回ミズノスポーツライター賞最優秀賞」と、「第18回小学館ノンフィクション大賞」を受賞している。 私は高校と大学で柔道部に所属していながら、このような人がいるのを知らなかったし、「柔道が日本生まれのスポーツであるにもかかわらず、女子柔道の国際競技化について日本が指導力を発揮することは最後までなかった。」(本文より)についても知識が無かった。読むほどに、ラスティ・カノコギの精力的で一途な生き方に感銘を受け、日本人として、また、少しでも柔道に取り組んだ者としては、神がこのような人に生を授けて世に送り出してくれたことに感謝したい気持ちである。
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九州男児と米国女性柔道家夫妻「もう一つの感動秘話」
ノンフィクション大賞の受賞作。面白くて、240ページの本をあっという間に読み終わりました。 女子柔道がオリンピック種目になるまで、何度も何度も何度も壁にぶち当たりながら、闘い続けた女性の評伝です。 自分の家を事務局にしたり、そこを抵当に入れて借金までしたりして、女子柔道の国際大会を開催するために孤軍奮闘したそうです。 あのマジソン・スクエア・ガーデンで、最初の女子世界選手権を開いた際に、会場にニューヨークの日本寿司屋まで呼んだ話とか、けっこう凄いです。 でも、この本のもう一つ凄い感動は、主人公のラスティさんと、そのダンナさんの量平さんの愛の深さだと思います。 量平さんは、熊本出身の柔道家。「男子、厨房に入らず」の気風が残る九州男児が、ラスティさんを追ってアメリカに渡り、結婚。3人の子供を育てた彼女の表舞台での活躍を支えたのは、間違いなく量平さんだったと思います。 支え合った二人が迎える最後の場面は心から感動します。