キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫)
人との距離をうまく測れない少年少女の恋愛と痛みを、ずれた認識の積み重なりとして描く青春小説。受賞時の『From~とある不幸の手紙』から刊行時に『キミとは致命的なズレがある』へ改題され、違和感そのものを物語の核に据えている。
作品情報
すれ違いでは済まない認識のずれが、恋と痛みを決定的に変えていく。
『キミとは致命的なズレがある』は、受賞時タイトル『From~とある不幸の手紙』を改題して刊行された作品。恋愛、自己嫌悪、他者との距離感が少しずつ噛み合わなくなり、登場人物たちは自分の見ている世界と相手の見ている世界の差に追い込まれていく。甘さよりも苦さを残す青春心理小説。
レビュー要約
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恋愛の挫折や自意識の苦さを真正面から描く点が印象に残る一方で、読後感の重さに戸惑う声もある。狙って不安定さを残す作風として受け取られている。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2011-05-18
- ページ数
- 296ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784094512694
- ISBN-10
- 4094512691
- 価格
- 54 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞!! 海里克也(うみさと・かつや)は保健室で目を覚ました。 なぜここにいるのか? 保険医の鏡(かがみ)によると、階段で転んで気を失っていたらしい。 ……覚えていない。 十歳のとき、大きな事故で両親と記憶を失ってしまった克也には、ここ数年の記憶しかない。 それはいいのだが……。 「見えないモノが見えてない?」 そんな鏡の問い掛けにドキリとする。 ――自販機の陰に倒れている少女の身体――靴箱や鞄に入れられた不幸の手紙――。 思い当たる節はある。 これは幻覚? それとも、もう一人の自分が……いる? 少女の死の映像と指の感触、克也の過去に怯える担任教師、克也を殺人鬼と呼ぶ赤鬼のような形相の男。 追い詰められた克也は、唯一の心の支えである幼なじみの宮崎ひなた(みやざき・ひなた)のもとへ向かう。そして彼女が、幻覚に見る少女だと気づく……。 真実は目に映る――? 『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ!』『Angel Beats!』など、ヒット作を生み出し続ける、Key(株式会社ビジュアルアーツ)の麻枝准氏もその筆力を賞賛! 「第5回小学館ライトノベル大賞」にて優秀賞を受賞した問題作、ついに登場!
レビュー
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アインズヴァッハの門
よもやこのライトノベルが、今現在公開中の2作同時公開アニメ映画のネタ元になろうとは、誰しもが思いもしまい。 このライトノベルは、書き出しのエピローグにすべてがある。書き出しのエピローグ部分を後から読み返すと、女言葉で書かれていることに気がつく。主人公の視点ではないし、男の言葉口調ではない。 ライトノベルのくせに、上手い演出をしている。 これの何が僕愛/君愛に繋がってるいるのか、ということに関してだが、それは必ずしもアインズヴァッハの門に限ったことではない。むしろ、アインズヴァッハの門というのは、ただそこに存在するとされるだけの概念に過ぎない。 主人公が真実へとたどり着く過程において、存在しなかったハズのモノが存在していた事実にまず主人公が打ちのめされ、そして存在していたハズの事実が実は存在していなかった事実を知り主人公が驚愕する。この相反する存在と非存在の概念によって、主人公はようやく、それが何者であるのかを知る。―読者もしかり。読者は、突然馬脚を現したソイツが、いったいどのページから出てきたのか、と夢中で過去のページを読み漁るだろう。しかし、それまでのページにヤツは存在していない。そこに確かにいたにも関わらず。ふと思い直してエピローグを読み返したとき、そこに違和感を感じるだろう。何の変哲もないはずの、物語の導入部分に。 これはまったくもって、私としてはオーウェルの1984年に次ぐ戦慄さを秘めているライトノベルであった。確かに、影響を受ける、のもわかってしまう。それが2作同時に放映してしまうようなアニメ映画の火付け役になってるわけだから。 まぁ、どんでん返しを期待しているようなたぐいのつまらん人には、このすばらしさはわからんだろうね。
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おもしろかったです
今更の投稿ですが、面白かったです。 最初のうちはサイコ(オカルト)ミステリーかな、と思いながら読んでいましたが 後半、主人公の過去が明らかになるにつれてだんだんと「ズレ」がはっきりしていく過程がよかったです。 最後のどんでん返しまで楽しめました。
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むむぅ!
表紙が可愛いので購入しました。絵師さん、いい仕事してます。 内容ですが、とくにラブコメとかではありません。どちらかと言うと「ひぐらしのなく頃に」に近い気がします。(内容は全然違います ちょっと冷っとする感じですね。読み進むうちに謎が解けていき、あーなるほどねと思う内容です。 アトガキで作者の名前の由来?みたいなことが書かれていて作者にちょっと共感を覚えました。 総評して☆5です 一回手にとってほしい作品です
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楽しかった。
やや登場人物の心情より、ストーリーの流れが優先的になっていて、 残念な部分は多少ありますが。 少し小学校の頃を思い出して、読んでいる途中で二日酔いのように 頭に血が上りガンガンしてきました。
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イラストレーターが好きだったので・・・
イラストの晩杯あきらさんが好きだったので買ったのですが、思っていたより面白かったです。 ☆5つでもよかったのですが、最後があまり気持ち的にスッキリしなかったので4つにさせてもらいました。
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猟奇サスペンス
ミステリというより猟奇サスペンスな感じの作品でした。 場面にっては結構グロイシーンもあるので、苦手な人はご注意を。 叙述に仕掛けが施されていますが、ヒントも結構だしてくれるので 前の章と行きつ戻りつ読みすすめました。 一切の躊躇なく人を殺せる犯人は、致命的にズレていて好きです。 そんなキチガイの心を覗いてみたかったのですが、そこまでは 語られていないのが残念でした。 こんなのもアリかなって思える作品ですね。
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是非よんで欲しい。
ネタバレなし。 著者の作品初購入。 そのタイトルとインパクトのある表紙が趣向に合ったのが手に入れた起因です。 久しぶりの当たりラノベでした。 主人公の記憶に関するミステリーのお陰で、切り上げ時を失う程夢中になって読書出来た。 ミステリーを盛り上げるミスリードもしっかり張られており、一つのスパイスとして機能している。 キャラクターは媒体がラノベということもあってか、デフォルメされ記号的だが割と薄味な為ラノベ入門用としてもお勧めできる。 イラストも上手い。 ラノベは『会話文多用で文章力が低い』という定説があるけども、本書は叫び声で一ページ丸々使用したり、文字サイズを大きくしたりすることはない。ある一定水準以上の文章力を保ちつつ、読み易い文章を書いている。この点は非常に好感が持てた。 本書は高い完成度を誇っていました。流石、賞を受賞しただけはあります。本書を読破して『ライトノベル大賞』というコンクールが虚名でないことが感受出来た。 本書で著者のファンに成ったのだが、別巻は上梓されていないようで残念。 著者よ名は体を表してくれ。
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これがガガガ文庫なのか?!
文章力、構成力、 一気読みさせてくれました。 時間がないし飽きっぽいので、なかなか一気読みできる本がないのですが、 これは面白かったです。 深みがないと言う方もいましたが、私には、 深みよりも必要なものが揃っていました。 ただ、刺激が強いかもしれません。