鯉姫婚姻譚 (新潮文庫 ら 2-1)
鯉にまつわる伝承や姫の婚姻を巡る物語。伝奇的な要素と人物の心理描写を織り交ぜたファンタジー小説。
作品情報
鯉にまつわる伝承や姫の婚姻を巡る物語。
鯉と姫の伝承を手がかりに、婚姻と家族の気配を織り込んだファンタジー。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2025-01-29
- ページ数
- 304ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 15.1 x 10.6 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784101055916
- ISBN-10
- 4101055912
- 価格
- 693 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー
恩田陸氏、森見登美彦氏、ヤマザキマリ氏という選考委員全員が 「これ以上ないラスト」と驚嘆した日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 異類婚姻譚󠄁史上、最高の恋が始まる! 商いに失敗し、若くして隠居させられた孫一郎。亡父から受け継いだ屋敷に移り住むと、庭の池にはなぜか人魚が暮らしていた。彼女の名は、おたつ。 おたつに懐かれ「夫婦になってあげる」と言われた孫一郎は、結婚をあきらめさせるため、人と人ならざる者が恋に落ち、不幸な結末を迎えた話を語る。だが、二人の間には少しずつ変化が起き――。 恩田陸氏、森見登美彦氏、ヤマザキマリ氏という選考委員全員が「これ以上ないラスト」と驚嘆した日本ファンタジーノベル大賞2021受賞作。 もくじ 猿婿 八百比丘尼 つらら女 蛇女房 馬婿 鯉姫
レビュー
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独特の雰囲気
雰囲気が好き。話も面白かった。残念なのはこの人の作品がアマゾンでは2冊しか買えない事。
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工夫に富んだ物語
異種婚姻譚の妖しさには やや乏しいが、語り方の曲折がとてもうまい。結末の意外さに息をのんだ。
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まま納得感のある終わりだった
気に入ったのはヒロインが天真爛漫で可愛かったところ 気に入らなかったのは、主人公が働いていなくて養われているのに、最後の選択が周囲全体を裏切ったところ まだなんか働いて苦労してたらええかなぁと思ったが、こんな自己中心的な考えするんだから商売できないし嫁に逃げられるのも当たり前だなと思い直した
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現実部分がファンタジーで空想話がリアルな不思議な話
書評を読んで興味持って購入。結末は予想と真逆だったが納得。 ストーリーは、商才がなく妾腹の弟に店を任して退いた呉服屋の元若旦那孫一郎が、隠居先の家の庭先の池にいた鯉の尾を持つ人魚おたつに魅入られ、自分も惹かれていくメインストーリーと彼が人魚に語る異類婚姻譚のサブストーリーから成り立っている。 異類婚姻譚は一度は聞いたことあるような日本各地に伝わる昔話が元になっているが、登場人物の心理描写を加えることで、生々しくリアルなストーリーに様変わり。 一方で、メインであり小説の中では現実にあたる孫一郎とおたつの話の方がファンタジーに感じていたのだが、結末で合点がいった。 そもそも本作が受賞したのはファンタジーの文学賞であることからも明白なのだが。 とはいえ、心温まる話ではなく、個人的には後味の悪さが残った。 唯一、孫一郎を追い出した形となった義弟の清吉が兄想いだったことが救い。 またミステリー要素もあり、無口な脇役ながら、身の回りの世話をする老女おいねの発言が極めて重要な意味を持つ。
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面白いが後味は少し悪かった
鯉姫婚姻譚というタイトルと少しアニメっぽい装丁からライトノベル的な軽い内容を想像して本書を手に取り、実際そのような雰囲気がある作品ではあったもの、最後はハッピーエンドと言えるか微妙で、 個人的には少し後味の悪い作品であった。 物語は若く隠居した主人公の孫一郎が、隠居した家の庭の池に棲む少女の人魚に頼まれて、人と人でないものが結婚した5つの物語を語ることにより進行する。結婚相手は猿、蛇、馬など様々だが、どの物語もなかなか楽しめる。 その過程で人魚の少女は見る間に成長し、孫一郎と結婚を望むのが最後の物語となるが、この結末の受け取り方は人によって評価が分かれるのではないかと思った。
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雰囲気だけ
読後に心に残るものがなにもなかった 日本ファンタジーノベル賞もレベル下がったなー
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次回作に期待
おとぎ話や異類婚姻譚が本来もっているはずの残酷さが、滲みでてくるような物語でした。 結末も良かったです。 ちょっと残念だったのは主人公が語る異類婚姻譚が、遠野物語をはじめとした民間伝承であり、これらがストーリーの半分近くを占めることでした。異類婚姻の残酷さを表す為の仕掛けとしては面白かったですが、主要人物たちの織りなすドラマをもっと描いて欲しかったです。
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なんとも不思議な小説
先に書いた方の書評を読んで、購入をしました。そもそもこんな題材で小説が書けるというのがすごい。それに途中で挿入される小話が、それぞれ独立した短編小説にできるほどの内容なので、私なら別の小説の題材として取っとくなと思ってしまいました。こういう小説もファンタジーに入るのか、ファンタジーでなければ架空小説というのかなんと言うのか。不思議な後味を残すのになんだか最後は、おおそうきたかという驚きと納得がいくものでした。