作品情報
終わったはずの夏に、愛の記憶だけが熱を残す。
新潮文庫版で刊行が確認でき、英訳版『The End of Summer』も存在する。恋愛小説としてだけでなく、女性が自分の時間と身体を取り戻そうとする物語としても読める。
レビュー要約
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恋愛の美しさだけでなく、関係が人を疲れさせる感覚まで描く点が支持されている。抑えた文体の中に、情念の濃さが残る。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1966-11-14
- ページ数
- 240ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 0.9 x 15.2 cm
- ISBN-13
- 9784101144016
- ISBN-10
- 410114401X
- 価格
- 605 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
女の業を新鮮な感覚と大胆な手法で描き出す、 著者の原点となった私小説集。女流文学賞受賞。 妻子ある不遇な作家との八年に及ぶ愛の生活に疲れ果て、年下の男との激しい愛欲にも満たされぬ女、知子……彼女は泥沼のような生活にあえぎ、女の業に苦悩しながら、一途に独自の愛を生きてゆく。新鮮な感覚と大胆な手法を駆使した、女流文学賞受賞作の「夏の終り」をはじめとする「あふれるもの」「みれん」「花冷え」「雉子」の連作5篇を収録。著者の原点となった私小説集である。 【目次】 あふれるもの 夏の終り みれん 花冷え 雉子 解説:竹西 寛子 本書「解説」より この連作を読んでわたしに連想されるのは『和泉式部日記』である。より厳密にいえば、知子が『和泉式部日記』の女主人公を連想させるということである。(略) いずれも愛されることだけでは満足できない型の女であり、愛される以上に愛さずにはいられない非受動的な型の女だということである。相手につくされることを望んでいながらそれだけでは満足できず、自分からもつくさずにはいられないという点において二人は共通である。…… ――竹西寛子(作家) 瀬戸内寂聴 1922(大正11)年5月15日徳島生れ。東京女子大学卒。1957(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。1973年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。1992(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。1998年に『源氏物語』(全10巻)の現代語訳を完訳。2006年文化勲章を受章。著書に『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『青鞜』『比叡』『手毬』『いよよ華やぐ』『釈迦』『秘花』『奇縁まんだら』『月の輪草子』『わかれ』『老いも病も受け入れよう』『求愛』『いのち』など多数。
レビュー
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恋愛の本音。
寂聴さんの世界を表しています。恋愛の本音が赤裸々に描かれています。
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まあまあ
好みが分かれると思いますが、私は、 あまり好きでは、ないです。
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初期の作品を改めて読みたかったので
瀬戸内寂聴さんの初期の作品をじっくりと読みたかったので購入しました。 ご自分のことを書かれていると明言されていらっしゃる誰もが知ってる小説かと思いますが やっぱり才能豊かな方なのだなあと、文章表現力等、勉強になりました。
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今この時でもわかる文章でした!
初めて瀬戸内さんの作品に触れてみました。 昔も今の世も人間の性に違いはないのかな? 当時だと批判もある作品だったかもしれないけど。 長く愛され続けた瀬戸内さんの作品の良さは今の時代に合ってるのかと思いました。
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何も後に残らなかった
4、5日位で読み終えましたが 後に何も残らなかった。 少しがっかり感が残ったかな… はっきりいって普通の不純な恋愛ものでした。
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瀬戸内晴美
ひとちの女がなぜ作家になったのか。 書くしかなかったのか。 瀬戸内晴美がなぜ出家したのか。出家しなければと思い詰めたのか。 嫌な言葉だけど、「女の業」なんだろう。 そこまで自分を追い詰める自分を見ている「作家の業」なんだろう。 「業」の熱さと冷たさ、パワーにあふれて、これが瀬戸内晴美! 寂聴じゃない。
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生々しい描写が胸に突き刺さる
井上荒野さんの「あちらにいる鬼」を読んだ後に読むと、よりいっそうリアルにその当事者たちの心模様を感じることができます。 絶妙な描写が、生々しく、まるでその風景を一緒にみているかのような感覚に陥らせてくれ、どっぷりとその世界に浸ることができました。 個人的に婚外恋愛に興味があり、軽い気持ちで手に取った本ですが、なにごとも軽い気持ちで踏み入れてはいけない領域があるのだと、ひしひしと感じました。人を愛することとは、その覚悟とは、まさに命を削って、その答えはなんたるかを模索し、葛藤し、筆を走らせた瀬戸内晴美の魂を感じることができます。すばらしい名作でした。
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無事受け取りました
無事受け取りました。 出来ましたら郵便受けの近くに置いて頂きたかったです。 いつもはそうでしたが今回は探しました。
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- 女流文学賞 第2回(1963年) ・受賞