若き数学者のアメリカ (新潮文庫)
若い数学者として渡米した著者が、研究生活、異文化との摩擦、英語で教える緊張を率直に綴る滞米記。数学の専門性よりも、孤独や失敗を含む成長の体験が前面に出る。
作品情報
異国で戸惑いながら、自分の言葉と生き方を探す若き研究者の記録。
若い数学者として渡米した著者が、研究生活、異文化との摩擦、英語で教える緊張を率直に綴る滞米記。数学の専門性よりも、孤独や失敗を含む成長の体験が前面に出る。 受賞時代の文脈を保ちながら、現在の読者にも作品の核が伝わる一冊である。
レビュー要約
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作品の題材や筆致を評価する声がある一方、時代背景や文体に距離を感じる読者もいる。受賞作としての個性は、主題の明確さと語り口の持続力にある。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1981-06-29
- ページ数
- 342ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784101248011
- ISBN-10
- 410124801X
- 価格
- 737 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
『国家の品格』の藤原正彦が若き日の苦悩を描く、感動の米国武者修行! 1972年の夏、ミシガン大学に研究員として招かれた青年数学者・藤原正彦。セミナーの発表は成功を収めるが、冬をむかえた厚い雲の下で孤独感に苛まれる。翌年春、フロリダの浜辺で金髪の娘と親しくなり当地にとけこむ頃、難関を乗り越えてコロラド大学助教授に推薦される。知識は乏しいが大らかな学生たちに週6時間の講義をする。 自分のすべてをアメリカにぶつけた、名著の誉れ高い滞在記の傑作。 【目次】 1 ハワイ――私の第一歩 2 ラスヴェガス I can't believe it. 3 ミシガンのキャンパス 4 太陽のない季節 5 フロリダ――新生 6 ロッキー山脈の麓へ 7 ストラトフォード・パーク・アパートメント 8 コロラドの学者たち 9 精気溢るる学生群像 10 アメリカ、そして私 解説:吉増剛造 藤原正彦 1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。1978年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。著書に『遥かなるケンブリッジ』『父の威厳 数学者の意地』『心は孤独な数学者』『国家の品格』『この国のけじめ』『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞)『ヒコベエ』『日本人の誇り』『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞)『日本人の矜持』『藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩』『国家と教養』等。新田次郎と藤原ていの次男。
レビュー
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はまりました。
数学者でいて文才もあって、ユニークな人と思いました。 あまりに素敵でわかりやすい文章にうっとりして、面白い人となりに驚いて、ほんとに頭がいい人ってユニークだなあとか、人柄に惹かれてしまいました。 ほかのエッセイも読んでみたいと思いました。
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The item was good as described by the seller.
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日本の数学者のアメリカ奮闘記
知人から「面白いよ」と勧められて読んでみた。情緒をはらんで描かれた美しい情景、当時のアメリカを取り巻く様々な事情や出会った人達とのやり取りが、時にユーモラスに、時に鋭い洞察に基づき描かれている。「アメリカに融和するには、日本性を維持したまま、ただ気持ちを開いて彼らに接すればよい。」という気づきも、読み手に示唆を与えてくれる。
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若き数学者のアメリカ
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まあまあ
読みやすいが、特段心に響く内容ではなかった。 留学経験者なら共感する部分が多くあるだろうと思う。
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面白い。
夫が、昔買った本で、私はそのことを知らずに、kindle で読みました。かなり昔の本のはずなのに、新鮮に感じます。作者の表現が好きです。生き生きとして、先に、どんどん読みたくなる本です。読んで良かった。
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実に重厚なエッセイであった
後年週刊新潮でカルクチノエッセイを書いていた方とは思えない重厚なエッセイでした。他のもカナラズ読みます。
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アメリカの中から見たアメリカ
50年も前になりますが、筆者のアメリカ滞在時の経験を若い感性で綴っています。 アメリカという国の原点「故郷を自らの意志で捨てた人々の集合体」を考えさせられました。 今でも参考になると思ったのは 「自分の日本性を除去することでアメリカに溶け込もうとすると失敗する。それは日本性を失っただけの無国籍人間でしかない。日本人らしさ、考え方を維持し表現できること、それがアメリカ社会の一員となる近道である。」 これはそのまま、「グローバル人材」にも当てはまると感じました。