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ボトルネック (新潮文庫)

大学読書人大賞

ボトルネック (新潮文庫)

米澤穂信

自分が生まれなかった世界を訪れた少年が、家族と自分の存在の意味に向き合う青春ミステリ。もう一つの現実との比較を通じて、喪失感と自己認識を静かに掘り下げる。

別の世界家族自己認識青春ミステリ

作品情報

『ボトルネック』は、自分が生まれなかった世界を訪れた少年が、家族と自分の存在の意味に向き合う青春ミステリ。

自分が生まれなかった世界を訪れた少年が、家族と自分の存在の意味に向き合う青春ミステリ。もう一つの現実との比較を通じて、喪失感と自己認識を静かに掘り下げる。

レビュー要約

  • 設定や語り口の個性を評価する声がある一方で、展開の癖や文体の濃さを読む人によって重く感じる場合もある。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2009-09-29
ページ数
312ページ
言語
日本語
サイズ
14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-13
9784101287812
ISBN-10
4101287813
価格
693 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

レビュー

  • 代わってあげたい

    背負う必要なんてない身に余る呪いを、彼はそれでも背負っていくのだろう

  • 表紙が……😭

    届いた時に表紙の上についてる紙が折れ曲がっていて少し悲しかったですが、本は自体は綺麗なまま届いてくれました🥲 少し残念ですが、読むのは楽しみです!✨

  • ぜひ若いうちに読んでほしい

    米澤穂信がプロットはあったが今は書ききれないということで後回しにしていた物。30というギリギリ青春や若さを忘れないうちに書いておこうと書ききった作品。 物語としてはパラレルワールド物に近いが打つ展開も多めでいろいろ考えさせられる。がユーモアもあり面白く読み切れた。おすすめです。

  • この作品を楽しむには歳を重ねすぎた

    若い頃に読むべき、読んで欲しい作品。10代の頃とかに読んだらもっと刺さっていたと思う。残念ながらこの作品の主人公に感情移住するには歳を重ねすぎた。思春期の頃のどうしようもない万能感、むなしさ、人との繋がりによる劣等感と自己嫌悪。全て遠い過去のこと。ああ歳をとったんだなと思った。

  • 最後は如何に

    ※ネタバレを含みます 最後のメール、おおよそは母からだと想像つけさせますが、主人公の呼び方が奇妙な点からサキがもう帰ってくるなよというメッセージを送った可能性もあり、中々面白い想像もさせてくれる 難しくも深い作品でした

  • 面白い小説をありがとう。米澤穂信先生ありがとう

    感想)いわゆる「パラレルワールド」もの。高校生の嵯峨野リョウは事故死した恋人諏訪ノゾミを弔うため、事故現場の東尋坊を訪れ、強風でパラレルワールドの金沢市に飛ばされる。そこで本当は居るはずのない姉・サキに出会うが・・・・・。何事にも積極的になれないリョウと、正反対に常に前向きで想像力豊かなサキの姉弟?が繰り広げるおかしくも、なぜかもの悲しいお話。

  • 2回以上読んだ

    読めば読むほど重い。

  • 全てが不完全

    読後が鬱と言うことで読んでみたが、全てが不完全。 作品としても、キャラクターも、設定も、深堀り、構成、展開、全てです。 居ないはずの姉がいて自分がいない世界、という設定はいいと思います。ただ、平行世界はいたるところでネタにされてるのでそれをどう昇華するか。結果として、ただ出しただけという印象。 主人公の生い立ちや置かれている状況を既に最悪なものを用意し、さらに恋人の子も家庭状況、現状を悪くしておく。この前設定だけで鬱要素は完成です。その内容も不倫に借金、死と捻りもなく在り来り。 そも主人公は自己認識で「全て受け入れられる」と何度も語っているが、まるで受け入れられていない。どちらかと言うと常に感傷的で、拒絶しているのに澄ましている。だから浅い。 高校生にもなった子が、何年も不倫を続ける親にうっすらでも期待しているのが不気味、その歳ならもっと現実を見ているし嫌悪を抱く。 その両親も、不倫の一番の被害者は子供だろうに、被害者(主人公)に指摘されたらキレて、何年も裏切り続けていたくせに被害者(姉)に駄々こねられたから『子供の為』に寄りを戻すとか、展開に無理がある。 あと、露骨に兄に対して嫌悪して自覚もしているのに「全て受け入れられる」は矛盾じゃないのか。 作者の中では子供は何歳だろうが無条件に親を信じていて、今までどれだけ最低な行為をしていようが取り繕えば受け入れるものだと思っているのか。 それこそ想像力が足りてないのでは。 平行世界で、何もかも姉の手柄に結び付けるのも違和感。 赤の他人のお爺さんと、どう関わっているのか、という流れが無理矢理すぎる。自分と姉が替わっているのなら他が変わっている可能性だってあるだろう。姉の手柄を増やすのための話としか思えなかった。 恋人のことも、その死因も深堀りできるはずのところはまるでしない。 死因となった子について「殺そうと思ったわけじゃないだろう」で終わらせるのは異常。実際、平行世界では死んでるのにそれで見逃すのはおかしすぎる。 最後、主人公が姉と自分とを比べて絶望したところで見計らったように元の世界へ戻される。飛ばされた理由は特に無し、強いて言うなら主人公を鬱にしたかったからとしか。謎に恋人の台詞が出るがその深堀りもなし。 兄への嫌悪も主人公を鬱にするための情報でしかなかった。 (この作者は、ほか作品でも『兄』を貶したがるのでその一環でもあるのだろうと思う) 総論として、やりたい事を結論ありきで書いた作品かと。

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