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潤一 (新潮文庫)

島清恋愛文学賞

潤一 (新潮文庫)

井上荒野

漂うように生きる青年・潤一と、年齢も立場も異なる女性たちの関係を連作的に描く恋愛小説。ひとりの男の輪郭が、女性たちの語りから浮かび上がる。

恋愛小説連作女性記憶関係性

作品情報

潤一という男の姿が、女たちの時間のなかに浮かぶ。

井上荒野の恋愛小説。十四歳から六十二歳までの女性たちとの関係を通じて、潤一という人物の魅力と空虚さ、愛の不確かさを描く。

レビュー要約

  • 設定や題材への関心が強く、人物の迷いや社会的背景を丁寧に追う読み方が目立つ。展開の重さや専門性を負担に感じる読者もいるが、読後に残る余韻を評価する声がある。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2006-11-28
ページ数
244ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 0.9 x 15.1 cm
ISBN-13
9784101302515
ISBN-10
4101302510
価格
62 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

伊月潤一、26歳。住所も定まらず定職もない、気まぐれで調子のいい男。女たちを魅了してやまない不良。寄る辺ない日常に埋れていた女たちの人生は、潤一に会って、束の間、輝きを取り戻す。だが、潤一は、一人の女のそばには決してとどまらず、ふらりと去っていく。小さな波紋だけを残して……。漂うように生きる潤一と14歳から62歳までの9人の女性。刹那の愛を繊細に描いた連作短篇集。

レビュー

  • おもしろい。

    独特の世界観がおもしろい。

  • 不思議な読後感がいい

    ミステリアス⁉️

  • 物足りない

    これが島清恋愛文学賞受賞作品? と思いました。 ひとりの男をめぐる女たちが描かれていますが、心理的な喚起を起こすことのない物語でした。 私には物足りません。

  • 荒野さんの真骨頂

    書いていることよりも書いていないことの方が濃度が濃く、それぞれの女性の感情がまるで自分のことのように錯覚してしまいます。 潤一という人物の掴みきれない何かが人を惑わせていくけれど、それ自体がなにか脆いふわふわした感覚になりました。

  • 潤一の不思議な世界

    潤一がドラマ化されると聞き原作を読みました。 潤一の魅力に引き込まれて一気に読んでしまいました。

  • おすすめです

    私的にエロ追求な一冊です。魅力的です。

  • 潤一は主人公ではなく鏡なのだ

    ついに井上荒野が直木賞をとりました。 そして、すでにあちこちで散見されていますが、男性には彼女の小説が全然わからない、とても苦手な方が多いようです。 特に受賞作『切羽へ』は嫌われていますね。なんにも起こらないじゃないか、と。 さてしかし。 井上荒野の小説が苦手な方って、恋愛小説が苦手なんじゃなくて、女が男そっちのけで自分のことばかり考えている状況が苦手なのじゃないかと思うのですよ。 彼女の書く小説は、一般的な恋愛小説ではなくて、女が恋愛を通して自分の生き方を考える小説です。ヒロインの相手役は常に、くだらなかったり、みがってだったり、よくわからない性格だったり。そうした男を好きになる状況や、心理を、ヒロインはじっと見つめて考える。どうしてだろう、と。 つまり、自分について考えているわけで、けっして相手の男は見ていない。 それが男性読者を不愉快にさせるんじゃないかと思うわけです。 そういった特徴が最も現れている作品が、この『潤一』です。 さて君は、この気持ちがわかるかな?

  • 読み易いだけのフツーの恋愛小説

    フツーの恋愛小説。 ませた女子中学生でも書けるような知的レベルの低さ。 純文学としてもエンタメとしてもセールスポイントが見つからない。 ライノベというか、少女漫画以下の作品。 これよりは、山下和美の「不思議な少年」や、 惣領冬実の「Es」の方がレベルが高い。 井上荒野は井上靖の娘だという情報もあるが、 ガセネタだったようでw 伊月潤一という生まれながらのスケコマシが 14歳から62歳の女性と関係する話だが、 セクースするのは20代から40代のみで、 いたってフツー。 62歳の婆様ともセクースしたら文学的な傑作になったろうに、 何も考えずに適当に書いたとしか思えない平凡作である。 桜庭一樹の『荒野』よりは井上荒野の方が価値があるかもしれないが、 井上荒野の『潤一』より伊藤潤一の方が価値があるよなw

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