人間の運命 1
『人間の運命』は、明治・大正・昭和をまたぐ激動の時代を背景に、苦難を受け止めながら理想を失わずに生きる一人の日本人の精神史を描く大河小説である。家族、故郷、学問、社会の変化を重ね合わせ、近代日本の歩みを個人の生の内側からたどる。
作品情報
近代史の大きなうねりの中で、人がどのように苦難を越え、理想を保って生きるのかを描く大河小説。
新潮社の愛蔵版全七冊セットとして確認できる『人間の運命』は、明治から昭和へ至る日本と世界の変動を、作者の分身とも読める人物の生涯に重ねて描いた大作である。社会の貧しさ、家族との別離、学問への志、信仰や寛容の感覚が折り重なり、歴史の外側ではなく、そこに生きる人間の内面から時代を見つめる作品として位置づけられる。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1991-08-01
- ページ数
- 485ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103113331
- ISBN-10
- 4103113332
- 価格
- 19800 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
父と子,友情
レビュー
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超大作。作者渾身の作でしょう。
豪華装丁本で、読む方も気を入れ甲斐があります。 この本の時代、日本人の困難な時代をお話いただける方も少なく、 戦前戦後を大人だった方は100歳前後のはずです。 コツコツ読んでいこうと思います。
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特に何もない
嘗て新潮文庫だったかで全巻読んだが、再読したく、改定前のオリジナル版のこのセットを購入。当分は本棚の飾り。新本で良。
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「人間の運命」は私の人生を決めた
社会人3年目の1973年、不動産鑑定士二次試験(当時)に合格し、次は公認会計士試験を目指す事とし、その勉強中に、「人間の運命」を読んだ。当時、勤務していた会社での日常業務のくだならさに我慢できず、その部門トップに辞表を提出したのだが… 短慮を戒められ、上司とのやりとりが続く内に、転勤辞令。その後30有余年は、自分の無能力さに悩みながら、仕事をめぐり顧客&上司&本部との格闘の日々。それなりに評価され、結局、最後まで、その会社に… 学園紛争もあり、野球以外何も知らず大学を出て会社勤めを始めた自分に、この本は、人間・人間社会・自分自身の在り方などを、奥底の部分で考えさせてくれた。真剣な悩みと人間の健気さを、芹沢光治良は教えてくれた。私にとっては、恩師です。
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一高、東大を卒業できる「頭の良さ」と「人間の広さ・深さ」、昔風に言えば「器量」とは別物。
新潮社版全14巻を一回読んだ。以下、感じた事。 ・一高、東大を卒業できる「頭の良さ」や「勉強力」と「人間性(昔風に言えば人の器量)」とは別物。 ・世間(家庭、地域社会、同業者社会、国)の枠の中だけで生活していると、人間は客観的になれない。「比較」は考える為の必要条件。 ・戦争や混乱期には、生の人間性が露出される。 ・宗教にとらわれると、周囲が不幸になる。逆に言えば、周囲を不幸にする宗教は本物では無い。 献金を要求する宗教は本物とは思えない。 ・現在の企業のトップや官僚の社会に対する無責任さは、明治の初めから起こって事で一朝一夕には直らない。 「権力の魔力」で生の人間性が出てしまう。孔子が論語で言って居る事の一部が理解できる。 ・強く求めれば叶う事もある。 ・病気にも時代と場所で運不運がある。当時は、同じ結核でもフランスでなら治せたのに、日本では不治の病。 ・男と女には本質的な違いがある。 ・明治大正の政治システムは欠陥があった。 ・大きな組織は、信賞必罰で運営しないと結果として非合理な行動に走る。 ・日本人は閉鎖的な「村社会」を作りたがる。 ・混迷混乱した社会でも、醒めてよく見ている人もいる。 二回目三回目を読めば、感想も変わるが、現在のコメントです。
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全国民必読の著
著者の自伝的小説 明治後期に沼津の貧しい漁村で生まれた主人公次郎が数奇の人生を繰り広げていくなかで、家族とは、友人とは、神とは、何か、人生で出会う数々の問題に対する答えの道しるべを提示していく 物語の後半では第2次大戦に至る過程、戦後の混乱期を描写していき、日本人はどのような道徳観をもつべきかを諭してくれる全国民必読の著である
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人間の運命
明治・大正・昭和を生き抜いた一人の日本人の足跡をたどる大河小説です。(新潮文庫 全7巻) 沼津の貧しい漁村に生まれ、向学心と周囲の篤志を支えに 一高、東京帝国大学入学・農商務省に就職・フランス留学 ・突然の病魔・文学作家・昭和ファシズムの嵐・太平洋戦争・終戦・平和の希求 その時々の日本の状況と主人公のひたむきな真摯な姿が描かれています。