日本の文学賞

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半島へ、ふたたび

新潮ドキュメント賞

半島へ、ふたたび

蓮池薫

蓮池薫が帰国後に韓国を訪ね、北朝鮮で過ごした時間、朝鮮半島の歴史、自身の言葉と仕事を見つめ直すノンフィクション。旅の記録と翻訳者としての再出発が重なる。

ノンフィクション拉致問題韓国翻訳

作品情報

帰国後の旅を通じて、奪われた時間と新しい言葉を見つめ直す。

ソウルの街や史跡を歩く現在の旅に、北朝鮮で過ごした記憶と朝鮮半島の近現代史が重なる。第二部では韓国語を武器に翻訳者として生きる道を切り開く姿が描かれ、個人史と地域史が結びつく。

レビュー要約

  • 抑制の効いた文章と、拉致被害を経験した本人が言葉によって人生を立て直す視点が評価されている。社会的事件を扱いながら、個人の旅として読めるノンフィクションである。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2009-06-01
ページ数
252ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784103165316
ISBN-10
4103165316
価格
2005 JPY
カテゴリ
本/歴史・地理/地理・地域研究/韓国・北朝鮮

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レビュー

  • 観光ガイドを超えた韓国ガイド

    世宗路教保文庫、仁寺洞ナイフキャラリー、国防部の向かいの戦争記念館、漢南洞の路地裏、南山韓屋村、軍事境界線に続く自由路、西大門刑務所歴史館など、北朝鮮での生活体験に基づく筆者ならではの考察が語られていて、一気に読みました。次にソウルに行ったらぜひ訪れてみたいと思います。哲学院の易術占いや北朝鮮でのキムチ作りのエピソードも興味深かったです。コリアンコーヒー、ツルニンジン焼きやキキョウの根の和え物も味わってみたい。

  • 『気力の足りない少年』からの脱皮!

    ■ 【努力と精神力 】 著者は、大学三年の時に拉致され、二十四年間の北朝鮮で の生活の後、日朝の切札として、帰国。その後の自身の生 活の自立に向けた努力と、ややもすると、トラウマになりか ねない体験に負けない精神力を十分に感じさせる著書に なっております。 ■ 【翻訳の仕事と旅行記 】 本書は、一部二部と二つに分かれ、前半は韓国旅行記、後 半は翻訳家になるまでの過程記録文となっております(従っ て、時系列とは逆)。前者は、翻訳家としての目処が立ち、 一段落した一昨年2008年2月に、8日間の韓国旅行を出版 社の方々と訪れた時の様子が描かれております。 ■ 【史実を見据える! 】 著者の朝鮮半島に関する知識は、きちんと歴史を踏まえた 史実を見据えたものに極力沿っており、内容広さ共に並は ずれた才能を感じさせるものです。文中、『僕はごく平凡な、 気力の少し足りない学生だった。』とありますが、どうしてど うして、その謙虚さが異郷で圧縮され、この地で花開き、今 日のバイタリティーとなっているのでは?と思います。 ■ 【『架け橋』となって下さい! 】 北朝鮮では、日本語⇒朝鮮語という翻訳の任務についてい たにせよ、著者の言葉に対する感性には、鋭さを感じます。 今後は、「近くて遠い国」である朝鮮半島との『架け橋』とな ることを期待したいと思いました。

  • 本の内容は想定外だけど・・・、アマゾン万歳!

    内容へはがっかりでしたが、品の程度抜群と対応の良さ、アマゾンさん良いね!

  • 美しい日本語

    ヒョンビンさんの作品をまたまた追っかけているうちに今年、ヒョンビンさんの最新映画「ハルビン」が日本で上映されることが決定したことを知りました。 『ハルビン』の訳者が蓮池薫さんです。 そちらはまだ読んでいませんが以前に蓮池薫さん翻訳の書物を少々読んだことがあり蓮池さんの日本語の美しさに感動した記憶があり翻訳ものではない蓮池さんの文章が読みたくてこの本を手にとって読んでいます。 やはり日本語が美しいです。 もうすぐ、最新刊が出版されるそうで拝読させて頂こうと思っております。これからも蓮池薫さん関連の本を読んでいこうと思います。

  • 新しい生き方を見つけた

    素人が言うのもおこがましいですが、文章もかなり自由に思う事を書けるようになっているのが、蓮池さんの生活が安定して来ているのかもしれないと感じました。活躍を期待しています

  • 蓮池さんならではです

    北朝鮮と韓国とを対比する視点を持ちえたのは、蓮池さんならではの経験があったからですね。 難点はちょっと文章がくどい癖があるみたいです。

  • 半島へふたたび

    北朝鮮の目、日本人の目、というかもっと客観的な蓮池さんの視線で書かれている韓国訪問記です。 感情的になってもおかしくない部分でも冷静に書かれ、帰国の際に回りの大騒ぎの状況の中で拉致被害が沈黙で何かを伝えてきたことを感じることができました。誠実で頭のいい人なんですよね、きっと。 文章に飾りがなく分かりやすい(言葉のすれ違いというものをかなり意識しているような気がします)、なるべく正確に客観的に伝えようと言う真摯な気持ちが伝わってきます。 彼の性格なのか、背景を選んで言葉を選んでいるのかということもありますが 1ルポライターとして作家の作品としてみた場合、ぐいぐいと文章の魅力で引っ張っていくチカラは若干弱いのではないかなと思いました。

  • 半島へ、ふたたび

    蓮池さんが北朝鮮でどんな生活を送られていたのか知りたかったのでこの本を購入しました。 ほんの一部しか北朝鮮での生活が書かれてませんでしたが、蓮池さんが今現在活字として著せる全てを 表現された事がよくわかり、また朝鮮半島の歴史、風景など巧みに描写されており、とてもよかったです。

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