日本の文学賞

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荒地の家族

芥川龍之介賞

荒地の家族

佐藤厚志

東日本大震災から十年余りが過ぎた宮城を舞台に、造園業の男・坂井祐治が、災厄のあとに残る喪失と再生の感覚をたどっていく長編。失われた日常の先で、それでも生き直そうとする姿を描く。

震災喪失再生家族宮城

作品情報

あの災厄から十年余り、男はその地を彷徨いつづけた。

新潮社から2023年1月に刊行された書籍で、第168回芥川賞受賞作。被災地に残る時間の重なりと、元の生活に戻れない人々の感触を描く。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2023-01-19
ページ数
160ページ
言語
日本語
サイズ
19.1 x 13 x 2 cm
ISBN-13
9784103541127
ISBN-10
4103541121
価格
800 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

第168回芥川賞受賞作! あの災厄から十年余り、男はその地を彷徨いつづけた。 元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、被災地に生きる人々の止むことのない渇きと痛み。

レビュー

  • 使やすい

    ねやすい

  • 被災者の苦しみが伝わる本

    東日本大震災で被災した人にとって、震災から10年ぐらい過ぎても震災による仕事や家庭への影響がたとえばどんなふうに残るかを描いている点がよかった。 東日本大震災で被災した人も、それ以前の神戸の震災で苦しんだ人たちも、もっと最近の能登半島の地震で被災した人たちも、苦しみが長く続いて大変ですが、頑張って生き抜いてほしいです。

  • うーん

    なるほど、読み辛い。

  • 一気読み2時間

    地元が舞台であることを知らずに購入しました 描写が絶妙で絵が浮かぶよう 読みやすくて一気に読んじゃいました

  • 圧倒的な虚無感〇 オチ✕

    中心視点人物・坂井祐治は、自分の人生がうまくいかなかったのを震災のせいにはしていない。確かに、妻との死別もうまくいかなかった再婚も、震災とは無関係に訪れた。彼のまわりを取り巻く知人たちでうまく行っていない人たちも、震災が直接の原因ではない。震災が無くても人は癌で死ぬ。 だが、物語全体を包む圧倒的な虚無感が印象的だ。人の暮らしを根こそぎ破壊してしまう津波のあとの虚無感が、物語を包んでいる。坂井祐治をはじめとする登場人物たちは皆、どこまでも続く虚無の中で一番大切な存在基盤を無力感で覆われている。 ただ、この作品のラストは、私にとっては蛇足だった。明石家さんま風に言うなら、「そんなオチいらんねん」。

  • 東北大震災に遭って人生が変わった40歳のおじさんの話。

    東北大震災に遭って人生が変わった40歳のおじさんの話。 震災後の風景と、住んでいるところ、そこにいる人たち、そして主人公の心情について書かれている。 私にとって本を読むことは、何かを得ること思っている。 そういう意味では、この本では得られるものは少なかった。 主人公の死に対する考え方、震災に被災した人や、そこに住む人たちがどんなことを考えている人たちなのか、それについて知ることができるのは良かった。 だけど、本を読む時間帯効果を考えると無駄にした気持ちの方が大きい。 この本がどういう人たちが面白いと感じるのか考えた。 被災した人たちへの共感か、あるいは文学を趣味としている人にとっての研究対象の一つなのだろうか。 主人公と明夫、晴海と知加子の違いについての考察。 だけど、色々と楽しいものがある中で、普通の人はそんな時間を使おうと考えるだろうか。 どんな人にも辛いことがあると思うが、私としては、過去を振り返ってあの時の行動を変えたとしても、人生は大きく変わるなんてことはないと思っている。 あれをすれば良くなる、起こらなかったのにと、そんな後悔なんて存在しない。 誰もがそうせざる追えない状況だったのだから、起こるべくして起こっている。 だから可能性について考えるのは無駄な時間で、それよりも起こってしまったことについて考えるべきではないか。 この本は敗北者への慰めのように思う。本読んだ時はこんな人もいるんだなあとか、そうそう俺と似ている、と共感し、一瞬落ち着いた気持ちになるかもしれないが、現実は変わってない。 辛い過去を振り返って自分を慰めるよりも、その困難や不運を自分の精神的成長の機会と捉えた方が良いのではないだろうか。 起こってしまった出来事は変えられないが、自分は変えることができる。 失ったものは多いのかもしれないが、それ以上にどこかの誰かに多くを与えられるかもしれない。 第168回芥川賞受賞作。 あまり本を読んでおらず、読解力が低いため、この作品の良さがわかっていない。 著者インタビューなどで、この本を書いた意味、この本を読むことで読者にどんな影響を与えたいのか、作品の補足などがあれば、是非読ませていただきたい。

  • 思い出しました

    震災から復興になり、 震災の悲惨な体験をまた思い出しました

  • 新品では無いのでしょうか

    新品と書いてたと思うのですが、裏表紙・帯の汚れ・シミ、本の底の部分がハゲているのが気になりました。また開いた時も既に誰かが開いたような印象を受けました。 残念です。

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