どうしようもなくさみしい夜に
性風俗の仕事をめぐる偏見、親子関係、孤独を連作として描く短編集の冒頭作。母の職業を受け止めきれない少年が、他者の人生に触れながら見方を変えていく。
作品情報
言えなかったことに触れながら、孤独な夜を越えていく。
新潮社刊『どうしようもなくさみしい夜に』に収録。受賞作を含む五編が、夜の仕事に関わる人々と、その近くで生きる人々の痛みと尊厳を描く。
レビュー要約
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切実な題材を扱いながら、登場人物を一面的に断罪しない語りが評価されている。重さの中に会話の軽さと温度があり、読後に複雑な余韻を残す。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2023-05-17
- ページ数
- 208ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 19.1 x 13 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784103550617
- ISBN-10
- 4103550619
- 価格
- 1707 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
誰もが、暗く寂しい夜を抱えている。それを、見なかったことにしないで。 夜のリアルを切なくも優しく照らし出す、R18文学賞受賞作。 高校入学を一週間後に控えたある日、これまでセックスワークで生計を立て、ひとりで僕を育ててきてくれた母が、突然「結婚したい」と言い出した。僕は思わず、中学のときに、元風俗嬢と噂されていた先生のもとへ向かうが……(「今はまだ言えない」)。 肌を合わせることは、ときに切実で、ときにかなしく、ときに人を救うのかもしれない。 夜の仕事と、その周辺の人々をリアルに描き出す、「R18文学賞」受賞作家の鮮烈なデビュー作。
レビュー
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読了
その世界に迷い込んでしまった人たちのお話。何がまっとうで、誰がまっとうでないのか。いいもの、わるいもの、こわいもの、甘酸っぱいもの。つらい、かなしい、ひどい、すこしうれしい、全部入りの本格R-18小説。右近茜のカバー装画、本体装画、友近の帯、厚トレーシングペーパーの扉など、新潮社装幀室のアートワークも、その過酷な世界の中に存在する純粋さを表現していて、救われる思いがします
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書き下ろし作品が含まれています。
この作家さんには注目していたので、今回製本のうち2作品を雑誌の方で読んだことがあります。一部読んだことあるので購入を迷いましたが、購入してよかったです。描き下ろしの最終章が特に好きですが、どの章も素敵です。