作品情報
時代の荒波を駆け抜ける若き武将の生を、熱量ある筆致で描きます。
北畠顕家という若くして戦場を駆けた人物を、北方謙三の硬派な文体で再構成する。勝者の歴史ではなく、理想を抱いて敗れていく者の輝きを描くことで、歴史小説にハードボイルドの感覚を持ち込んだ作品です。
レビュー要約
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人物の熱さと戦場描写の勢いが支持され、歴史上の敗者に鮮烈な生命感を与えた作品として読まれています。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1991-05-01
- ページ数
- 185ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103809012
- ISBN-10
- 4103809019
- 価格
- 75 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第4回柴田錬三郎賞受賞。
レビュー
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謎の本。
宮本徳蔵は、東大仏文科大学院中退で、遅く作家活動を始めた。これは柴田錬三郎賞受賞作だが、読まれていない。収められているのは二編の『新潮』に掲載された作で、「王使」(原題「砲楼立たず」、1985年9月)と表題作(1991年1月)で、いずれも秀吉の朝鮮出兵の時代を描いた歴史小説。前者は朝鮮の使いとして来た金誠一の目を通して日本が描かれる。後者は、金忠善として知られ、日本側から朝鮮側に寝返った武将を想像で描いたもの。岡本越前守冴香ということになっているが、「冴香」は公家の名にありそうだがちょっと変。純文学雑誌に載って柴錬賞というのも変だが、実際中身は普通の歴史小説である。
関連する文学賞
- 柴田錬三郎賞 第4回(1991年) ・受賞