作品情報
それぞれの守りたいものが、事件の輪郭を変えていく。
2022年に中央公論新社から刊行された単行本。芦沢央による長編で、後に中公文庫化された。日本推理作家協会賞の長編および連作短編集部門受賞作としても知られる。
書籍情報
- 出版社
- 中央公論新社
- 発売日
- 2022-08-09
- ページ数
- 360ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 2.5 x 13.1 x 19.1 cm
- ISBN-13
- 9784120055560
- ISBN-10
- 4120055566
- 価格
- 1550 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた―― 1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りはつかめていない。 殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。 それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。 『火のないところに煙は』『汚れた手をそこで拭かない』の著者による、慟哭の長篇ミステリー。
芦沢央 1984年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『火のないところに煙は』が静岡書店大賞を受賞。吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、本屋大賞、直木賞など数々の文学賞候補にノミネートが続いている。著書に『許されようとは思いません』『カインは言わなかった』『汚れた手をそこで拭かない』『神の悪手』など。
レビュー
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配送も商品も良かったです
配送も商品も良かったです
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重いテーマですね
はじめて著者の作品を読みましたが 引き込まれました。良い作品でした
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罪に隠されたもっと大きな罪とは何か?
刑事、殺人犯、匿う者、虐待に遭うこども、その友達と 様々な主人公たちの視点で描かれる傑作ミステリー。 阿久津はなぜ恩人であるはずの戸川を殺したのか。 罪に隠されたもっと大きな罪とはなんなのか。 こどもの親になりきれなかった者たちの情けなさ。 正義実現のために奮闘する刑事、 小学生でありながら人生に諦観している波留が 心情を吐露し希望を見出そうとする姿に感動する。
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強弱のポイントがゆるい
色々な方向性のお話がまとまっていって一つになる、というのはよくある手法ですが、中盤あたりから各エピソードに荒さが見られ、後半は駆け足的な展開で非常に物足りなさも感じます。言語的表現の拙さも多く、「あれ、何言ってるのかな」と読み直した箇所も多々ありました。私の読解力不足だろうと思っていたのですが、意味のない重複表現などでテンポを悪くしてしまっていただけでした。 初めて芦沢先生の作品を読みましたが、今後はないかと思います。
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引き込まれました。
法でも人でも100%正しいものはなく、何を道標にするかは難しいですね。とはいえ状況から考えて、弦がされた事がそんなに理不尽だったのかは今でも疑問です。 引き込まれ、考える機会をくれる貴重な本でした。
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想い題材です
問題のある事件の題材にしたお話です。暗い、気持ちが沈んでゆくようなお話なのです。 WOWOWでドラマになってましたが、本の方が良いかも。まとめが出来るのか気になって,読み進めました。 すっきり感が得られる話ではなかったですね。
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読み手を捩じ伏せる力量
この作品は改めて筆者の圧倒的な筆力に呆然となりました。 テーマはとても重いですが 登場人物の描写がありきたりでなく丁寧で……とにかく面白いです。 私は芦沢央さんは、タイトルの上手い短編を読ませる方という認識でしたが 「夜の道標」は良い意味で裏切られ感動でした。
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ミステリーでこれだけ泣けるのも珍しい
「日本推理作家協会賞」を受賞しているのだからこれは推理小説、ミステリーなんだろう。だが、この 圧倒的な感動は何なんだ。泣けてしようがなかった。塾経営者殺人事件、犯人はその塾の元生徒の 阿久津弦。この塾では登校拒否児童、精神薄弱の児童などが通っているが、殺された経営者は真摯に 子どもたちの問題に取り組みすこぶる評判がいい。その彼をなぜ阿久津は殺害したのか。これがこの 作品の背骨となりミステリーに位置付けられる意味となる。一方、父に虐待され最後は当たり屋になることを 強要される小学校6年生の波留。食事もまともに貰えない彼には毎日が絶望だ。昔の中学校の同級生に 匿われる阿久津と波留がやがて出会うことになる。阿久津自身、やはり当時の言葉でいうところの 精神薄弱児だ。そのためか、やることが純粋で現在35歳の彼と波留との気が合ってくる。心が純粋な 精神薄弱気味の男性と日頃虐待されている少年との出会いという設定だけで、私はもう胸が一杯に なってくる。圧倒的なラストまでのぐいぐいと読者を引っ張っていく芦沢央の筆力を再認識しながら、最後は 泣けて泣けてしようがなかった。
関連する文学賞
- 日本推理作家協会賞 第76回(2023年) ・長編および連作短編集部門