日本の文学賞

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象られた力 kaleidscape

日本SF大賞

象られた力 kaleidscape

飛浩隆

『象られた力』は、表題作を含む飛浩隆の初期中篇を収めた SF 作品集です。言語や図形、感覚と認識の関係を緻密に組み立て、知的な設定と強いイメージがせめぎ合う物語を展開します。

SF言語形象

作品情報

見えない図形と言葉の力が、世界の認識そのものを揺さぶります。

早川書房公式ページと読書系書誌で ISBN・収録内容・ページ数を確認しました。

レビュー要約

  • 高密度なアイデアと美しいイメージを評価する声が多い。設定の抽象度は高いが、言語と感覚が世界を作るという主題に強い魅力がある。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2004-09-08
ページ数
423ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784150307684
ISBN-10
4150307687
価格
858 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第26回(2005年) 日本SF大賞受賞

レビュー

  • イメージの奔流と高い論理性

    デュオが凄かった!他の作品も良いんだけど、私はデュオに衝撃を受けた。萩尾望都さんの「半神」への返歌だと思った。猛烈なイメージの奔流とそれを支える論理性!間違いなくSFである。

  • 美文が売りの文系SF

    収められた短編それぞれに秀作で、特に表題作(これは中編)の発想と展開はすばらしい。ただ文体が非常に凝っており、いわゆる美文だとは思うのだが、正直自分には読みにくかった。ストーリーそのものは5★だと思うが、そこで1★減。ただし、ひとによってはそこが好きということもあろうし、あくまでも好みの問題。読んで損はないと思う。

  • 濃厚文体SF

    文章の濃度が高く一気読みはできませんでしたが、反面高い表現力のおかげで世界にどっぷり浸かることができました。久しぶりに良いモノを読みました。

  • 圧巻

    他の短編も十分に面白いですが、表題作の『象られた力』は白眉にして圧巻です。筆者の想像力と表現力が存分に発揮された文章を一言でいうなら「芳醇」。読者の想像力を深く優しく刺激し引き出すその味わいは、上等な満漢全席を味わっているようです。まさしく美味なる文章!……ちょっと味付けが濃いので食傷する人もいるかもしれませんが。

  • 4編の短編集だった。

    「デュオ」:ちょっとホラーだったが、割と好み。 「呪界のほとり」:スペオペ風ファンタジーかファンタジー風スペオペ? 「夜と泥の」:クライマックスの微生物や昆虫、小動物が群体の様にって、ある意味ホラーかな。 「象られた力」:これは好みだった、「廃園の天使」の次ぐらい好み。 評判の良い「BLAME! THE ANTHOLOGY」楽しみ。

  • 良い

    単行本も持ってるけど、Kindle版も購入。短編『夜と泥の』が好きすぎて何度も読んでます。

  • 完璧な小説

    冒頭の一編「デュオ」が凄い。やけに描写のクオリティは高い上に、展開も落とし所も劇的。異様な読後感がしばらく消えないのだからこれは傑作なんだろう。 音楽SF?なのだとか。確かに双子のピアニストにまつわる話ではあるけれど。最近のSFの潮流も分からず「完璧な小説」という触れ込みだけで読んでしまったのが良かったのかどうなのか、グロテスクで確かに完璧。こんなの読んだ事無い。 他の作品の水準の高さも比類ない。間違いなく天才ですね。 その後(更に)傑作との「グラン・ヴァカンス」も危うくて。このネガな魅力には昔イタリアンロックに嵌った感を思い出した。手を出さない方がよかったかなぁ。

  • タトゥーと調律師

    イコノグラファーと聞いてトム・ハンクスを思い浮かべてしまい申し訳ありませんでした。エンブレムとタトゥーに関して言えば、ラグビー日本代表の選手が出身民族の文化的背景のある自らのタトゥーに桜のエンブレム(日本代表の象徴たる!)を添えて施していて、グッと来ました。もうひとつ、病気の子供にタトゥーをしてあげていろいろ良い変化があった、というツイッターの記事を読みましたが。 また、調律師と聞いて友人のギタリストを思い出しました。バンド練習のスタジオで30分もチューニングにかかるめんどくさいやつでした。また知人の友人の調律師は食っていけず廃業して就活の履歴書の調律師の記載を調理師と間違えられて某食品メーカーに就職したとのことでした。まあ、めんどくさい人なのでしょうね調律師って。

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