星を墜とすボクに降る、ましろの雨 (ハヤカワ文庫JA)
第5回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。改題後の『星を墜とすボクに降る、ましろの雨』として2018年にハヤカワ文庫JAで刊行された、軌道庭園で星を撃ち墜とす少女のSF恋愛譚。
作品情報
星を墜とす機械として生きる少女の、小さな恋の唄。
2017年の最終候補作で、2018年1月に早川書房のハヤカワ文庫JAとして『星を墜とすボクに降る、ましろの雨』に改題して刊行された。CiNii BooksとHMVでは、地球圏へ迫る星々を軌道庭園から撃ち墜とす役目を担う少女霧原の物語として書誌が確認できる。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2018-01-24
- ページ数
- 320ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.3 x 15.7 cm
- ISBN-13
- 9784150313159
- ISBN-10
- 4150313156
- 価格
- 814 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
地球を守る機械の少女 彼女が墜ちた最後の初恋 「ボクたちは、星を墜とす機械だ。人間にはなりたくない。でも……」 人造の眼球と巨砲〈トニトゥルス〉で、地球圏に迫る星々を軌道庭園から撃ち墜とす役目を担う、造られた子どもたちが居た。その一人である霧原は、寡黙な担当整備工の神条に心惹かれる。しかし、彼の元妻を名乗るハヤトが突然現れ、空前の規模の流星群が飛来する中で、彼女は自身の無慈悲な宿命を知る――。強く儚い防人の少女がそれでも抗い叫ぶ、小さな恋の唄。 illustration パルプピロシ design 越阪部ワタル
レビュー
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熱量は感じられる
読んでいる途中は、テキストがまだ推敲されきっていない印象で、少々読みにくかったです。 設定としてはファンタジーまで足を踏み込んでいる印象で、個性的な世界観への説得力を望むような方には物足りないかも。 SFとしては終盤一気に畳み掛けて来られて、オチも歪気味ではあるものの、恋と葛藤の物語の行き着いた結末としては清々しさすら感じられました。 テキストから浮かび上がる流星の美しさもヴィジュアル面の魅力は素晴らしく、読了後は主人公のストイックな在り方に不思議と心が温かくなりました。
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読後も、彼らのそばにいたい。
読んでいる間中、幸せな気持ちに浸っていました。「星を墜とす」話ですが、静で、哀しく、優しいお話です。アキラが、神条のおばあさんに言葉を託す場面は、何度読み返しても涙が出ます。ラストは、ハッピーエンドだと思います。
関連する文学賞
- ハヤカワSFコンテスト 第5回(2017年) ・最終候補