映画字幕五十年
『映画字幕五十年』は、清水俊二による映画字幕史の回想と記録。字幕翻訳の現場を、映画文化の変化とともにたどる。
作品情報
字幕が映画と観客を結びつけてきた半世紀を語る。
早川書房刊。日本の映画字幕を担った翻訳者が、自身の経験を通じて字幕制作と映画受容の変化を記録したエッセイである。
レビュー要約
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字幕翻訳の実務と映画文化の記憶を併せ持つ点が評価される。翻訳論としても、映画史の証言としても読むことができる。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 1985-05-01
- ページ数
- 360ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784152032829
- ISBN-10
- 4152032820
- 価格
- 27 JPY
- カテゴリ
- 本/エンターテイメント
手がけた字幕スーパー2000本。多彩な人物との交友を通して語る字幕人生波瀾の50年がここにある。
レビュー
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ほとんどが清水さんと高瀬さんでした
一番映画を見ていた1970年代の字幕のほとんどが清水さんと高瀬さんだったのを思い出す。 どのような分野でも先人さん達の業績には頭が下がる思いばかり。この本に出会えて良かった。
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陰翳に乏しいかな。
昭和初年から映画字幕を作り続けた著者の自伝。TBSの『調査情報』に連載されたもので、担当編集者が「ドードー鳥」の村上紀史郎さんだと知っておっと声をあげた。谷崎潤一郎はじめ色んな人がこれでもかというほど出てきて面白いんだが、最後に旭日小綬章の祝賀会のあたりまで来ると、ちょっとあまりにも誰とでも親しくなる円満人生で、自伝としては陰翳に乏しいなと感じてしまった。
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たかが字幕スーパーじゃないか
この本を読む前に、3週間もかかってグレッグ・イーガンを読んでいたので、あっという間に読み終えてしまいました。 非常に面白いです。著者はそんなことを経験していたのか、おいおいそんなことまで書いてしまっていいのか、というエピソードが山盛りになっている本です。 あのフレッド・アステアが、最初は姉とコンビを組んで出演していた話や、神戸・岡本に住んでいた谷崎潤一郎との交際、進駐軍との折衝の話など、みんな「初耳」で、ハ行感嘆符のオンパレイドでした。 清水俊二の自叙伝のはずなのに、日本エッセイスト・クラブ賞を受けたのは、この比類なき面白さと、昭和の文化史でもある側面的価値を認められたからでしょう。
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少々話は古いが
他のレヴューにもあったけれど、映画字幕の歴史というより著者の自伝。著者自身も語ってるように、少々エリート階級の話がハナにつかなくもないが、読み物としては面白く読めた。ただ自分の年代('73生)には登場人物が古すぎて、知らない人が多すぎた。戦前から戦中、戦後の映画史として軽い気持ちで読んでください。
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老人の昔話
映画字幕、というのに興味を持って読んだのですが 著者の昔話でした。 著者は、日本の映画字幕の第一人者なのですが あまりに個人的な話なので"映画字幕の歴史"を期待した 自分としては少々期待はずれでした。 もちろん、楽しんでいる他のレビュアもいるので 当時の映画や俳優に興味がある、前提知識がある方には 良いかもしれません。 単に"映画字幕"に興味がある人には、著者の個人的な話や 当時の映画俳優などのエピソードには興味がないかもしれません。 *追記 この本は日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。 エッセイとして、映画資料として一級品だそうだ。 わたしは古い映画をかなり見ている方だが、それでもこのエッセイを 楽しめるにほど遠い。映画を知っていても公開当時の時代を生きていないと それほど興味がわかない。おそらくいま60代くらいの映画好きの人には 向いているのだろう。