作品情報
死者を焼き、遺族に骨を渡す男の仕事が、恋と生活の中で人間の尊厳を問い直す。
『やまあいの煙』は、死者を火葬する仕事に就く男を描いた重兼芳子の短編小説である。主人公の敏夫は、遺体を焼き、遺骨を遺族へ渡す仕事を通じて、死を特別な事件ではなく日々の営みとして受け止めている。老人専門病院で働く小野正子との恋は、彼の仕事を相手にどう伝えるかというためらいを生む。物語は、死に近い場所で働く人の無償の献身と、ふつうの愛情を求める心を抑えた筆致で描く。
レビュー要約
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一九七九年上半期の芥川賞受賞作として、文芸誌掲載後に単行本、文庫、全集などへ収録され、重兼芳子の代表作として位置づけられている。
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火葬場に勤める男性と老人専門病院で働く女性の関係を軸にした人間ドラマとして映画化され、死に向き合う仕事と愛情の葛藤が物語の中心に置かれている。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 1979-09-01
- ページ数
- 268ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163055107
- ISBN-10
- 416305510X
- 価格
- 292 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: やまあいの煙 : 重兼芳子: 本
レビュー
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かねてからこの作品は読みたかった。重兼さんのそこに流れる命というテーマに感動しました。多くの人に読んでもらいたい作品です!!
命をテーマにした作品、山あいのけむりとはなんだろう?作品を読むとわかります。芥川賞の作品です。
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何ですかこれ?
表紙ありませんでした。お金返して下さい。
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人生はいろいろあり
商品は31日に早く届きました。本の状態は良好です。他の本の中の紹介で読みたくなり注文しました。読後感は何かしんみりとした気持ちになりました。良い本です。
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古きよき日本人の心に触れられる・・・
「やまあいの煙」は映画「おくりびと」に通じるテーマについて書かれた短編です。 火葬場で死者を荼毘にふす仕事についている主人公が、恋人に自分の仕事の内容を言えず葛藤する様がよく描かれています。 作者の鋭い観察眼ときめ細かな筆致で、昭和の古きよき時代にタイムスリップしたようでした。秀逸です!
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精神の暗転の兆し
表題作【やまあいの煙】は火葬場で働く小柄な男が、自身の仕事に負い目を持たず、人を炎で浄化して綺麗な骨に焼き上げると言う一種の哲学の様なプライドを持って死者と遺族に接している。遺族が袖の下を押し付けてくるのを、それで気が済むのならと仕方なく受け取るような易しくとても純粋な男だった。 だが、以前から自身が恐れていたように、女と関係を持つことで純粋だった精神に暗転の兆しが現れると言う話。 あまりにも脆い純粋な心を描いているようで、最後は男に落胆に似た悲しみを覚えました。 表題作以外にも戦前から戦中を描いた【見えすぎる目】。戦中を描いた【白いブラウス】。戦後を描いた【組み敷いた影】を所収。この三作はどれも女性の視点で描かれている。戦前から戦後にかけてを知るにはなかなかの作品。 なお表題作は 【第81回(1979年上半期)芥川龍之介賞】受賞作
関連する文学賞
- 芥川龍之介賞 第81回(1979年) ・受賞