日本の文学賞

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ワンちゃん

文學界新人賞

ワンちゃん

楊逸

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2008-01-11
ページ数
146ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163268804
ISBN-10
4163268804
価格
600 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

ワンちゃんは働き者。旦那と姑に仕えながら、農村の男たちを中国に連れて行き、集団見合いをさせるのだ。ユーモア溢れるデビュー作

レビュー

  • 読みやすい小説

    楊逸さんの小説に興味があり購入しました。とても読みやすく、日本と中国の関係がよく分かる面白い内容でした。

  • 共感

    たくましく生きている中国人女性の気持ちに共感がもてました。

  • なんだろう?

    何かおもしろ実(味)がなかった。心に残るものもないし、読み終えて感想は?と問われても困る代物である。ただ読み、少し経ったら忘れてしまう、そんな内容である。好き嫌いが激しいのを反省しなければいけないかもしれないが、人物構成がはっきり掴めず、前の方のページを読み返すのが苦痛であった。それがこの評価につながってしまった。しかし、忘れっぽい自分が劣るのではないのかと思ってしまう。なんだろう?

  • 中国人女子のたくましさ。いろんな状況でも へこたれず、ニコニコしている。

    「ワンちゃん」はわかりにくい 日本文で 時折 つかえて 読みにくい。 ただ、中国人女子のたくましさが 「ワンちゃん」には表現されていてその人物の 掘り下げ は 巧みだと思った。 私も 中国にいて 女子のたくましさは いろんな場面で見てきた。 いろんな状況でも へこたれず、ニコニコしている。 『ビンボーはたのしい』という 女子にも出会った。 それで、一生懸命働き 病気がちな父親に仕送りをする。 なんてたくましいのだろう。そして、家族思いなのだろうと思った。 ココに出てくる「ワンちゃん」は 王愛勤 という名前をもらことで 勉強は嫌いだが「勤=よく働く」という ニンゲン である。 兄は「愛軍」と名づけられ、高卒後 人民解放軍に入って 退役してから 市の商工局の課長になっている。 姉は「愛学」と名づけられ、大学を卒業して 大手銀行に入っている。そして 地元の支店長になっている。 ワンちゃんは 中学を出て 母親の働いていた工場で すぐに働き始めた。18歳のときに 洋服の露天の店をだして、仕事を順調に進めた。かっこいい 教師と結婚して 順調のように見えたが その男は仕事をやめ遊びだしてしまった。そのときには 子供が出来ていた。 ワンちゃんは 一生懸命働くが その男が お金をせびりに来る。 しまいには 店の女と一緒にベットにいるのを見つけて 別れる。 子供は 男のほうに 預けることになる。 (ここで、兄が 市の役人、姉が銀行の支店長ならば・・・ ワンちゃんは もっといい仕事は紹介してもらえたはずなのであるが・・物語は そうなっていない。 別れた男はワンちゃんが場所を変わって一生懸命働いてもお金をせびりに来る。 息子が 18歳となり 5年ぶりにあった。身長は180cmくらいになっていて、別れた男とそっくりの美少年になっていた。 息子は 髪を枯れ草のような黄色に染めてすっかり大人だった。 高校は とっくにやめていた。 『お母さんのDNAを受けついたので勉強が嫌いなんだよ』と息子は言う。 息子はさらに言う 『あのさ、お母さんは苦労したかもしれないけどさ、オヤジは結構楽しく遊んでいるよ。それも悪くないなぁとおもってさ・・・だってお母さんみたいに働きに働いて、何かよいことでもあった?オヤジって頭が結構よいよな。』と。 ワンちゃんは 黙ってしまった。 このような息子が 今の中国にはいっぱい いる。 親が役人でいい思いをしていると 親のお金を消費するだけの若者もいる。そういう姿をリアルに描いているのがいいと思う。 結局 ワンちゃんは 無口な日本人と結婚するのであるが、 その無口な男のおぞましさ。 そして 四国の松山のさらに奥の田舎で、 独身の男の中国人の女子との結婚斡旋業をやる。 そこにでてくる 日本人の男のものがさしさ。 中国へのしたたかな目は日本へも向けられている。 楊逸は問題意識が鮮明なので今後の作品が、期待できそうだ。

  • なるほど

    いい作品でした。 若い中国人の日本語作家となると。どうしても上から目線になり勝ちですが、 気持ちにウソの少ない、佳作でした。

  • アジアの女性

    とてもおもしろかった。運命を受け入れて、なんとか生きていく女性の姿。日本人の昔の女性のようでした。切り開いていくたくましさではなく、地味でも生きていく姿に静かな感動がありました。これも強さのひとつですね☆☆☆

  • ここは何処?私はだれ?

    「ワンちゃん」が芥川賞候補に挙がったが、同時収録の「老処女」の方が作品としては まとまっていると感じた。 街、ファッション、風俗、ここ十数年の韓国の変化にも驚いたが、中国のそれはもっと急激に見える。 そして、何より大きなものは人々の意識の変化だろう。 「老処女」では日本に長期留学しているうちに近代化の波に乗り遅れた中国人女性が、 日本にも中国にも居場所をみつけられなくなる様を淡々とした筆致で切り取っている。 一方、「ワンちゃん」では日本の農村部に嫁ぐ中国人女性の生活を、これまたリアルに描き出した。 いずれも共通しているのは、国から、故郷から、自分の本来いるべきだった場所/人生から はぐれてしまった女性ということかもしれない。 おそらく著者自身を投影した部分もあるのだろう。 芥川賞の選評でも多くの選者が指摘しているように、日本語表現に多少の齟齬があるのは 確かだが、内容は興味深い。

  • 注目している作家の作品で、楽しめました。

    この作家にし書けない作品です。でもこの人のキャラクターって、誰もがあまりにわかりやすく、単色のキャラっていう感じなのですね……。

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