ワシントンの街から
アメリカで暮らす著者が、ワシントンD.C.の生活風景を通して、政治都市の制度的な顔と、そこに住む人びとの感情や日常を描いたノンフィクションである。異文化の街を外から眺めるだけでなく、生活者の視点から人種、家族、社交、都市の空気をすくい取り、米国社会の人工的な仕組みと人間味のずれを見つめる。
ワシントンD.C.アメリカ社会異文化生活都市観察家族と隣人
作品情報
首都の整った街並みの奥に、移民、家族、隣人たちの迷いとしたたかさが見えてくる。
『ワシントンの街から』は、文藝春秋から刊行されたハロラン芙美子の滞米ノンフィクションである。政治の中心地として語られがちなワシントンD.C.を、家族、近所づきあい、街角の会話、社会の規範が交差する生活の場として描く。アメリカ社会の合理性や人工性に目を向けながら、そこに暮らす人びとの孤独、親切、戸惑いを拾い上げることで、首都の街を人間の営みとして読み直す作品である。
レビュー要約
-
米国社会の制度的な側面と、そこに生きる人びとの感情の摩擦を繊細に描いた作品として受け止められている。都市論や滞在記に寄りすぎず、生活の手触りから社会の構造を見せる点が評価される。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 1979-06-01
- ページ数
- 286ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163351100
- ISBN-10
- 4163351108
- 価格
- 357 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: ワシントンの街から : ハロラン芙美子: 本
レビュー
-
特段のこともない
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作だが、この賞は桐島洋子以来、女性が海外事情を書くとやたらと授与していて、これなどは文庫にすらなっていないのは、面白くない、凡庸だからである。