私を抱いてそしてキスして: エイズ患者と過した一年の壮絶記録
エイズ患者と過ごした一年を記録し、病と偏見、愛と死を正面から扱ったノンフィクション。社会が恐れたテーマを個人の関係から描く。
作品情報
病への恐れの向こうに、人を抱きしめることの意味を問う。
エイズへの知識や理解が十分でなかった時代に、感染者との交流を通じて命と尊厳を描いた記録。映画化もされた。
レビュー要約
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題材の独自性と描写の密度が評価される一方、時代背景や文体の癖に読み手を選ぶ面もある。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 1990-11-01
- ページ数
- 292ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163447704
- ISBN-10
- 4163447709
- 価格
- 2199 JPY
- カテゴリ
- 本/ノンフィクション/科学/闘病記
米国でエイズ・ボランティアの資格をとり、ひとりの女性エイズ患者と生活をともにしながら、その生と死を見つめ続けた感動の記録
レビュー
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エイズのことがよくわかりました。
衝撃でした。 実際にその場にいないと本当には理解できていないのだと思うけど 感動しました。 日本でも、もう少し取り上げないとね。
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先に映画を見てから本書を手に取りました。
文章が読みやすく、とても良い読書体験でした。 大宅壮一ノンフィクション賞の本が、こうして電子書籍でも読めることは、凄く価値あることだと思います。 この著者の別の作品も読んでみたいと思います。
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エイズが辿った歴史のひとつ
この本は、15年以上前に書かれた本だ。 それでも、知っておくべきことが書かれている。 アメリカにおいて、 エイズの患者さんへのボランティアになる訓練を受けた著者が、 ボランティアという立場というより、友人という立場で、 2人の患者さんと交流を深めていく。 その中で、患者さんが受ける、いわば"仕打ち"が、 語られている部分は、胸が張り裂けそうだった。 エイズに対する無知、むしろ知ることすら恐怖だった頃だ。 今もさして人の意識は変わっていない。 ただ、嬉しいことに、医学はめまぐるしい進歩を遂げている。 この本の中の医学的状況は、今日とは違うが、 エイズという病気が辿ってきた歴史を知るという意味では、 今なお、たくさんの人に読んで欲しい本だ。
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日本は20年前と何も変わっていない
これは、家田荘子が20年前に全夫とアメリカ本土に住んでいた頃のルポルタージュである。 日本では、この本を題材に、日本を舞台にしたフィクション映画が南野陽子主演で作成された。 が、原作であるこの本は、様々な描写が生々しさに満ちており、彼女の渾身の姿勢が良く伝わってくる。 アメリカでボランティアをやるという事はどういうことか。 20年前のエイズ患者に対し、あのアメリカでもこのような態度をとっていたのかという事。 貧困とは、マイノリティーとは。 抽象的な観念論ではない、彼女の生の実感が伝わってくる。 この本を読んで、日本のエイズの実態をネットで調べてみた。 何と、日本は先進国の中でエイズ感染率が非常な勢いで上昇し続けている唯一つの国だと言う事だ。 以前、水谷修さんの「夜回り先生」を読んだ時、家庭で受けた心の傷を持った少女が援助交際(売春)に走り、エイズに感染し、世を呪い、自分がエイズと知りつつ、復讐の為、援助交際をしつづけ、さらに悪性のエイズウィルスを別の男性からもらい、死んでしまったというエピソードがあった。 私の周囲でも、風俗の話は面白おかしく語られるが、エイズ感染率が上昇しつつけているのは日本では、どうも男性ばかりらしい。 20年前に家田荘子が知った知識が、ボランティア講習の内容として語られているが、この中で、日本人はどこまで知っているのか?と思うと暗澹たる気持ちがする。 「エイズの話題はもう、時代遅れだ」と20年前の日本で家田は言われたそうだ。 薬害エイズ問題で、クローズアップされたエイズだが、薬害以外の問題でのクローズアップはほとんどされていない。 エイズが増え続けているという現実の中、将来的に私達は、どういった心構えをすべきか、この本は、そんな一助となるように思う。
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感動!!!
黒人女性患者とのやり取りのリアルさに胸が熱くなりました。 映画化もされておりそちらも大好きです。
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身近に感じたエイズという病気
エイズなんて自分とは全く関係のない病気だと思っていた。が、しかし、この本を読んでいくに従って、他人事ではないということがひしひしと伝わってくる。いくら接触感染はないと言っても、病院で働く人までもがエイズ患者を雑菌のように扱っているのには悲しくなってしまう。が、しかし、自分が果たしてエイズ患者を健康な人として扱えるだろうかという不安もまたうそではない。 エイズとは決して自分には関係のない病気ではない。 著者である家田荘子さん自身がエイズ患者と過ごした日々の実録であり、ぜひ読んでいただきたい1冊。