日本の文学賞

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書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2016-12-12
ページ数
107ページ
言語
日本語
サイズ
13.6 x 1.4 x 19.4 cm
ISBN-13
9784163905716
ISBN-10
4163905715
価格
460 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

「忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない」 新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在が全てだった行助の物語。 『羊と鋼の森』と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作。 〈著者プロフィール〉 宮下奈都(みやした・なつ) 一九六七年福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。二〇〇四年、「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選、デビュー。〇七年に発表された長編『スコーレNo.4』が絶賛される。一五年に刊行された『羊と鋼の森』が本屋大賞、キノベス第一位、ブランチブックアワード大賞の三冠を受賞。その他の著書に『遠くの声に耳を澄ませて』『よろこびの歌』『太陽のパスタ、豆のスープ』『田舎の紳士服店のモデルの妻』『ふたつのしるし』『誰かが足りない』『たった、それだけ』など。 ◯著者の言葉 「静かな雨」は、人の可能性について書きたかったのだと思う。少なくとも自分ではそのつもりだった。でも、どうだろう。可能性の話というよりは、可能性をなくしていく話だったかもしれない。人はどんなふうに生きることができるか。その選択肢をなくした先にたどり着く場所について。 (中略) とりわけ、『羊と鋼の森』にはまっすぐにつながっていた。まったく違う物語なのに、根っこがしっかりとつながっていた。 読み返して一番感情を揺さぶられたのは、作者本人だったと思う。 (月刊文藝春秋1月号より)

レビュー

  • 人を思う気持ち

    最近ドラマで観て、原作を読んでみたく購入しました。著者の作品は2作目ですが大変興味深く読ませて頂いています。

  • 最近の作品と比べて見て、同じ部分、違う部分が見られて、ファンには面白いと思う

    朝日の書評で見て。著者の小説やエッセイには音楽がよく出てくる。デビュー作のこの本でも音楽が登場する。偉そうに言えば、今の作品に見られる表現のテクニックはまだまだな感じもするが、底辺に流れている構成力はこの頃から見られると思う。まあ、何を言うよりも読んでみれば、その良さがわかると思う。

  • 羊と鋼の森を読んでからの

    羊と鋼の森を読んでからの二冊目です。そんな人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。2004年に発表した作品で、昨年2016年の単行本にしただけなんですね。どうりで時代がちょっとだけ古い。この作家の作品は、独特な雰囲気が流れている感じがします。詩的なんですかね。

  • 宮下さんは『博士の愛した数式』を読んだんだ!

    感動しました! 宮下さんの作品は何冊か読み、どれもこれも好きでした。特に、最初に読んだ『誰かが足りない』が好きで、なんともいえない温かさと懐かしさを感じました。 そして、先日、このデビュー作をついに開いてみましたら。。。一気に読んでしまいました。 なんて愛らしいお話でしょう!!! そして、嬉しい発見は、「宮下さんはデビュー前に、(私も大好きな)『博士の愛した数式』を読んだんだ!」ということ。 佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』(コロボックルの話)シリーズと、この『……数式』と、これで共通点は二つです。いや、谷川俊太郎さんの詩も好きだから、三つです。 ただ、私は個人的にたい焼きよりもタコ焼きが好きで、そこだけは残念。 いえ、別に宮下さんがたいやき好きだとは書いてありませんでしたが。 でも、この本を読んで、たい焼きも食べたくなりました。 なにか寂しいことがあったら、ほんのり甘いたい焼きがいいのかもしれません。 ところで、後天的な障害か、先天的な障害かというくだりについて。 あの部分にはドキリとしました。 宮下さんの洞察に頭が下がります。 ありがとうございました!

  • 哲学的な会話

    この一年で人気作家のデビュー作を立て続けに読んだ(高野秀行「幻獣ムベンベを追え」上橋菜穂子「精霊の木」メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」藤沢周平「無用の隠密」)。デビュー作には、作家の全てが備わっている、ということは、その度に思ったことである。2004年に文学界新人賞佳作に選ばれた本作も然りである。 宮下奈都の作品は未だ3作目だけど、「静かな雨」「スコーレNo.4」「羊と鋼の森」と見事に洗練されてきたのが、これを読んでわかる。 ボーイミーツガールものを装いながら冒頭こそは平凡な描写だったが、こよみと行助との会話のところで、おや、普通の恋愛譚とは違うと思った。行助はこよみから「(あなたの瞳の半分は)あきらめの色」と言われて、少年の頃の気持ちを思い出すのである。地球が高速で自転していると学んで少年は寝込んでしまう。でも、「(秒速463キロで突き進んでいる)地球が回るのを止めることはできない」「あきらめるしかない」と思ったら高熱もおさまったらしい。私は宮崎駿「風立ちぬ」にも出てきた良寛の「天上大風」の語句を思い出した。 途中でこよみさんが1日しか記憶がもたない女性になってしまうけど、それは難病ものにしたいわけではなく、2人の会話に変化をつけたいだけだった気がする。ある日、記憶力をなくした数学者を描いた本のエピソードが出てくる。調べると小川洋子「博士の愛した数式」は、この中編が書かれた一年前の発行だ。第1回本屋大賞にまでなって仕舞う著作を読んで、テーマもストーリーも全然違うけど、雰囲気がよく似た物語を書いた著者が、12年後に本屋大賞を獲るとは本人は想像していただろうか。

  • デビュー作にして完成されている世界観

    人気作家、宮下奈都さんのデビュー作。淡々としたストーリー展開の中に、独特の世界がすでに確立されているのがすごい。短い小説なので、すぐに読めます。等身大で希望にあふれた世界観のおかげで、読後感はさわやかです。

  • 未成熟

    ファンです。 ファンであるが故、これを読んでみました。デビュー当時を知りたくて。 まだ誰もレビューを書いてないってホントですかね、ホントだとしたら、私と似たような感覚なのかもしれませんが、単純に作品として考えたら、読む価値なし、あるいは高すぎる。 ここから、あの素晴らしい数々の作品を生み出すまでになったかと、その点では感慨深いです。 2篇掲載されていますが、どちらも、ここでお終い?感が強いです、私には。

  • 心にしみます

    今 ハマっている宮下奈都さんのデビュー作です♡ 三番目のお子さんが、お腹の中にいる時に、ホルモンの要求によって、書かれた作品だときいています。 ホルモンの力だけで、この様なすばらしい作品が書けるのか、私には理解不能です。

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