書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2023-06-29
- ページ数
- 184ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.6 x 1.6 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784163917214
- ISBN-10
- 4163917217
- 価格
- 1690 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/恋愛
第169回芥川賞候補作に選ばれた、いま最も期待を集める作家の最新中編小説。修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、えも言われぬ感動がこみ上げる名編。
レビュー
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感動作です。
なかなか読み応えがあった。織田作之助賞を受賞しました。
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気持ちのいい青春小説
あまり人付き合いのなかった佐田誠が高校二年の東京への修学旅行を機に、叔父さんの元を訪ねるというストーリー。 誠の一人称で事が終わった後の記憶を綴った小説。 両親を早くに亡くし祖父母に育てられ親切にしてくれた叔父さんは、一般的に言う立派な人でない。 そして誠も。 その叔父さんを訪ねるのに、同じ班になった男子が誠に同行する、女子はその手助けをすると言う展開。 バソコンはもちろんスマホやGPSを駆使し今時の高校生というのがわかる。 しかし、友達ともいえなかった男子が訪ねる過程で、口には出さないナイーブさで友情を育んでいく。 と書くとこちらも気恥ずかしくなるが。 でもアオハルっていいもんだなあ。
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とにかく、読め
とても魅力的な人物、ストーリー展開。それらの描写がまたおみごとすぎて、なんとも温かくて、難しいこと考えずにとにかく手にとって読んで。読めば、わかるさ、サイコーですか!
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普通に面白く読みました。
読む前に本の帯に、とても評価が高いことが書いてあったので期待しすぎましたが、面白い小説でした。
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今年のベストです、個人的に。
相変わらずガンガン書き込んでくれていますが、とても爽やかな読了感を得る事ができました。
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拓郎やディランのなつかしいフォークソングを感じさせる
つっぱりとは言わないが、「特筆すべき人間関係なし」、「友達は俺と僕と私だけ」など、なにか荒野の素浪人的な匂いのする高校生である。だが読み進めるうちに主人公の少年は、人と人の触れ合いの良さを性善説的に信じる少年であり、修学旅行自由行動日という、ほぼ宙に浮いた一日を、ほぼ無価値な目的を求め、無益な行動で塗りつぶすと言う無意味な話のようであるが、よくよく考えるとその一日で信頼関係が立ち上がり、幾人もの友を得たというのだから、なかなか良い話であった。 なるほど青春とは、有り余る時間の中で無目的、無価値、無益な行動をもってダラダラ過ぎていく日々のことであったような気がする。この話は最後に小川楓から自分にとってうれしい話を聞かされつつも、「僕は自分の知らないところで何かが起こってるのだけがうれしいんだ。それでずっと一人でも平気なんだ」なんてうそぶく処が、いかにも拓郎やディランのなつかしいフォークソングのようで、好感が持てた。 これでもかこれでもかとお利口を型にはめて押し付けてくる前回芥川賞受賞作と比べたらこれははるかに爽やかで人間性を重視したレベルの高い作品ではないか。
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最高傑作って帯に書いてあります
そう思います! ぜひ買って読んでください。単行本とともに、文庫化されたらそれも。 そして、こんなことをここに書かなくても良いのですが、例の受賞者は5つに分類できると思います。 ① 受賞作のみで終わる作家(受賞作の評価は、面白いかどうかは直接無関係。時代性or芸術性or話題性があれば) ②-1 次回作以降も続くが、同じような内容orテーマor文体を繰り返し、もう面白くない作家 ②-2 次回作以降も続き、同じような内容orテーマor文体を繰り返しつつも、面白さが持続する作家 ③-1 次回作以降も続くが、異なる内容orテーマor文体に挑戦したものの、もう面白くない作家 ③-2 次回作以降も続き、異なる内容orテーマor文体に挑戦し、面白さが持続する作家 乗代先生が、もし受賞することになっても、いやしてもしなくても、未熟な同感者のまま僕は追っかけ続けるので、特にしなくていいんですが笑、乗代先生が万が一受賞された場合、上の分類で言えば、この「誠」を読んだ方なら、またファンの方なら特に分かるとおり、明らかに③-2のタイプですので、これからも安心です。 最近は、泣けてしまう感動系青春小説を、もちろん意図的に(修行的に)書かかれているのだろうと邪推しているんですが、そうであれば、今後は例えば、期間限定でホラーとか官能とかをテーマに、文体を駆使して書き分けて欲しいと思います。 まあすると、サリンジャーから離れてしまうのかな…いや、なんかその精神を取り込んでいけるでしょう(適当)笑
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芥川賞候補作
かなり以前に芥川龍之介賞を受賞された庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」の冒頭部分となんとなく似ているような気がすると同時に、あの小説が描きだしていた時代や感性、教養みたいなものを思い出して久しぶりに読み返してみようかなと思わせてくれた本ですね。