日本の文学賞

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乗代 雄介

のりしろ ゆうすけ

Norishiro Yusuke

プロフィール

性別
男性
生誕
1986-06-18 (北海道江別市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
北海道江別市(出生地) → 東京都練馬区(幼少期) → 東京都葛飾区(在住)

経歴

職業
小説家, 元塾講師
活動期間
2015年〜
影響を受けた人物
いがらしみきお, J.D.サリンジャー
ノミネート
第162回芥川龍之介賞候補(「最高の任務」), 第164回芥川龍之介賞候補(「旅する練習」), 第166回芥川龍之介賞候補(「皆のあらばしり」), 第169回芥川龍之介賞候補(「それは誠」), 第172回芥川龍之介賞候補(「二十四五」), 第1回永井荷風文学賞候補(「二十四五」)

学歴

法政大学
社会学部 / メディア社会学科
学位: 学士(社会学)
国: 日本
在学中は田中優子のゼミに所属。

受賞歴

群像新人文学賞
2015
対象作品: 十七八より
主催: 群像(講談社)
結果: Winner
野間文芸新人賞
2018
対象作品: 本物の読書家
主催: 講談社
結果: Winner
三島由紀夫賞
2021
対象作品: 旅する練習
主催: 新潮社
結果: Winner
坪田譲治文学賞
2022
対象作品: 旅する練習
主催: 坪田譲治文学賞実行委員会
結果: Winner
織田作之助賞
2023
対象作品: それは誠
主催: 織田作之助賞選考委員会
結果: Winner
芸術選奨(文部科学大臣賞)
2024
対象作品: それは誠
主催: 文化庁/選考委員会
結果: Winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 本物の読書家

    本を読む行為そのものへの畏れと憧れを軸にした中編集。表題作と「未熟な同感者」を通じ、読書が人の記憶や自意識を揺さぶる瞬間を描く。

    読むことが、人物の現在と過去を照らし返す。

    288ページ
    読書記憶自意識
三島由紀夫賞 1回登壇
  1. 受賞作: 旅する練習

    中学入学を前にした少女と小説家の叔父が、利根川沿いを歩きながら、旅すること、書くこと、蹴ることを重ねていく。コロナ禍の春休みを背景に、移動のなかで関係が少しずつほどけていく物語。

    歩く、書く、蹴る。春休みの旅が、二人の練習になる。

    178ページ
    少女叔父と姪サッカー創作成長
  1. 受賞作: 旅する練習

    中学入学を前にした姪と、小説家の叔父が利根川沿いを歩いていく春の旅を描く長編。旅すること、書くこと、そして家族でいることの距離感が静かに変わっていく。

    歩く、書く、蹴る。春の旅が、ふたりの時間を変える。

    178ページ
    ロードノベル家族サッカー青春
  1. 受賞作: それは誠

    修学旅行で東京を訪れた高校生たちの一日を通して、何気ない会話や寄り道から生の手触りが立ち上がる中編小説。

    ありふれた一日が、会話と寄り道だけで少し特別に見えてくる。

    184ページ
    中編小説青春東京会話

作品

代表作

十七八より

2015年 短編集(小説)

デビュー作。若者の心情や日常の断片を描いた短編をまとめた作品。雑誌『群像』掲載作を中心に収録。

青春日常自己認識

本物の読書家

2017年 小説(短篇集)

読書と読者を主題にした短編集。読書体験や読書をめぐる人間関係を繊細に描く。

読書記憶関係性

最高の任務

2020年 小説(中短篇)

表題作などを含む作品。個人的な選択や職業、責任といったテーマを扱い、芥川賞候補にもなった。

職業責任選択

ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ

2020年 随筆・掌編集

自身のブログ掲載作品を中心にまとめた随筆・掌編集。ブログでの長年の創作活動をまとめた一冊。

ネット文化日常観察書くこと

旅する練習

2021年 小説(短篇集/随想)

旅や移動をモチーフにした作品群。個人の記憶や他者との接触をめぐる短編を収録し、三島由紀夫賞などを受賞。

記憶他者との遭遇

皆のあらばしり

2021年 短編集

多様な人物像を描いた短編集。刊行後に芥川賞候補になった作品を含む。

共同体孤独日常の裂け目

掠れうる星たちの実験

2021年 短編集・評論混合

短編創作に加え書評や論考を併録した一冊。多様な書き物を収める構成。

文学論創作の方法観察

パパイヤ・ママイヤ

2022年 小説

短篇を中心にした単行本。家族や関係性をめぐる数編を収録。

家族世代情愛

それは誠

2023年 中短篇小説

現代社会に生きる人間の言動や倫理観を問う作品。織田作之助賞や芸術選奨などを受賞。

倫理日常の暴力誠実さ

二十四五

2025年 小説

最新刊。短編を中心に現代の断片的な出来事や記憶をめぐる作品群を収める(刊行:2025年)。

記憶時間現代社会

全著作

  • 十七八より(2015年、講談社)
  • 本物の読書家(2017年、講談社)
  • 最高の任務(2020年、講談社)
  • ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ(2020年、国書刊行会)
  • 旅する練習(2021年、講談社)
  • 皆のあらばしり(2021年、新潮社)
  • 掠れうる星たちの実験(2021年、国書刊行会)
  • パパイヤ・ママイヤ(2022年、小学館)
  • それは誠(2023年、文藝春秋)
  • 二十四五(2025年、講談社)

作風・主題

文体
私小説的な観察的文体簡潔で抑制的な語り随所に見られるユーモアと諧謔
頻出モチーフ
旅と移動読書/書棚日常の細部ネット文化に由来するエピソード

評価・遺産

ブログ端末から出発し、群像新人文学賞でデビュー後、複数の主要文学賞を受賞した現代日本の注目作家。日常の細部と読書経験を題材にした作品群で評価を得ている。

大衆文化への影響

  • 個人ブログ「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」およびX/Noteでの発信がファン基盤を形成。

引用

  • 私はブログを創作の原点と考えている。
    出典: WEB本の雑誌(インタビュー) (2020年)

豆知識

  • ブログ「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」はバンドThe Kinksの楽曲に由来するタイトル。
  • 大学入試前後に2ちゃんねるのスレッドを立て、のちに小学館から単行本化された経験がある。
  • 受賞前は学習塾の講師として働いていた。