作品情報
ルソーの理想をめぐる実験が、孤児たちの運命を濃密な幻想へ引きずり込む。
徳間書店から刊行された日本SF新人賞受賞作。哲学的な題材を大胆な身体表現と幻想的な場面で小説化し、新人賞作品らしい粗さと強度をあわせ持つ。
書籍情報
- 出版社
- 徳間書店
- 発売日
- 2007-05-01
- ページ数
- 249ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784198623302
- ISBN-10
- 4198623309
- 価格
- 1967 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第8回(2006年) 日本SF新人賞受賞
レビュー
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結構でした
新品のままで、いま読んでいるところです。こちらは多忙なので、このくらいのコメントで我慢してください。
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まぁ1度読んでみては。
僕は大好きです。 何年か前、高校生の時か。ルソーにのめり込んでた時期に、図書館の棚でたまたまこのタイトルを見つけて、おっ、なんだこれはって感じで読んだんですが、最近思い出して無性にこの世界観がもう1度読みたくなり購入しました。 やはりいいですね。僕はこの世界がとても好きです。 読み終えたあとも、頭の中に思い浮かべた情景が、しばらくこびりついて剥がれないです。 起承転結も脈絡も、出口も入り口もない柔らかな朱鷺色のカオスの中へ。
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読者を選ぶ作品
ストーリー自体はよくあるハナシです。そして、デコレーション過多です。蘊蓄満載。著者の才気がぶあああああっとほとばしっているのはわかります。適度なエンドルフィンが分泌されます。だとしても、この本を読んでキモチよくなる人がどれだけいるんでしょうか。
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すっきり読める本ではないけれど、面白い。
この本を評価するということは、ある意味で非常に難しいと思う。正直、評価に困るのだ。 文体は流麗、ストーリーラインは村上春樹の「海辺のカフカ」や夢野久作の「ドグラマグラ」を髣髴とさせるような、部分部分の総和として一見整合性を欠くような作りで、そのカテゴリーで評価するならば凡庸だ。その意味で読後の印象としては、残念ながらそれほど記憶に残るようなものではなかったと思う。 しかし、時折見られる表現や、過剰とも思えるほどに強調される作者の知識(見識)を元に作中で展開されていく思考は、非常に秀逸で興味深い。 どうしてこういう話の流れ、或いは発想性に思い至ったのか。ストーリー全体の流れの凡庸さを差っ引いたとしても、発想の特異性はかなり評価できるのではないだろうか。 少しだけ哲学テイストのSFを、例えば寝る前とか電車の中なんかで読みたければこれをお勧めする。
関連する文学賞
- 日本SF新人賞 第8回(2006年) ・受賞