作品情報
雲上と雲下をつなぐ物語が、人の願いと時代の記憶を照らす。
徳間書店から刊行された朝井まかての長編。受賞作の単行本として ISBN-13 を確認し、紙書籍の ISBN-10 と ASIN を補完した。歴史小説の筆致に昔話や説話の気配を重ね、地上の人間の営みを雲上から照らすような構成を持つ。
レビュー要約
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物語のスケールと読みやすさを評価する声がある一方で、寓話的な構成や語り口をじっくり味わう作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 徳間書店
- 発売日
- 2018-02-16
- ページ数
- 448ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 3 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784198645595
- ISBN-10
- 4198645590
- 価格
- 1000 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
――――――――――― 連続ラジオドラマ化決定! 2020年1月5日より 〈NHKラジオ第一〉 新日曜名作座『雲上雲下』全9回 出演:西田敏行、竹下景子 ――――――――――― 平成30年(第13回)中央公論文芸賞受賞作 物語ノ終ワリトハジマリ 子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。 民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。 不思議で懐かしい、大人のためのファンタジー。
1959年大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年第3回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し『実さえ花さえ』でデビュー。(受賞作は文庫化され『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と改題)『恋歌』で第150回直木賞を受賞。『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞、『眩』で第22回中山義秀文学賞、『福袋』で第11回舟橋聖一文学賞を受賞。著書に『すかたん』『先生のお庭番』『御松茸騒動』『残り者』『落陽』『最悪の将軍』『銀の猫』などがある。
レビュー
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お話し上手に 呑み込まれ……
呑み込まれるように 読み進めました。。 ハラハラ、ドキドキ……しながら次へと読んだ本は これまでにも有りましたが、それとは違う感覚に浸りました。使われる言葉も面白く、難解に受け取れる1歩手前の表現のおかげで 途中で止めることが出来なくて 2日間ほど 自分がどっかに行ってしまってました。 草どんと呼ばれる語り手の素性が明かされる最終章あたりから 少し 説教臭さを感じて 残念でしたが、 小説とは違う【物語 】ってこんな感じだった!懐かしさに包まれた読後感でした。 雲の上と下は 縦の情景、 物語は時間の流れの上がり下り。 私としては 時空への旅をしたような2日間でした。 Kindleで読んだのは 失敗です。 本の厚みが左から右へと移って行く過程も 味わいたかったです。 R40?!~(﹡ˆ﹀ˆ﹡) 年長者に勧めたいなぁ……
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純日本の童話
レビューで買ったのですがあまりにも新鮮でした。私の読書歴50年以上にない種類の小説でした。最初の小狐と老木の会話がとても新鮮で魅力的でした。次の老夫婦の話もとても良かったです。
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著者の創造力と筆力に驚愕
読書が好きなので多様な種類の本を読んでいます。 なかでもSF、いわゆる空想科学モノは好きです。 本書は、昔から受け継がれてきた「おとぎ話」を 題材にしながら磨き抜かれた作者の感性によって 読者の意表を突きながら展開していきます。 本書も、ひとつのSF作品だろうと感じました。 ほんとうに久方振りに感動してしまいました。
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今までにない小説
民話、日本昔ばなしを「草どん」が語る小説。 ほぼ全ての話がどこかで聞いた内容だが、ぐいぐい 物語に引き込まれ面白かった。 ただ最後の章が全然ダメダメで、やたら理屈っぽく 興覚めしてしまった。
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ページをめくる手が止まらない
お話の中で語られるお話はどれも昔に聞き覚えがある。それが懐かしくかつ新鮮に蘇ってきて、不思議な感じ。 出てくる登場人物(草や狐や山姥ですが)もとても魅力的。夢中になって読んだ。 あえていうなら現代批判がない方がお話自体を純粋に楽しめただろうと思う。
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昔ばなしの息吹きを感じられる小説に出会った。
昔ばなしの息吹きを感じられる小説に出会った。この一冊の中にはお伽噺という風合いは共通するが別々の世界に存在する住人が共存している。昔語りのままに綴られたモノや、物語としての完成度を高められたモノまでが…だがしかしどの物語も懐かしく心を暖めるが、やがてその世界の終末が語られていく、語られることの無い話は最早存在しない。そして読まれなくなった本はそこに存在するだけで実質は無いに等しいのではないだろうか?僕たちは読み繋いでいかなくてはならない。君たちの明日の為に…。
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何度も読みたい。
楽しい内容でした。
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人として生きること。日本人として生まれて良かった。
風が吹く、嵐ってなんだろう? 雨が降る、雪が降る、人は大自然の姿を謙虚に受け入れよう。この小説は、我が国の昔話や物語が心豊に描かれている。外国での知識はないが、ここで語られる様ざまなお話は、日本人なら誰でもが知っているであろう事件であり、伝説ではなかろうか。知識でなくても感覚として受け入れるに容易な小説である。もしもあなたが初めて知る出来事であったとしても、日本人なら誰でも心豊に受け止めるに違いない物語なのである。であるから、全てを委ねながら、文章を素直に謙虚に読まれますよう、お薦めいたします。
関連する文学賞
- 中央公論文芸賞 第13回(2018年) ・受賞