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アナヅラさま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

『このミステリーがすごい!』大賞

アナヅラさま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

四島祐之介

温泉で知られるとある地方都市で女性の失踪事件が相次ぎ、「顔にぽっかり穴のあいた怪物がひとを攫い、穴の中に吞み込む」という都市伝説が囁かれるようになる。私立探偵の小鳥遊穂香は依頼を受けて調査を開始し、この「アナヅラさま」と呼ばれる噂の背後に連続殺人鬼の存在を疑い始める。一方、実際の犯人は思わぬ事態に直面していた。ヤクザに犯行を知られ、死体処理に利用されることになってしまったのだ。ホラー的な都市伝説とミステリーが融合した、どんでん返しのある犯罪小説。

都市伝説ミステリーホラー探偵連続殺人どんでん返し地方都市

作品情報

顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫う――都市伝説の裏側に、本物の殺人者が潜んでいた。

第24回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作。著者・四島祐之介のデビュー作。温泉で知られる地方都市を舞台に、顔に穴のあいた怪物「アナヅラさま」にまつわる連続失踪事件を描く。探偵・小鳥遊穂香が調査を進める傍ら、実際の犯人はヤクザに利用されるという想定外の展開が待ち受ける。都市伝説とミステリーを掛け合わせたエンターテイメント小説。2026年2月4日刊行、宝島社文庫。

レビュー要約

  • テンポの良さや予想外の展開、ホラーとミステリーの融合を評価する声が多い一方、登場人物の多さや設定の粗さを指摘する批判も見られる。デビュー作としてのエンターテイメント性は高く評価される賛否両論の作品。

  • 「一気読みできた」「探偵視点と犯人視点の交互展開に引き込まれた」など読みやすさを評価する声が多く、どんでん返しの効果も好評。結末への賛否や設定のB級感を指摘する意見もある。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2026-02-04
ページ数
384ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784299075642
ISBN-10
4299075641
価格
800 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫って、穴の中に吞み込んでしまう。バケモノの名は「アナヅラさま」。 ――ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。行方不明者の捜索依頼を受けた探偵・小鳥遊穂香は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み、調査を進めるが……。一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。

レビュー

  • ストーリーや言葉選びが素敵

    ストーリーが素敵なのはもちろん、言葉選びが秀逸すぎます。 初めてミステリーというものに触れましたが、初めての本がこの本でよかった。 そう思える1冊でした。

  • 強い長身女性がお好きなら(^^;)

    大筋としては面白い しかし ところどころ んっ?こうはならないだろう という部分が散見 主人公がちょっとイヤミ 助手の男性に感情移入できたら 良い感じに楽しめる

  • アナヅナさま

    帯に書かれているほどの衝撃的な結末ではないけど夢中になって読破してしまった。

  • ミステリとしては評価が難しい異色な作品

    第四境界さんとのタイアップARG「ハンター小塚の『都市伝説解決バスター』」をプレイ後、3時間ほどで読了。 何でも飲み込んでしまい行方不明者を続出させる都市伝説「アナヅラさま」にまつわる事件を調査する探偵のお話。 SNSを活かした調査と僅かな手がかりから一歩ずつ確実に真相に近づいていく展開は良かったが、「都市伝説としての『アナヅラさま』」」はあくまで噂話として広まっている程度の情報しか無く、民俗学的な見解や地域信仰、怪異譚といったものとの関連性やなぜ「アナヅラさま」が成立し蔓延ったのかが全く触れられなかったため、やや肩透かしだった。 「アナヅラさま」に関してのどんでん返しに当たる部分について、ARGのとある設定から中盤の段階で推測できてしまったのも少し残念な点だろうか。(本書に興味を持たせるためのコンテンツとしてARGは100点満点なのだが) また特徴の一つとしてキャラ設定や言動が創作臭い。 ミステリ自体読むのが久々でここ数年の潮流には疎く容易に比較できないのだが、どちらかというとラノベに近いポップなキャラ付けがされているように思える。 自分はとっつきやすさを感じたが、この辺りは人によって評価が変わると思う。 このミス文庫グランプリ大賞の受賞作である本書だが、ミステリとして手放しで満点とは言えない作品だった。 ただ、全体的にテンポ感は良く堅苦しいミステリとして見なければ面白い内容ではあった。

  • 意外と読後感が良いし、キチンとミステリ。

    殺して穴に放り込むシーンが平山夢明を彷彿とさせる。死体の処理こそがミステリの基本なのだと思う。死体が無ければトリックやアリバイ工作も不必要だ。しかし本作はキチンとミステリになっているし、アナヅラさまの求めにのるのではなく、悪いやつらをガンガン穴に落とし続けて欲しい。面白かった。

  • 探偵が都市伝説のバケモノを追う。

    ユニークなプロットだ! 都市伝説に、ホラーでミステリーなこのミス大賞・文庫グランプリ受賞作。 おぞましくもあり、ノワールのそれがコメディタッチに描かれている。 ラストに向かって二転三転し、そのうち大穴にハマり込んでしまう展開へと…

  • 読後感が合わなかった

    人間の起こした犯罪の惨たらしさやDVの部分ばかりが印象に残ってしまい、肝心の「穴」の怖さが薄まった印象。 せっかく女探偵のキャラも立っていたのに、犯罪の凄惨さ等の人間の嫌なところが印象に残りすぎて、怪物?である「穴」はただの大きな落とし穴程度にしか感じられなかった。 人間の犯した犯罪の嫌な部分だけが読後感に残ったのが残念。 ただ、最後の大オチだけはニヤリとさせられた。

  • 娘の気になった都市伝説×ミステリー

    小学5年の娘が気になってる! というので 物凄く久々に本を読みました。 一気に読み切るくらい面白く 読後感もどなたかが書いておりましたが 悪くないです。 ちょっと不気味なBGMをお供に 読むのがおすすめです。 ちなみに内容的には ちょっと小学生には 読ませられませんので しばらく寝かせますね。

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