日本の文学賞

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青春デンデケデケデケ

文藝賞

青春デンデケデケデケ

芦原すなお

四国の田舎町でロックに夢中になる高校生たちの青春を描いた長編。音楽への熱気、仲間との友情、初恋の気配が軽快な筆致で走り抜ける。

青春ロック友情地方都市高校生

作品情報

エレキギターに魅せられた少年たちの夏が、ロックと友情で駆け抜けていく。

ビートルズにのって走り、踊った少年たちの季節を描く、文藝賞・直木賞受賞作。四国の町を舞台にしたエネルギッシュな青春小説として長く読まれている。

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
1991-01-01
ページ数
241ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309006628
ISBN-10
4309006620
価格
53 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第105回(平成3年度上半期) 直木賞受賞 第27回(1990年) 文藝賞受賞

レビュー

  • ただ、面白い‼️

    高校のころ読んで、自分で買って読んでました。ひたすら面白い‼️父世代の青春物語。

  • 昭和が懐かしい

    wowowで映画を見て本でじっくり読みたくなり購入しました。私が育った地域とは違いますが本を読みながら「あ~そんなこともあったな!」と自分の青春時代を思い出しました。

  • こんな青春いいですね。

    素直に面白かったです。 笑い転げる場面もあり、登場人物のキャラがとても素敵。(ちなみに富士男がお気に入り) 「昔の日本」って感じもあり、すごく懐かしい。 大変なのが楽しそうで、行動力のある子供たちが良いですね。 エンディングはまるでドラマのようで現実味が減りましたが、主人公の気持ちはすごくわかります。 暇なとき是非読んでみてください。ハッピーにしてくれます。

  • 青臭さが心地よい作品

    ぜひ本書に片手に、Amazon MusicやApple Music、Spotifyなどで曲をおっかけながら読んでほしい。私も60年代は知らない世代だが、当時の香りが味わえる。スマホもネットもない時代の青臭さを楽しむことができた一時だった。 曲が持つ雰囲気や背景をテコにした作品なので、もしかすると世代(特にZ世代)によっては「?」なところが多いかもしれない。その「?」に想像を膨らます読み方も面白いと思います。

  • 明るい

    讃岐弁のとぼけた感じ。善意の人しか出てこない。どこまでも明るい青春バンド小説。この原作を映画化した大林宣彦監督の熱い解説付き。

  • 久しぶり!ちっくん。

    なんと約20年前の90年代初め、この本にたしか高校の図書館で出会ったとき、すぐにタイトルの意味がわかった。父が車のオーディオ(カセットテープ)で一時期ベンチャーズをずっと流してたので。 ちょっとだけ昔(60年代)の純朴な高校生男子の、ロック音楽との出会いから始まるキラキラワクワクするお話。 みそじの大人になってあるきっかけで読み返し、当時とは違った点からむちゃくちゃ感動した。 周りに登場するいろんな大人たちの愛すべきキャラクター(先生、家族、アルバイト先の人々など)が、すっと入ってきた。 そして、主人公の親友にしてギターの師匠たるちょっと虚弱系の『ギターの鬼』白井くんには、驚きの再会というかデジャヴみたいなものを感じる。 いま、大人になった証拠に、ラストの文化祭コンサートの名曲メドレーをitunesでそろえようとしている(笑)。 非常にいかしたナンバーが続き、白井のギターワークや岡下のドラムを想像すると くうぅ〜〜となるので大人にはごっつおすすめ。ちっくんの髪型はいまだにうまく想像できないけど(笑)。 映画も、も少ししたら見てみるつもり。今は原作を音楽つきでもう少しかみしめたい。

  • 読みやすい本

    文章、内容共に非常に読みやすいものであったと思う。 田舎の田舎臭い少年たちがバンドに打ち込む姿を描いたものだが、 今時の少年のようなかっこよさがあるわけでもない。 しかしその素朴な登場人物たちにひきつけられ、 また自分と重ね合わせられる部分があるのではないか。 年令を問わず、多くの人に読んで欲しい一冊。

  • ◆ロックバンドに青春を懸けた、抱腹絶倒の青春小説

    これまで青春小説というカテゴリに括られるものの中で、これほどまでに楽しく、愉快な作品があっただろうか? 正に、抱腹絶倒というのはこの小説の感想に相応しいセリフだ。 私がこの本に出合ったのは、かれこれ20年ぐらい前になる。当時、何かの雑誌の書評欄に紹介されていて、それがもう本当に興味を引くものだった。もともと私は青春小説というものにシビアな目を向けていて、やたら爽やかな高校生の、度を越した友情物語にはやや懐疑的だった。あまりにキレイ過ぎる青春は、反って胡散臭く、最後まで読む気にもなれないからだ。 しかしだからと言って、女子高生の援交や、望まない妊娠を扱ったものは、あまりに生々し過ぎて読後の後味が悪い。そんなふうに一々考えていたら、結局自分は基本的に青春小説が苦手なのではなかろうかと、いつの間にか食指が動かなくなっていった。 そんな時、『青春デンデケデケデケ』と出合ってしまったのだから、思いっきりハマってしまったのもムリはない。 青春とは、(当事者こそ気づいていないが)とにかく滑稽なものだ。これは断言できる。つまらないことを打算抜きで大真面目に取り組んだりするし、いっちょまえに苦悩したりする。本当に厄介で、愚かしいものかもしれない。 だがそれでこそ青春とも言える。青春とはそういうものなのだ。 話はこうだ。舞台は香川県観音寺町。観音寺第一高校1年の藤原竹良は、洋楽ロックにハマっていた。 バンドを組んで、デンデケデケデケとギターをかき鳴らしたくてうずうずしていた。 さっそくメンバー集めに取り掛かった。まずは魚屋の跡取りである白井清一、それに浄泉寺というお寺の息子の合田富士男、練り物製造業の息子である岡下巧と、言い出しっぺの藤原竹良の計4名だ。 こうして4人は、ロッキング・ホースメンというバンド名をつけ、始動する。まずは高価な楽器を購入するところからだが、金がない。竹良と白井は、富士男の斡旋でアルバイトを始めることにした。 その後、メンバーが2年に進級すると、谷口静夫という風変わりな仲間が加わる。と言ってもメンバーではなく、バンドのマネージャー的存在として活躍するのだった。 この物語の何とも言えない味わいは、やはりセリフが全て讃岐弁で交わされているところにあるかもしれない。生き生きとした鮮やかな生命力を感じるのだ。そして、平凡な男子高生のはずなのに、それぞれ持ち味があって輝いている。 お腹を抱えてゲラゲラ笑ってしまう場面がある。それは、イケメンの白井に引地めぐみという女子が、半ばストーカーのように追い回す、というか恋焦がれてじっと白井の店の前に佇むというくだりだ。 めぐみは寺の跡取り息子の富士男に相談しているので、バンドのメンバー皆に筒抜け。困り果てている白井を見るに見かねて竹良が富士男と話し合うのだ。 「とにかく、なんとかならんのかい? あのままじゃ白井はとり殺されてしまうが」 「わかった。わしから引地に言うてかす」 「言うてかしようがあるんか? あのタイプの女が思いつめたら結局はやりたいようにやるんじゃろ?」 「わしぐらい徳の高い坊さんが言うてかしたら聞こでは。そんでもあかなんだら、白井を裸にして水で般若心経を書いてやる」 「まるで耳無し芳一じゃの」 「耳でなしにあそこだけ書き落としたりして」 「ちぎられてしまうが」 「チン無し清一じゃの、うわっはっは」 と、こんな具合に愉快な会話があちこちに散らばっている。 ちょっと小説から離れている方にも、この作品ならすぐに読書のカンを取り戻せるし、何よりおもしろい! 60年代の、四国の田舎町でくり広げられる男子高生たちの青春が、鮮やかによみがえる。 お腹がよじれるほどのおもしろさだ。おすすめの一冊。

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