日本の文学賞

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最後の吐息

文藝賞

最後の吐息

星野智幸

メキシコの熱気を思わせる濃密な空気のなかで、喪失と関係のねじれを描く受賞作。色と香りの強さが、読後に長い余韻を残す。

喪失異国性人間関係

作品情報

鮮烈な空気が、静かな喪失感を際立たせる。

河出書房新社の単行本として刊行された文藝賞受賞作。異国的な熱と、関係のもつれを濃い筆致で押し出す。

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
1998-01-01
ページ数
161ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309011967
ISBN-10
4309011969
価格
600 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第34回(1997年) 文藝賞受賞

レビュー

  • 難解

    著者さまの作風とは自分の好みが 合いませんでした。 残念ですが、全く頭にも心にも 入ってきませんでした、すみません。 自分の理解力がないだけだとおもいます

  • 「百年の孤独」に対する一つの返答

    『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、『目覚めよと人魚は歌う』で 三島由紀夫賞を受賞し、『ファンタジスタ』に収録されている「砂の 惑星」で芥川賞候補にもなった作家・星野智幸の文藝賞を受賞したデ ビュー作です。 メタフィクションの構造で語られる一つの濃密な物語。それは、ラテン アメリカの作家ガルシア・マルケスの言わずと知れた大傑作『百年の孤 独』に対する一つの返答なのかもしれません。 「物語るために私は生まれてきた」とガルシア・マルケスは言いましたが、 この小説の主人公は何かを物語ることで自らがその物語を語るための活字 になろうとします。自らが文字となって、「最後の吐息」という物語を形 成していくのです。

  • 読まずにどうこうできるか?

    『最後の吐息』です。『紅茶時代』を併録しています。巻末解説は堀江敏幸。 いずれの作品も、ラテンアメリカらしい、濃厚なグアバの匂いがむんと漂う官能の陶酔に満ちている感じがします。 難解な作品ですが、一言で言えばそれにつきますね。 で、ガルシア・マルケスや中上健二へのオマージュ作品となっています。できれば『百年の孤独』あたりを読んでから本作品に取りかかった方が良いかもしれません。 表題作は、冒頭で主人公がまだ読んだことのない作家が死んだことを新聞で知ることから始まります。ひねくれてるなー、という感じもしますが、そこから手紙が始まり、変貌のきっかけとなります。 よくよく考えてみれば、メキシコに行ったことが無い人でも、本作品を読んでメキシコの鮮烈な愉悦の雰囲気を味わったりするのは、読まずにオマージュと似たようなものかもしれないと思ったりもしました。 ↑というわけで、本作品を読まずにこんなレビューをぶちあけてみました。オマージュだと思ってください。

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